連続する(連勝する)を英語でどういうか?

連続する
 

公開日: 最終更新日:2022.08.2

何かが「連続する」を英語で表現するにはいくつものパターンがありますが、基本的にはどれを使っても一緒です。

スポーツの場合は「連勝する」といった訳になりますが、それでもスポーツ限定の表現というほどのものがないので、どれを使っても同じような意味になります。

in a row、straight、consecutiveなどがよく使われます。いくつか例文を用意するので好きなものを使ってください。

in a row

広く使われている言葉として「in a row」があります。ここでのrowとは「列」のことです。

This is my seventh hamburger in a row.
これは連続で7個目のハンバーガーだ。

Soccer was number one for the seventh year in a row.
(人気スポーツランキングで)サッカーは7年連続の1位だった。

They won 5 games in a row.
彼らは5試合連続で勝った。

I read 5 books in a row.
5冊連続で本を読んだ。

実際のニュースでは以下のように使われています。ニューヨークヤンキースの外野手アーロン・ジャッジが36試合連続で三振したニュースからです。

The Yankee outfielder had struck-out in 36 games in a row, surpassing the record set by pitcher Bill Stoneman of the Montreal Expos in 1971.
このヤンキースの外野手は36連続の試合で三振を喫した。これで1971年のモントリオール・エクスポズのピッチャー、ビル・ストーマンによる記録を超えたのだ。

1列に(並んで)、列を成して

in a rowは「1列に(並んで)、列を成して」の意味もありますが、他に紹介する言葉にはありません。この意味で使われているケースには注意が必要です。

They lined up in a row.
彼らは1列に並んだ。

× They lined up consecutively.
× They lined up running.

straight

straight(ストレート)にも「連続して、立て続けに」の意味があるので使うことができます。基本的には品詞は副詞なのでどこに置いても大丈夫です。

They won 5 straight games.
彼らは5試合連続で勝った。

They won 5 games straight.
彼らは5試合連続で勝った。

I read 5 books straight.
=I read 5 straight books.
5冊連続で本を読んだ。

I worked 20 days straight.
20日連続で働いた。

in a rowと置き換えることが可能で、まったく同じ内容を表すことができます。

実際のニュースからご紹介します。2017年に読売ジャイアンツが球団記録の連敗を喫したニュースからです。

On June 8th, perennial pro-baseball favorites based in Tokyo, the Yomiuri Giants, have broken their record for worst losing streak in history with 13 straight losses.
6月8日、名門野球チームで東京に拠点を置く読売ジャイアンツが、球団史上ワースト記録更新となる13連敗を喫した。

特殊な使い方

ニュースで英語独特の「straight」の表現があったのでご紹介します。

埼玉や東京都のように人口が増加している都道府県があるものの、日本全体では6年連続減少しているニュースからです。

Despite increases in areas like Tokyo and Saitama, this is the sixth straight year of overall decline and the steepest decline on record.
東京や埼玉といった増加している地域があるにもかかわらず、これは全体で見ると6年連続の、記録上もっとも急激な減少になっている。

気をつけたいのは、ここでは「sixth」を使って「連続する6番目の年」という日本語では少し解釈しにくい形で「6年連続」を表現している点です。

例えば以下の表現は言っていることは同じです。

①2015 is the sixth straight year of population decline.
2015年は人口が連続で減少した6番目の年だ。

②From 2009 to 2015, there have been six straight years of population decline.
2009年から2015年まで、6年連続で人口が減少があった。

①と②は言ってることは同じですが微妙に表現が違います。①は2015年単独に焦点があたっているし、②は2009年から2015年までの期間に焦点があたっています。しかし、6年連続で減少という意味では一緒です。

consecutive / consecutively

これも連続を意味する単語でconsecutivelyは副詞で「連続して、引き続いて」、consecutiveが「連続の、連続的な」を意味する形容詞になります。

They won 5 consecutive games.

Soccer was number one for the seventh consecutive year.

They won 5 games consecutively.

I read 5 books consecutively.

日常で使うのはまったく問題ありませんが以下のような文章ならば上に紹介した「in a row」のほうが自然な会話表現です。

This is my seventh consecutive hamburger.

その他の「連続する」の表現

running、back-to-back、なども「連続する」の意味になります。

They won 5 games back-to-back.

They won 5 back-to-back games.

Soccer was number one for the seventh year running.

この中では「running」がスポーツよりの表現で少し日常使いには自然さに欠ける感じがありますが間違いではありません。

△This is my seventh hamburger running.

△I read five books running.

結局のところin a rowを使っておけば、そうそう間違わない感じがしますね。

「back-to-back」のように「〇〇 to 〇〇」の形で身体の部分を置く表現はいくつかあります。

2連続、3連続

場合によってはdouble(ダブル)やtriple(トリプル)も2連続、3連続の何かを表すことが可能です。

ゲームなどで1ターンで2回攻撃してくるタイプの敵などは以下のように表現できます。

The enemy attacked two times in a row.
敵は2連続で攻撃してきた。

The enemy made a double attack.
敵はダブル攻撃をしてきた。

「double attack」が何を意味するのか曖昧な部分は残りますが、1回のターンで2回連続の攻撃を指すことも可能かもしれません。


continuousの使い方

辞書で「連続する」を調べると「continuous」が登場しますが、これは少し日本語の感覚と違います。

連続することに間違いありませんが、時間的な意味で「途切れがない」といった感覚になります。

①I played for 20 continuous hours.
20時間連続でプレーした。

②I played for 20 hours.
20時間プレーした。

①はノンストップのぶっ続けでプレーしたことになりますが、②は20時間プレーしたとしかいっておらず昨日10時間、今日10時間といった解釈も可能です。

③I played five games in a row.
5つのゲームを連続でプレーした。

④I played five continuous games.
5つのゲームを切れ目なしにプレーした。

テレビゲームの場合には厳密には別のゲームをするためにソフトを入れ変える必要があり、その間は中断されます。

④は本当に途切れなしでプレーしたことを強く意味するので「連続してゲームをする」とは少し意味合いが違います。24時間耐久ゲーム大会とかならば④の表現が近くなります。

幸運(luck)が連続する

少し注意が必要なのは英語ではluck(幸運)などは不可算名詞であり、数えることができない概念です。

日本語では「幸運が連続する」といった考え方をしますが、英語でもそれは可能ですがcontinuousを使います。この場合は連続するというよりも、途切れなく幸運が続いているといった考え方です。

I’m having continuous luck.
幸運が続いている。

幸運が途切れなく続くことで「連続する」に近いことを表現することは可能です。逆にいえばgameのような1個1個が独立した現象に対してcontinuous(途切れがない)を使うのが日本語の感覚と少しずれがあります。

in a rowなどを使う場合には数えられる可算名詞に変更すると自然な感じになります。

I had three lucky events in a row.
幸運な出来事が3連続であった。

他にもスポーツ限定でいえば連勝するといった表現はいくつかあるので以下の記事をご覧ください。



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