lead to / lead up toの意味と使い方

lead-to
 

公開日: 最終更新日:2019.12.9

lead toは「〜に通じる、つながる」といった意味でニュースにも頻出の英語表現です。leadそのものに多くの意味がありますが今回はlead toの使い方をご紹介します。

これは道路や線路のようなものがどこかに続いているといった意味でも、事件やイベントなどが何かにつながっているといった意味でも使うことができます。

lead toとlead up tpの違いについてもあわせて解説しています。活用がlead – led – ledの不規則変化なのでご注意ください。

leadの他の意味については『lead(リード)の意味と使い方』をご覧ください。

lead toとlead up toの違い

まず前提としてlead toとlead up toの違いについては、あまり差はないという意見です。

英語ではupが多少の強調ややり切った感じ、完了した感じに使われるケースがあり「clean up」や「eat up」のようにupがなくても意味が一緒のケースがあります。

lead up toも「つながっている、続いている」といった意味を強調している感じはあるものの、lead toと意味は一緒です。

例文

This road leads to the next town.

= This road leads up to the next town.

この道路は次の町まで続いている。

このページは基本的にはlead toとlead up toは同じようなものだと扱っています。

(道などが)〜に通じる、つながる

lead toはよく道や道路などが「〜に通じる、つながる」といった意味で使われます。ある方向に行くことです。

例文

This street leads (up) to my house.

この通りは私の家に通じる。

この通りを行けば自分の家の方向に行ける、ということです。

例文

The train tracks lead (up) to an old factory.

その線路は古い工場に通じる。

その線路をたどって行けば古い工場のある方向に行く、ということです。

例文

The footprints led (up) to the criminal’s hideout.

その足跡は犯人の隠れ家につながっていた。

その足跡をたどって行けば犯人の隠れ家のある方向に行った、ということです。

例文

All roads lead to Rome.

すべての道はローマに通ず。

最後の例文は有名なことわざなので例外になりますが、普通の例文ならばlead up toとしても問題がありません。

lead across / lead down

さまざまな前置詞をともなうことで、どんな風につながっているのかの、より詳しい状況を表現できます。

例文

The street leads across the river to my house.

その通りは川を越えて私の家につながっている。

例文

The train tracks lead down the mountain, through the tunnel, and over the river.

その線路は山を下り、トンネルを抜け、川を越えて続いている。

最後の例文は「to 場所」がないので最終地点がどこだとは書いていませんが、このような使い方もできます。

toは最終的な「行き先、目的地」へ向かうことをニュアンスに含みます。

例文

The tracks lead down to the mountain.

その小道は山へ向かっておりていく。

その小道を歩いて行けば山にたどり着くという意味で、山がたどり着く先にあるということです。

例文

The tracks lead down the mountain.

その小道は山をおりていく。

その小道は山の頂上から麓へと続いていて、山から小道を下っていくという意味です。

(物事が)~を引き起こす、~の原因となる

物理的な道や線路ではなく、事件などが「〜につながる」といった意味での使い方も可能です。

この場合もupがあってもなくても一緒ですが、upがあるとつながっているのが強調された感じがでます。

例文

In the years leading (up) to the Olympics, many hotels are expecting big business.

オリンピックにつながる数年、多くのホテルが大きなビジネスを期待している。

例文

Frequent bullying led (up) to his eruption.

頻繁ないじめが彼の怒り爆発につながった。

基本的には道が続いているようなイメージを伴う言葉なので、何か連続する出来事が何かにつながっていることを示唆するような表現です。

したがって、たった1回の出来事が「つながっている」と日本語では考えますが、少し英語だと違和感が出るといった意見がありました。

上に書いた例文も「数年」や「頻繁ないじめ」といった複数回にわたることが積みあがって、続いている感じなのでlead toを使っても問題ありません。

違和感の例文

His breaking her heart led to her suicide.

彼が彼女の心を傷つけたことが彼女の自殺につながった。

心を傷つけたことが1回きりの行為で継続していない動作ならば単にcause(引き起こす)のような言葉のほうがいいのではないかといった意見です。

ただし、これは違和感レベルでの話なので、人によってはこれをOKとする人もいると思います。

例文

〇 The trade dispute led up to a war between the nations.

◎ The trade disputes led up to a war between the nations.

貿易摩擦が国家同士の戦争につながった。

ネイティブスピーカーにとっても微妙なラインのものもあって「貿易摩擦(trade disputes)」のような言葉であっても、いきなり1回の貿易摩擦で戦争になるわけではなく、継続したものが「戦争につながった」とするならば複数形にしたほうが自然に感じるといった意見です。

ただ単数形で書く人や、1回の単発の事象にlead toを使う人もいると思うので間違いとは言い切れません。



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