later onとlaterはどちらも同じ意味で「あとで、のちに」ですが、later onのほうがカジュアルな表現になります。場面によっては少し使い分けてもいいかもしれません。
また類似の表現に「at a later date」「at a later time」もありますが、これはlaterよりもフォーマルな堅い表現になります。場合によっては冷たく聞こえるかもしれません。
完全に置き換え可能でもなく、thanを使った比較の表現ではlater onが使えないといった違いもあります。例文に使い方をまとめています。
later on / later / at a later dateの違い
「later」「later on」「at a later date」は意味としてはどれも同じですが、ニュアンスや伝わり方が違うだけです。基本的にはフォーマルかカジュアルかという差が生まれます。
later onが最もカジュアルで、laterが普通の表現、at a later dateがフォーマルな表現になります。
日本語の感覚に置き換えるならlater on(あとでね)、later(あとで、のちに)、at a later date(後日)ぐらいの差でしょうか。
I’ll do that later on.
I’ll do that later.
I’ll do that at a later date.
後でやります。
上の例文のように意味は同じです。しかし、イントネーションや言い方にも左右されますが、伝わり方が少し変わる場面があります。
以下は同じ質問に3パターンで答えた時の感じ方の違いです。
A:When will you read my report?
A:いつ私のレポートを読むんですか?
B:Later.
(いらだっている、怒っている感じもする)
B:Later on.
(フレンドリーで落ち着いている感じもする)
B:At a later date.
(フォーマルで少し冷たい感じもする)
もちろん表情や相手との関係、相手の受け止め方にもよるので、絶対にこれらの感覚やニュアンスになるわけではありませんが、基本的な違いとしては使い分けが可能です。
比較表現での違い
完全に置き換えが可能なわけではなくthan(〜よりも)を使って誰か、何かより遅い場合には「later on」が使えません。
しかし「later」「at a later date」はthanを使った表現でも用いることができます。
She arrived later than me.
She arrived at a later date than me.
彼女は私よりも遅くに到着した。
She arrived later on than me.
(この使い方が変です)
at a later date / at a later timeの意味と使い方
at a later dateはもちろん文字通りの意味では「後日」であり少なくとも日付が変わった1日以上は後になることを意味しています。このあたりは「後日」といって当日にやっても問題ありませんが感覚的には日本語の「後日」と同じです。
そこで「at a later time」という表現もよく使われます。これもフォーマルな表現です。
We will talk about that at a later date.
私たちは後日に話し合います。
We will talk about that at a later time.
私たちは後に話し合います。
これらは到着の時刻の違いなど同じ日に2人が到着した場面や、日付の違いが重要になる局面では気を使ってもいい違いだと思います。
She arrived later than me.
= She arrived at a later time than me.
彼女は私よりも後で到着した。