フィーチャーとファンクションは日本語にするとどちらも「機能」ですが、英語では少し違いがあります。ただその境界線は曖昧でどちらでもいけるケースもあります。
featureには動詞での使い方もあるので動詞については『フィーチャリング(featuring)とフィーチャー(feature)の意味と使い方』をご覧ください。
ここでは主に名詞としての機能についてご紹介しています。また機械などが動作するときにrunを使うか? workを使うか?といった問題にふれています。
featureとfunctionの違い
基本的には以下のような理解ができます。
featureはその製品などが「have」で持っているものです。
functionはその製品などが「do」で、する機能を指します。
しかし、この境界線があいまいなものも多く、人によって見解がかわりそうなものもあります。
One of the most impressive features is the large display.
最も素晴らしい機能の1つが、巨大な画面だ。
They study about the function of the brain.
彼らは脳の機能について研究している。
This speaker has a surround sound function.
このスピーカーはサラウンド機能を持っている。
One feature of this speaker is high-quality sound.
このスピーカーの機能の1つが高音質だ。
スピーカーの高音質は備わっている、持っている機能だけど、サラウンド機能は何か動作する機能だという区分けができます。
しかし、以下のようにどちらでもいけるものがあります。
The TV has a sleep timer feature.
The TV has a sleep timer function.
そのテレビにはおやすみタイマー機能がある。
おやすみタイマーは作動するものなのか? 機能として備わっているか? の違いについては曖昧だといえます。
workingとmoving
workingといえば「働いている」の意味がまずあります。労働していることです。
He is working now.
彼は今、働いている。
もう1つわかりやすいのが「動いている」があります。
My fridge is working now.
冷蔵庫は今、動いている。
I don’t have a working TV.
動くテレビを持っていない。
まず日本語との感覚の差はマシンなどが動いている、作動している際に「moving」は使いません。当たり前のようで不思議な感じですね。
My fridge is moving.
(*この言い方はしない)
冷蔵庫が移動しているならば使えますが、移動する冷蔵庫は普通はないので使いません。
working
理論や考え方に対してのworkingには「実際に使える、実用的な」といった意味があります。ただ「今のところは」といったニュアンスが少し入り、将来において変わるかもしれないといった感じも出ます。
The working title of his book is “Sunset in Hawaii”.
彼の本の今のところのタイトルは『ハワイの夕暮れ』だ。
She has a working knowledge of the law.
彼女は実用的な法律の知識を持っている。
上の例文だと、どちらも十分に使える、成り立つぐらいのものではあるけれども完璧ではなくて、将来においてはもっと改良、変更、改善があるだろうみたいなニュアンスになります。
しかし、workingは機械や人間にも使えるので、その場合はまた別の「稼働している」「働いている」などの意味になります。
I have three working children.
私は働いている3人の子供がいる。
We only have one working computer in the school.
この学校には一台だけ稼働しているコンピューターがある。
run / work
マシンなどが動いている、稼働している際によく使われるのはworkかrunです。
My fridge is running now.
= My fridge is working now.
(冷蔵庫は今、動いている)
しかし、モノによってはrunが適さない物体があります。
◎My oven doesn’t work.
▲My oven doesn’t run.
◎My pen doesn’t work.
▲My pen doesn’t run.
◎My smartphone is working.
△My smartphone is running.
何にrunが使えるのか? 使えないのか? についてはネイティブスピーカーのスティーブも不思議がっていて「考えたこともなかったけど、たしかに使うと奇妙な場合がある」といっていました。
結論としては動いている、稼働しているときに「run」を使って表現できるのは、歯車など物理的な装置が動いているイメージのもの、だそうです。
スマホも動いてはいますが、歯車のようなものが中で動いているわけではありません。
一方で冷蔵庫やパソコンなどは、空冷のファンやモーターが物理的に回転して稼働している感じがあるのでrunが使えるといった感覚に襲われるといっていました。
これは人によって解釈が変わると思いますがあくまで使い分けの目安にしてください。