miracle(ミラクル)は日本語でいう「奇跡」の意味で、もともとは宗教色の強い感じの言葉でしたが、現代ではカジュアルな感じで商品などにも広く見られます。
あまりカタカナでは馴染みがありませんがmiraculous(奇跡的な)といった形容詞や、miraculously(奇跡的に)といった副詞も存在しています。
ミラクルパンチなのか、ミラクラスパンチなのか、このあたりの使い方も整理しています。
miracle(ミラクル:名詞)の意味と使い方
ミラクルは日本語の「奇跡」と近いような意味で、めったに起こらないような現象に対して使います。
それがポジティブなこと、良いことにのみ使うのも「奇跡」と同じような感じです。悪い意味でのレアな現象には使いません。
miracle【mírəkl】
It was a miracle no one was hurt.
誰もけが人がでなかったのは奇跡だった。
She needs a miracle to pass the test.
彼女は試験に合格するために奇跡が必要だ。
もともとは「神が起こした」といったニュアンスがあり、海が割れたモーセの十戒やイエス・キリストの復活など宗教色の強い言葉でしたが、けっこうカジュアルな感じで使われているのは英語でも同じです。
Miracle Pancakes(ミラクル・パンケーキ)みたいな使い方も可能で、「どのあたりが奇跡?」といった皮肉はあったとしても宗教的に批判を受けることはないと思います。
miraculousの意味と使い方
miracle(奇跡)を形容詞にしたのがmiraculousです。「奇跡的な、奇跡のような」の意味です。こちらになるとカタカナではあまり聞きません。
miraculous【mərǽkjələs】
After getting a serious disease, he made a miraculous recovery.
深刻な病気の後で、彼は奇跡的な回復をした。
The Tigers’ comeback late in the game was miraculous.
タイガースのゲーム終盤の復活は奇跡的だった。
ミラクルパンチか? ミラクラスパンチか?
miracleはそのまま形容詞的に使われ「ミラクルパンチ」「ミラクルストーリー」のような言葉になっています。
結局、似たようなことを言っているので同じですが、言葉の上では本当に細かな差があると考えられます。
That was a miracle punch.
あれは奇跡のパンチだった。
That was a miraculous punch.
あれは奇跡的なパンチだった。
It’s a miracle story.
それは奇跡の物語だ。
It’s a miraculous story.
それは奇跡的な/奇跡のような物語だ。
miracle punchは「パンチそのものが奇跡である」で、miraculous punchは「奇跡のようなパンチ、奇跡的なパンチ」の考え方になります。
miracle storyは「物語そのものが奇跡である、奇跡の物語」で、miraculous storyは「奇跡のような物語、奇跡的な物語」だと考えられます。
miracleを使ったほうが奇跡であると断定している以上はより強い感じがしますが、わりとどっちでもいい感じです。
miraculouslyの意味と使い方
そのまま副詞でmiraculouslyが「奇跡的に」です。
He miraculously recovered from his serious disease.
彼は奇跡的に深刻な病気から回復した。
She could miraculously lose 30 kilograms.
彼女は奇跡的に30キロ減量できた。