fail / failure / failing / fail toの意味と使い方の違い

fail / failure / failing / fail toの意味と使い方の違い
 

公開日: 最終更新日:2020.06.16

failは動詞で「失敗する」の意味で使われますが、fail toになると「~しない」といった意味に変わるので間違えやすい言葉です。

failureが名詞で「失敗、不成功」を表しますが、failingは「欠点、落ち度、弱点」になるので、こちらもちょっと意味が異なります。

似たような意味ではありますが、明確に意味が違うややこしい言葉なので順番に使い方をご紹介しています。

failure(名詞)の意味と使い方

failure(名詞)の意味と使い方

failureは名詞で「失敗、不成功」です。成功しなかった試み、取り組み、挑戦などです。

failure【féiljər】

例文

After several failures the company finally developed a popular product.

何度かの失敗の後で、その会社はついに人気製品を開発した。

例文

The rocket launch was a complete failure.

ロケットの打ち上げは完全に失敗だった。

例文

Our project resulted in failure.

私たちのプロジェクトは失敗に終わった。

例文

Mistakes sometimes lead to failure.

ミスはしばしば失敗につながる。

名詞のmistakeは「ミス、誤り、誤解」なので、これが失敗につながるといったイメージです。

機能停止、故障、不具合、不全

機械などに使うと「機能停止、故障、不具合」の意味になります。

例文

The plane crashed due to engine failure.

エンジンの機能停止・故障により飛行機は墜落した。

人間の臓器などに使うと「organ failure(臓器不全)」「heart failure(心不全)」になり、機械と同じで正常に動かないことを意味します。

例文

He died of heart failure.

彼は心不全で亡くなった。

「失敗は成功の母」は元は中国の格言だそうで、英語にもそのまま訳されていました。

例文

Failure is the mother of success.

失敗は成功の母である。

似た感じの表現では以下のようなことわざがあります。

例文

Necessity is the mother of invention.

必要性は発明の母である。

failingの意味と使い方

failingの意味と使い方

failingは名詞では「欠点、落ち度、弱点、欠陥」のことです。

何かを試みて失敗したならば先に紹介した「failure」だといえますが、failingは最初からある欠点・弱点・落ち度のことです。

例文

The books points out his many failings as a father.

その本は彼の父親としての多くの落ち度を指摘している。

例文

He blamed a failing in the building’s design for its collapse.

彼は崩壊にいたる建物のデザインの欠陥を非難した。

failing(形容詞)

failingは形容詞にもなるので「衰えていく、経営状態の悪い、沈みゆく」みたいな意味になります。

例文

The government has stepped up to help the failing banks.

政府は経営状態の悪い銀行救済のために力を入れた/立ち上がった。

例文

This pamphlet is hard to read with my failing eyesight.

このパンフレットは私の悪くなっている目では読みにくい。

例文

He struggled to save his failing company.

彼は経営状態が悪化する会社を救うのに苦戦していた。

ただし次に紹介する動詞のfailに-ingがついた動名詞にもなるので、その場合は意味が異なります。

failの意味と使い方

failの意味と使い方

failは動詞と名詞がありますが、基本的には動詞で使うものだと考えてもいいと思います。

fail【féil】

failそのものを動詞で使うと「失敗する」の意味や、相手を「失望させる、期待を裏切る」などの意味があります。

例文

I failed the test.

私はテストに落ちた。

例文

I failed my boss.

私は上司を失望させた。

failにingがつけば「失敗すること」といった意味になります。また文章の形によってはingになりますが、先に紹介した形容詞の「failing(衰えゆく、悪くなる)」や名詞の「failing(落ち度、弱点)」とは別です。

例文

Failing the entrance exam sealed his fate.

入試に失敗したことが彼の運命を決めた。

例文

Those failing the test must return to their home country.

試験に落ちた人は本国に帰らなければならない。

fail(名詞)

failを名詞で使うのはネットスラングっぽい使い方です。失敗、恥ずかしい失敗、恥ずかしいぐらいの悪い品質みたいな意味合いです。

例文

That movie was full of fail.

あの映画は大失敗でいっぱいだった。

例文

We watched a YouTube video of epic fails.

私たちはユーチューブでエピックフェイル(大失敗)の動画を見た。

YouTubeで「epic fail(YouTube)」で検索すると、まぬけな失敗動画がいっぱいあります。

without fail

失敗がないことで「間違いなく、いつも、絶対に、確実に」みたいな意味です。

例文

I promise I will be there tomorrow without fail.

明日、間違いなくそこにいるのを約束する。

例文

He forgets his keys without fail.

彼は絶対に鍵を忘れる。

fail toの意味と使い方

動詞で「fail to」の形になると「失敗する」といった意味はなくなって「do not do(~しない)」といったシンプルなニュアンスになります。

例文

People accused the mayor of failing to fulfill his campaign promises.

人々は市長が選挙の公約を果たさなかったことで彼を責めた。

以下の2つの例文はそもそも指している内容が違います。

例文

He failed to take the examination.

彼は試験を受けなかった。

例文

He failed the examination.

彼は試験に落ちた/失敗した。

以下のように普通にnotを使った否定文で書いても同じような意味です。

例文

If you fail to come, you will not get paid.

= If you don’t come, you will not get paid.

もし来ないなら、お金をもらえないだろう。

例文

I fail to remember what her name is.

= I don’t remember what her name is.

彼女の名前がなんだったか思い出せない。

例文

She failed to see the warning sign.

= She didn’t see the warning sign.

彼女は危険サインを見なかった。

例文

I failed to understand why he did that.

= I didn’t understand why he did that.

私はなぜ彼がそれをしたのか理解しなかった。

「失敗した」と読めそうな感じもしますが、ネイティブの感覚としても表現や意味合いが変わっているそうです。

never fail to

決まり文句と考えてもいいかもしれませんが「fail to(~しない)」を「never(絶対にない)」で否定する二重否定で「いつも、常に」といったalwaysの意味になります。

無理やり考えると「~しないなんてことは絶対にない」であり「常に~する、必ず~する」となります。

例文

He never fails to complain at restaurants.

彼は常にレストランで文句を言う。

例文

It never fails to rain when I go outside.

私が出かけるときはいつも雨が降る。

not + fail toの組み合わせもありますが、これを使うならば他の表現を選ぶかなといった意見でした。

例文

△ Don’t fail to send him an email.

Don’t forget to send him an email.

彼にメールするのを忘れないでね。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私たちのアプリもよろしくお願いします。

新作アプリをリリースしました!

YouTubeのチャンネルはじめました!

リスニングと英語教材のペラペ

記事カテゴリー

おすすめ記事

  1. middle finger
  2. イギリス / イングランド / UK / ブリティッシュの違い
  3. capital-letter
  4. カタカナと発音が違う英語の都市名一覧
  5. sit inとsit onの違い、椅子に座るはどちらか?

最近の記事

  1. Mon / Mama / Mother「母親」を表す言葉の違い
  2. slip offとslip onの意味と使い方
  3. reticulated / reticulateの意味と使い方
  4. burn upの意味と使い方
  5. extremist / militant / terroristの意味の違い
  6. extreme(エクストリーム)の意味と使い方
  7. restraint(自制、慎み)とrestrain(拘束する、抑える)の意味と使い方
  8. sheriff(保安官)とは何をする人なのか?
PAGE TOP