湖池屋の「インペリアル・コンソメ(imperial consomme)」を考える

インペリアルコンソメ

カラムーチョやポリンキー、ドンタコスなどでも知られるポテトチップスの老舗「湖池屋」が、高級ポテトチップスのシリーズ「KOIKEYA PRIDE POTATO」と呼ばれるシリーズを展開しています。

その中の1つでニュースで取り上げたのが「インペリアルコンソメ(imperial consomme)」です。2017年秋に発売されています。

少し英語のネーミングとしてひっかかる部分もあったので検証してみましょう。どういう意味なのでしょうか。

imperialの使い方について

imperialといえば一般的には「帝国の、皇帝の」といった意味で、emperor(皇帝)やempire(帝国)といった言葉に強く紐づいています。

イメージとしては「皇帝が使うぐらい、帝国にふさわしい」といった身分の高い人に値するようなもの、そこから転じて「(大きさや品質が)特大の、特上の」といった意味につながっています。

湖池屋はこの意味をとってimperial potatoと名付けたのだとは思います。

これは「royal(ロイヤル)」も似たような使われ方で、こちらは「王室・王族の」といった意味です。王族・国王などが使うぐらいの品質があるよといった意味です。

ネーミングとしてどうなのか?

ただし、imperialはあまり比喩として「特上の」として使われることがありません。

× You have an imperial house.
(すごい家にはならない)

東京にある皇居はthe imperial palaceであり、実際に天皇陛下が住んでいるので事実です。

I took a tour of the imperial palace.
皇居ツアーに参加した。

品質が良いことを意味する「特上の、上質の」といった使い方に関しては、まだroyalのほうが用いられています。

ロイヤルホストなどに代表されるネーミングは世界各地で見られますが、imperialを使うケースはほとんどありません。

湖池屋はどこまで考えているのか?

アメリカやカナダはそもそも帝国ではなく皇帝もいない国です。

しかし、日本はかつて大日本帝国と名乗り戦争していた歴史があります。まだ現在もthe Emperor of Japan(天皇陛下)が存在する状況です。

そういった事情を考慮に入れるとimperialが持っている本来の「帝国の、皇帝の」といった意味が政治的な色合いを帯びてきます。

このあたりのネーミングの事情は湖池屋しかわからないですが、英語単体で考えると微妙な要素が混じってくるといえます。

食べてみました

近くのセブンイレブンには入荷していませんでしたが、ファミリーマートで見つけました。

ファミマはシリーズで置いていましたが、セブンイレブンは1つ前の「秘伝濃厚のり塩」は入荷したようですが、今回のインペリアルコンソメは仕入れていないそうです。

湖池屋はポテトチップスのパイオニアであり老舗ですが、市場としてはカルビーが圧倒しています。コンビニの棚を見ると一目瞭然でカルビー関連の商品が大部分を占めています。

ポテチ関連でいえば黒船のプリングルスも人気です。

そういった事情から社運をかけて取り組むのが「プライドポテト」シリーズです。ひょっとしたらプライドポテトはフライドポテトとかかっているのかもしれません。

imperialのネーミングの微妙さについてはすでに解説で触れましたが、あえてここはインペリアルつながりの大英帝国のマグカップに盛り付けてみます。

お値段は159円でもともとポテトチップスの一袋はひとりには大きい感じもするので量はさほど気になりません。

味については確かに海老の味がして濃厚で悪くないですが、他を圧倒するほどの驚きがあるかといえば普通かなといった感じです…。がっかりもしないし、驚きもない。

知らないで食べたら、そのままバクバク食って特にコメントも出さなかったと思います。

なんでしょうか、個人的には初めて一蘭のラーメンを食べたときの「とんこつラーメンだ…」って感想に近いものがあります。

コンビニなどで見かけたら食べてみてください。ぜひみなさんに、この伝え切れない微妙な感想を共有していただきたく思います。

   


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