Lady Gagaは本名ではありませんが、この名前にどういった意味があるのか、英語を分解していくことでニュアンスをつかむことができるかもしれません。
本名はステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタだそうで、あまり本名は関係ありません。
Stefani Joanne Angelina Germanotta
ladyの意味
ladyは位の高い人、イギリスの貴族などにつけられる敬称としても使うことができます。男性の場合はLordです。
Lady Elizabeth
Lord Byron
現代ではより名前がわからない女性への丁寧な名称、呼びかけとして使われています。
Give your tickets to the lady at the counter.
(カウンターの女性にチケットをあげて)
A lady asked me where the gas station was.
(女性がガソリンスタンドはどこかと私に尋ねた)
Ladies and gentlemen, let’s begin the show!
(みなさん、ショーをはじめましょう!)
ただ場合によっては少しニュアンスが異なるケースがあります。
I gave my jacket to the lady at the counter.
(ジャケットをカウンターにいた女性に渡した)
場合によっては「お嬢さん」みたいな日本語の感覚になるため少し小馬鹿にしたニュアンスがでるケースがあります。
I met a lady from Germany at the party.
I met a woman from Germany at the party.
文脈なしで書いてしまうと「ドイツのお嬢さんに会った」みたいな伝わり方にもなりうるので普通にwomanでいいのではないかといった意見です。
しかし、このあたりはネイティブスピーカーレベルの高度なニュアンスの差なので学習者が気にする必要はないのかもしれません。
Gagaの意味
Lady Gagaの名称そのものは、おそらくイギリスのロックバンドQueenのヒット曲『Radio Ga Ga』から来ています。
Queenのドラム、ロジャー・テイラーの小さな息子がラジオから流れてきた音楽がひどかったので「radio ca ca」といったことから着想を得たそうです。
ca caは幼児語でpoop、うんこといった意味で大人の言葉でいう「shit」に相当します。「ラジオはクソだな」といった意味です。
そこからca caだと直接的すぎるので曲名はga gaに変更されます。
gagaも幼児言葉で広く使われますが、日本語でいう「バブー」や「バァー」と同じような特に意味を持たない言葉です。
同時にgagaは言葉で言い表すことができない、うまく考えられないけどすごく好きなものに対しても使うこともあります。
All the guys go gaga over her when she wears that skirt.
(彼女があのスカートを履くときに、男の子はみんなガガになるよ)
Every time Justin Bieber releases a song, the kids go gaga over it.
(毎回、ジャスティン・ビーバーが曲を出すと、子どもたちはガガになるよ)
この2つを組み合わせてLady Gagaという名前ができていますが、何かわかるかといえば、何かを感じるしかありません。
レディー・ガガのニュース
アプリの中でレディーガガのことを直接的、もしくは間接的に何度かニュースとして取り上げています。
イギリスのSFテレビチャンネルが行ったアンケート調査で「最も宇宙人っぽいセレブは?」で1位になっていました。
According to a survey of 2,000 people conducted by TV channel Syfy, around 68 percent of British people believe aliens do exist.
(TVチャンネルSyfyが2000人を対象に行った調査によると、約68%の英国人が宇宙人は存在すると信じている)
When asked about celebrities who are most likely to be aliens, pop star Lady Gaga topped the list with 31 percent of the vote.
(最も宇宙人でありそうなセレブについての質問では、約31パーセントの票を集めてポップスターのレディー・ガガがトップになった)
「宇宙人っぽいセレブ」にレディー・ガガが入っているのは、個性的な髪型や服装のイメージでしょうか。他にもトム・クルーズ、前ロンドン市長のボリス・ジョンソン、ジャスティン・ビーバーなどがランクインしました。
変人のように見える彼女ですがチャリティー意識が高く、東日本大震災やハイチの復興支援や同性愛者支援やエイズ撲滅、政治問題などの活動に積極的です。
その流れでダライ・ラマと対談を行って中国から出禁をくらった話もニュースになりました。
On June 26th pop-star Lady Gaga posted a video of her talking with exiled Tibetan religious leader the Dalai Lama about various spiritual topics such as meditation.
(6月26日、ポップスターのレディー・ガガが動画を投稿した。亡命中のチベットの宗教的指導者ダライ・ラマとの会談で、瞑想のようなさまざまなスピリチュアルな話題について話している)
In retaliation, China’s Communist Party issued a statement banning Lady Gaga’s entire catalog from the mainland. When a foreign ministry spokesperson was asked about Gaga, he simply answered, “Who?”
(報復措置として、中国共産党はレディー・ガガのすべての作品達を中国本土で禁止する声明を出した。中国外務省の報道官はレディー・ガガについて質問されたとき、シンプルに「だれやねん?」と答えた)
この模様は動画で生中継されていました。当分、中国本土でレディー・ガガを見ることはないのかもしれません。
それから2016年のスーパーボウルでのビヨンセのパフォーマンスが政治的で話題になり記事にしました。
この2016年のスーパーボウルでの国家斉唱がレディー・ガガでした。この国歌斉唱は圧巻で、普段のエキセントリックな感じとは違う、鳥肌モノの歌唱じゃないでしょうか。
これは見る価値ある動画です。みんなが「ガガ様」と呼んでしまう理由もわかります。
ma’am【məm / mǽm】
ma’amはmadam(マダム)の変形したもので、ご婦人、お嬢さんといった意味で女性への呼びかけに使われます。特に年配の人への尊敬をもって使われる丁寧な言葉です。
Excuse me ma’am, but I think you dropped your glove.
Excuse me madam, but I think you dropped your glove.
お嬢さん、手袋を落とされたんじゃないですか。
しかし日常会話の範囲内で「madam」といってしまうと、間違いではないものの、かなり華やかで大げさな響きがあります。
男性への呼びかけはsirを使います。
Sir, could you please wait over there?
あちらでお待ちいただけますか。
mom【mɑ́m】
こちらは「お母さん」の意味なので、発音は似てますがまったく違います。
Mom, I think you dropped your glove.
おかあさん、手袋おとしてるよ。
不二家の商品は「country ma’am」なので直訳すると「田舎のお嬢さん、地方のご婦人」みたいな意味になります。
3つの発音がややこしい部分もあるので並べておきます。
ma’am【məm / mǽm】
madam【mǽdəm】
mom【mɑ́m】
また名前がわからない女性への呼びかけとしてLadyがありますが、これも尊称の1つとして知らています。特にLady Gagaのような使い方がそれにあたります。
Dame
「Dame(デイム)」は英国の女性に与えられる「knight(ナイト)」という高い称号のことです。男性に用いられる「Sir」に相当する言葉です。
特に適切な日本語訳がないため、そのままデイムまたはサーとなります。
The movie stars Dame Judy Dench.
その映画はデイム・ジュディ・デンチが主演している。
She was given the title of Dame for her work in education.
彼女は教育における業績でデイムの称号を与えられた。
女性
「女性」といった意味でも使え、これは少し無礼ですが、そんなに攻撃的でもないです。ただちょっと古臭い表現ではあります。
He went on a date with some dame.
彼はどこかの女性とデートに出かけた。/p>
It’s a story about a rich dame who survived the Titanic.
それはタイタニックで生き残ったお金持ちの女性についての物語だ。