hipsterとwhipper snapperどちらもまったく別の言葉で共通する点は「若者」を描写するという部分だけです。別々に紹介したかったのですがページの都合で1枚にまとめています。
少し概念的に新しいものが含まれており、ちょっとわかりにくい部分、移り変わる部分もあるという注意書きをしたうえで、おおよその概念をスティーブが説明してくれました。
hipster(ヒップスター)とは?
ヒップスターは正確に定義するものを理解しようとすると難しいのですがスティーブの説明を要約すると以下のような人々です。
基本的には流行に敏感な人たち、ちょっと変わったサブカル好き趣味の人たちを指します。
大衆とは違う奇抜でおしゃれな服装、芸術や文学、誰も知らないようなマイナーな音楽などを好む傾向があります。
基本としてはこの理解で十分ですが、日本語でいう「意識高い系」のように、世間で流行っているものを見下したような部分があるため否定的に語られる部分もあります。
例えば日本でいえばピコ太郎や映画『君の名は。』みたいな世間的にヒットしているものを鼻で笑うような要素があります。
そしてヒップスターがとる手法としてよくあるのが、自分は流行の最先端を行っていないふりをすること、あえて古臭いものを持ち出しておしゃれ、クールに見せようとする点があります。
例えばお笑い好きの話になったときにあえて「好きなお笑いはドリフ」といってみたり、そのドリフの中でも志村、加藤ではなく「高木ブーのドリフにおける役割は…」といってしまう感じでしょう。
ファッションでいえば、最近の流行には触れず、あえて70年代、80年代に流行った古臭いスタイルを最先端に着こなす、それでいて自分はおしゃれなふりをしない要素がある人です。
hipster(グーグル画像)
グーグルの画像検索を見ると服装も共通項目がありますが「ひげ」が特徴的です。
世間をちょっと鼻で笑いながら、自分たちは世間の奴らとは違うという部分をアピールせずに楽しんでいる感じのタイプの人です。
ニュースに登場したのはヌードで有名なプレイボーイ誌がヌード掲載をやめるという話になった時で、長年の愛読者が嘆いたときに登場しました。
I’ve been a decade long subscriber and stopped when they ended the nudity and the articles went full hipster.
私は10年来の定期購読者だが、彼らがヌードをやめて、記事がすっかりヒップスターになって読むのをやめた。
この記事の全文についてはニュースのバックナンバー『プレイボーイ誌にヌードが復活』で読めます。
whipper snapperとは?
カタカナでは「ウィッパースナッパー」でしょうか。語源が古いのですがカナダ人のスティーブの説明では以下の通りです。
元々は1600年代頃の何もすることのない若者を「whip snapper(むちをぴしゃっとする人)」と呼んだそうです。やることがなくて、むちで遊ぶ若者です。当時はそういう遊びしかなかったのでしょう。
その一方で「snipper snapper」と呼ばれる大道芸があったみたいです。今となっては、どういったパフォーマンスだったのかは不明です。
この2つの言葉が結びついて「whipper snapper」という言葉が生まれています。古くは「怠け者の若者」といった意味がありました。
しかし、現在では「やる気はあるけれども、経験や我慢強さがない若者」といった意味で使われます。日本語でいえば「若造、青二才、シャバ僧、こしゃくなやつ」などが近いかもしれません。
言葉の雰囲気からして、少し上から目線の偉そうな感じがしますが、だいたいこの言葉は年上、老人から若者に対して使われるので、年齢差を考慮すると許容できる範囲の自然な尊大さでしょう。
I’ll teach you whipper snappers how to properly make a cake.
若造どもにちゃんとしたケーキの作り方を教えちゃるわ。
These whipper snappers nowadays don’t know how to wait.
最近の若い奴らはものを待つってことを知らんね。
この記事は81歳でiPhoneアプリを自らプログラムした若宮正子さんの記事『81 year-old woman programs smartphone game』に登場しています。