文頭にGivenが登場すると「~を考慮に入れると、~を考えると」の意味です。Consideringがほぼ同じ意味になります。
以下、順番に用法を書いているので参考にしてください。Given thatの形でもよく見かけますが考え方としては同じです。
理屈を考えると分詞構文にあたりますが、特に深く考えずに直訳しても理解できます。分解してみるとそれほど特殊ではなく納得できる部類だと思います。
この記事の目次!
Given + 名詞
文頭にGiven + 名詞が基本的な形で「~を考慮に入れると、~を考えると、~を前提とすると」といった意味になります。
意味合いとしては「Considering」に近いものです。
Given her age, she is very healthy.
= Considering her age, she is very healthy.
彼女の年齢を考慮すると、彼女はとても健康的だ。
Given the size of Canada, it has very few people.
= Considering the size of Canada, it has very few people.
カナダの大きさを考慮すると、ほとんど人がいない。
他にも例文はいくつでも作ることができます。
Given Ohtani’s great debut, he will get a high salary in the future.
大谷のすごいデビューを考えると、彼は将来的に高い給料を手にするだろう。
Given the heat, we should wear shorts.
暑さを考えると、短パンをはいたほうがいいね。
Given his age, he’s a remarkably fast runner.
彼の年齢を考えると、彼は際立って速いランナーだ。
Given that
Given thatの形になると後ろに文章が続くことになります。しかし、これも考え方としては同じです。
Given that it is hot today, we should wear shorts.
今日の暑さを考えると、短パンをはいたほうがいいね。
Given that Ohtani had a great debut, he will get a high salary in the future.
大谷がすごいデビューをしたことを考えると、彼は将来的に高い給料を手にするだろう。
以下のように単語を補ってみるとわかりやすいかもしれません。
Given (the fact) that it is hot today, we should wear shorts.
Given (the fact) that Ohtani had a great debut, he will get a high salary in the future.
the fact that ~なので「~という事実を考えると」となります。
これもConsidering (the fact) thatと置き換えても同じような意味になります。
例文の他にも「Given that it is true,」などの言い回しで「真実であると考えると」といった形もみかけます。
文頭のGivenは「仮定すると」と辞書に訳語で掲載がありますが「仮定」というよりもすでに起こった明かな事実であり「考慮に入れると、考えると」と訳した方がいいと思います。
形はまったく違いますが「reasonably」にも似たような意味を持たせることができます。
分詞構文
これは専門的には過去分詞を使った分詞構文(Participial Construction)だと考えることができます。理屈で考えるよりも慣用的にこのままの形で使われることも多いのでそのまま覚えてもいいかもしれません。
Given (the fact) thatを略すとGive thatになると書きましたが、もっといえば(Being) Given (the fact) thatあたりが本来の形だといえます。Beingが省略されています。
これも直訳で「~という事実を与えられると、〇〇は△△だ」とgivenの本来の訳を当てはめて考えても意味は通ります。
したがって理屈で考えても意味が大きく外れているわけではないので、そこまで特殊ではないといえます。