カタカナでもよく聞かれるmethod(メソッド)は英語でも似たような意味で、ある程度体系化された「方法、やり方」を意味します。
何かを成し遂げるためのやり方を指すので、あまりに簡単なものに使うことは少ないです。
これはwayと置き換えることができるケースも多いですが、wayのほうが意味が広いためwayからmethodへの置き換えが成立しにくいです。
ここでは英語としてのmethod(メソッド)の使い方をご紹介しています。
method(メソッド)の意味
何かを成し遂げるための「方法、やり方」のことです。ある程度、体系化されたものを指すので「手法」と考えてもいいかもしれません。
He knows many good methods to clean an oven.
彼はオーブンを掃除するためのたくさんの良い方法を知っている。
She teaches different methods of acting.
彼女はさまざまな演じ方を教える。
規則正しさ、順序正しさ
辞書には「規則正しさ、順序正しさ」の意味がありますが、この日本語訳から逆に考えて英文にあてはめるのが難しいです。
例えば彼の生活は規則正しいや、木が規則正しく並んでいるみたいな文章に使うことができません。
His life is a method.
The row of trees is a method.
(意味がわからない)
時計のような規則正しい、一定であるという意味ではclockworkがありますが、これなら使えます。
The trees were arranged like clockwork.
木が時計が動くように規則正しく配置されていた。
The project was carried out like clockwork.
その計画は規則正しく実行された。
methodがこの意味で使われるケースがあまり思い浮かびません。ある特定の文脈では成立するのではないかと思います。
wayとmethodの違い
wayも同じく「方法、やり方」を意味しますが、methodの方がよりフォーマルな表現になります。wayの方がよりシンプルな事柄に使うのにふさわしいです。
What is the best way to crack this egg?
What is the best method to crack this egg?
この卵を割るのに1番いい方法は何?
どちらも可能ですが、methodは卵を割るような簡単な仕事に対して使うには強すぎる表現です。
wayの意味
またmethodは上で述べた「何かを成し遂げるための方法、やり方」という意味でしか使われませんが、wayは他にも多くの使い方があります。以下の例文で確認してください。
置き換えても問題ないケースもありますが、methodのほうが意味が狭いです。
○ He knows many good ways to clean an oven.
○ He knows many good methods to clean an oven.
彼はオーブンを掃除するためのたくさんの良い方法を知っている。
以下は完全に置き換えることができないケースです。
○ Can you tell me the way to the hospital?
× Can you tell me the method to the hospital?
病院への道を教えてくれる?
○ She changed in many ways.
× She changed in many methods.
彼女はたくさんの点で変化した。
例えばかつては貧しくて消極的だったけど、今は裕福になって自信もついて幸せになった、などのように彼女の性格やライフスタイルが多くの点で変化したといった状況です。この場合はwayです。
○ His way of speaking is strange.
× His method of speaking is strange.
彼の話し方は奇妙だ。
彼が話し方講座のセミナー講師でその話し方の手法が変だというならかろうじて強引な解釈としては成立しますが基本的には間違いです。