カタカナで「ノベルティ」といえば、企業がくれるボールペンなどの販促品、粗品のようなものを指します。英語では新規性や目新しいものといった使い方をされます。
物体としてのnovelty(ノベルティ)はブーブークッションのような、面白いけれどすぐに飽きるようなジョークアイテムを指して使われ、ノベルティグッズ(novelty goods)は和製英語ではありませんが意味するものがぜんぜん違います。
形容詞のnovelについては『novelの意味と使い方』にまとめているのでご覧ください。ここではカタカナと大きく違うnoveltyの英語での使い方をまとめています。
novelty(ノベルティ)の意味と使い方
英語でnoveltyといえば「新規性、目新しいこと」みたいな意味で使われます。以下の例文などはユーチューバーの粗品ではありません。
発音は【nɑ́vəlti】でアクセントが前にあります。ノーベルティぐらいの感じです。
novelty【nɑ́vəlti】
People like the novelty of YouTubers.
人々はユーチューバーの目新しさが好きだ。
In the 1950s television was still a novelty.
1950年代でも、テレビはまだ目新しかった。
珍しいもの、変わったもの
また「珍しいもの、変わったもの、目新しいもの」で物体そのものを指して使われます。だいたいその場では面白いけれど長く続くようなものではない面白さです。
Those fake knives are a stupid novelty.
あれらの偽のナイフはおバカなノベルティだ。
I bought a novelty mug shaped like a cheeseburger.
私はチーズバーガーのような形をした珍しいマグカップを買った。
ノベルティグッズの意味は?
カタカナでもよく使われる「novelty(ノベルティ)」は、日本だとボールペンやクリアファイルみたいなグッズ的なものに使われます。
ネットで調べてみるとカタカナの「ノベルティグッズ」は企業の販促用の無料の商品に使われることが多いそうです。ちょっと意味が英語とずれているので英語の視点で考えてみます。
英語でも「novelty goods」「novelty item」といった組み合わせは可能ですが、この場合はほぼ「novelty」と同じ意味で「目新しいもの、ちょっと変わったもの」です。
具体的にどういうものを指すかといえば上の写真にあるような入れ歯がガタガタいうおもちゃや、ブーブークッションのようなジョークアイテムのようなものを指します。見た目は面白いけれど、ちょっと遊ぶともういいやと飽きるような品物です。
He collects novelty goods from the 50s.
彼は50年代のノベルティグッズを集めている。
この場合はジョークのようなおもちゃを集めているといった意味で、カタカナとはイメージするものが違います。
カタカナのノベルティ、いわゆる無料で提供されるような販促品は英語では以下のように表現できます。
They gave all conference attendees promotional pens.
They gave all conference attendees free merchandise.
彼らは会議の出席者全員にノベルティグッズ(粗品・景品)をあげた。
promotional(宣伝用の)やmerchandise(マーチャンダイズ・商品)といった言葉になります。
ほかにもスラングになりますがswagといった単語もあり、swag bagでそういう試供品やサンプルが入ったお土産用のカバンを指します。だいたいこういう粗品は袋に入っています。
They gave all conference attendees free swag.
彼らは会議の出席者全員に粗品をあげた。
グッズとマーチャンダイズについては以下の記事にまとめています。