distinguishが動詞で「区別する、違いが分かる」で、名詞が「差異、相違」だと基本的に考えることができます。
考え方の延長として、違いがわかるのは、それだけ他と比べて優れていたり優秀であるからであって、distinguished(名高い、抜群に優れた、際立った)といった意味につながっています。
ここでは派生語のdistinguishable / indistinguishableやdistinctも含めて例文に使い方をまとめてみました。
この記事の目次!
動詞:distinguishの意味と使い方
動詞で「区別する、違いが分かる」といった意味です。発音は以下の音声ファイルを参考にしてください。カタカナだとディスティングウィッシュぐらいですね。
distinguish【distíŋgwiʃ】
I can’t distinguish the taste of Coke and Pepsi.
私はコカ・コーラとペプシの味の区別がつかない。
Cats can distinguish their names from similar sounding words.
猫は自分の名前をよく似た音の言葉と区別できる。
I can’t distinguish the twins from each other.
あの双子を区別できない。
Spanish and Portuguese are so similar I can’t distinguish them.
スペイン語とポルトガル語はとても似てるので区別できない。
How do you distinguish when certain paintings were made?
ある絵がいつに描かれたか、どのように区別するのですか?
これは100年前に描かれた絵だ、あちらは100年前の絵でないといった区別をすることです。
語源は棒のようなもので突っついたり刺したりして、ほかのものと区別したようなことに由来するそうです。
tell apartとdistinguish
tell apartは直訳で考えると「ばらばらに伝える」ですが、別々に伝えられることは違いがわかっている、つまり区別するといった意味で「distinguish」と同じです。
I can’t tell the taste of Coke and Pepsi apart.
私はコカ・コーラとペプシの味の区別がつかない。
I can’t tell the twins apart.
あの双子を区別できない。
Spanish and Portuguese are so similar I can’t tell them apart.
スペイン語とポルトガル語はとても似てるので区別できない。
How do you tell apart when certain paintings were made?
ある絵がいつに描かれたか、どのように区別するのですか?
名詞:distinctionの意味と使い方
よく似た物事の間にある違いのことで「差異、相違」を意味します。
distinction【distíŋkʃən】
There is a subtle distinction between the smell of an orange and a tangerine.
オレンジとタンジェリンの匂いには、かすかな違いがある。
She can’t notice the distinction between a tenor sax and an alto sax.
彼女はテノールサックスとアルトサックスの相違に気づけない。
卓越、優秀さ
ある人をほかの人とは違うようにさせている素晴らしい性質、際立たせている性質のことも表します。「卓越、優秀さ」といった意味ですが文脈にあわせてふさわしい訳をつけてください。
She is a writer of great distinction.
彼女は素晴らしく卓越した作家だ。
This is truly a sake of distinction.
これは実に見事な酒だ。
名誉、栄誉
「卓越、優秀さ」からもつながるような意味ですが、ほかの人と比べて突出しているような優れた特徴を持っていることは「名誉、栄誉」であるともいえます。
She has the distinction of being the first woman in space.
彼女は宇宙での初めての女性だという栄誉を持つ。
彼女は宇宙飛行士で、初めて宇宙に行った女性だといった意味です。
The Nobel Prize is a distinction that very few writers can get.
ノーベル賞はほとんどの作家が手に入れることができない栄誉です。
distinguishedの意味と使い方
とても成功していて尊敬されることで、形容詞で「名高い、抜群に優れた、際立った」などを意味します。ほかの同等の人たちと区別されるくらい、あまりにも成功している状況です。
distinguished【distíŋgwiʃt】
She was a distinguished doctor in her home country.
彼女は彼女の母国では抜群に優れた医師だった。
It is one of the most distinguished schools in the world.
それは世界でもっとも名高い学校の1つだ。
distinctとdistinguishedの違い
distinct は「違う」という意味でdifferentと同じような使い方が可能です。
Rakugo and Manzai are distinct forms of comedy.
= Rakugo and Manzai are different forms of comedy.
落語と漫才は異なる形のコメディだ。
distinctは特徴的ではあるものの、ほかと「異なる」ことだけを意味しています。そこに優劣のニュアンスを含んでいないと考えていいと思います。
There is a distinct smell of vanilla in this dessert.
他と違うバニラの香りが、このデザートにある。
もし他のものと「異なる・違う」ことに、褒めている、優れているといったニュアンスを出すならば「distinguished(際だった、抜群の、名高い)」が使えます。
He is a distinguished writer.
彼は際立った作家だ。
distinguishable / indistinguishable
distinguishableが「区別できる、識別できる」の意味で、indistinguishableが反対の意味の「区別ができない、見分けがつかない」です。
日本語でもそうですがindistinguishable(区別ができない)のほうが登場する頻度としては高いです。
The fake was indistinguishable from the original.
その偽物はオリジナルと区別がつかなかった。
The fake was distinguishable from the original by its texture.
その偽物は本物と質感によって区別がついた。
Fake news is sometimes indistinguishable from real news.
フェイクニュースはしばしば本物のニュースと区別がつかない。