誤解されている人もいるかもしれませんが「hip(ヒップ)」はお尻のことではなく、ウエストの少し下の、身体の横側の出っ張った部分です。
ウエストが身体の内側にぎゅっと絞っているのに対して、ヒップはその後で外に広がって、くびれを作っている部分です。「腰の横側」と思ったほうが近いです。
ではお尻は英語でなんというのか? といえば、これが表現多彩で、年代や地域によって様々な言葉があります。
代表的な言葉を紹介しますが、これ以外にもいっぱいあるそうです。場面にあわせて好きなものを使ってください。
FORMAL(正式な堅い表現)
buttocks
backside
behind
bottom
rear / rear end
CHILDLIKE(子どもっぽい)
tush
tushie
bum
hiney
keister
CASUAL(カジュアル)
butt
tuchus
derriere
posterior
gluteus maximus
CRUDE(下品な言い方)
can
buns
booty
ass
arse
tail
他にもアメリカ英語ではfannyもお尻を指しますが、これがイギリス英語では女性器を指す言葉になったりします。お尻のスラングも多いと思います。
こうして見ると、英語はおしりに関する言葉はなぜか多彩ですね。
お尻は複数形か?単数形か?
buttocksなどはニュースでも使われたフォーマルなお尻を指す言葉ですが、通常は複数形で用いられます。両側の別々のおしりが2つの足につながっていると考えるからです。
I was kicked in the buttocks.
(お尻を蹴られた)
ただし、いくつかの特定の状況では単数形で使われることも考えられます。アプリ内のニュースでは東京の葛西駅のホームで女性がお尻を何者かによって刺される事件があった時に単数形で用いられました。
A 25-year-old woman was stabbed in the buttock as she boarded a train on April 11.
(4月11日、25歳の女性が電車に乗ろうとしていた時にお尻を刺された)
単数形になっているので、ここから左右どちらかは明確ではありませんが「片方のお尻」を刺されたことが読み取れます。
より明確に書くならば左右を書き分けても大丈夫です。
I was stabbed in the left buttock.
(私は左側のお尻を刺された)
上にたくさんの言い換えやスタングのお尻をあげましたが他にも地域や国で探せば無数にあると思います。
他にもほっぺたから来た「butt cheek」などもあり、どれも同じ意味になります。
I was stabbed in the left butt cheek.
(私は左側のお尻を刺された)
peach(桃)お尻
中国で桃にパンティーをかぶせて売るお店があってニュースで紹介したことがあります。現地の中国ではまずそう…という抗議があったみたいです。
日本には『桃尻』という言葉があり本来は「形の悪い尖ったおしり」を意味するようですが、最近は正反対の「桃のようなかわいいお尻」の意味でも使われています。
桃の形状がお尻に似ているし、ピンク色のカラーもあって女性的なもの、そこからさらに性的なものを暗示させてくれる食べ物です。
スティーブに確認しましたが英語圏では桃に特別「女性」や「性的」なメタファーはないそうです。
ただし、いろんなものに対して「とても良いもの」「とてもナイスな感じ」として使えるそうですね。辞書には「素晴らしい・素敵な人、物」「ハンサム、美人、魅力的な女性」などの意味での掲載があります。
例えば以下のような表現が成り立ちます。
That’s a peach of a song.
(すごくいい音楽だよ!)
That’s a peach of a car.
(かなりいい車だね!)
車や音楽にも使えるし人に対しても使えますが、特に女性的な意味合いはないそうです。桃にはすごくポジティブなイメージがあるということでしょう。
ニュースの業者は中国ですが、そうなると中国でも日本と同様に桃を「お尻」としてとらえているということでしょうね。桃尻もひょっとしたら中国由来かもしれません。
StudyNowの中でも1,2を争う「どうでもいいニュース」と思っていましたが、意外に文化の違いが感じれて興味深いですね。