crossroads(クロスロード)は交差点の中でも、田舎にあるような分かれ道を指して使う言葉です。都会にある交差点はintersectionが使われます。また人生の分岐点といった意味でも用いられる表現です。
一般的には「crossroads」のように1単語でSがつく形が広く用いられていますが、2単語の「cross road」やSが付かない形もたまに見られます。特に難しい言葉ではありませんが、crossroadsの使い方を整理しています。
crossroadsとintersectionの違い
crossroadsとintersectionはどちらも「交差点」を意味する言葉ですが、一般的には街中・都会にあるような交差点がintersectionであり、田舎にあるようなものがcrossroads(クロスローズ)で表されます。
アメリカ人のスコットに聞いてみると感覚的には「intersection」は整備された街中の交差点であり、大阪や東京にある交差点をcrossroadsでは呼ばないだろうといった意見でした。
しかし、これらは感覚的な話であって、厳密な規定があるわけではありません。
The town installed traffic lights at many of its crossroads.
その町は交差点の多くに信号機を設置した。
The truck got a flat tire in the middle of a busy crossroads.
トラックが混み合う交差点の真ん中でパンクした。
人生の岐路・分岐点
「crossroads」はよく比喩的に使われ、将来進む道を決める時期での重要なポイントのことを表します。「岐路、分かれ道」といった意味です。
intersectionもこの比喩としての交差点に使わないこともありませんが、頻度としては「crossroads」のほうが一般的です。
Space travel is at a crossroads and will probably become completely privatized in the future.
宇宙旅行はおそらく将来においては完全に民営化となるであろう岐路にいる。
Marriage was a major crossroads in her life.
結婚は彼女の人生における重大な分かれ道だった。
crossroads? crossroad?
単数形のクロスロード(crossroad)とするか、複数形のクロスローズ(crossroads)とするかは、一般的には1つの交差点であっても「crossroads」がよく使われます。crossroadsに「s」がついている理由は、交差点が複数の道路が交わる場所だからです。
◎ This is an important crossroads.
〇 This is an important crossroad.
「s」がついたのが一般的です。
辞書には「crossroad」でも掲載があるのでSがつかない形でも間違いではありません。
「crossroads」はSがついても単数名詞として扱われるため、上の例文のように、前に「a / an」を伴っています。ただ、単数名詞であることから「a crossroad」と言う人もときどきいます。
また2つの交差点があっても「two crossroadses」のようにはならず、そのまま「two crossroads」となります。この意味では単複同形だといえます。
Mr.ChildrenとBon Joviの「クロスロード」
上に書いたように一般的には「crossroads」のように「1単語」「Sがついた形」が広く見られます。
しかし、人気バンドのMr.Childrenのヒット曲は『CROSS ROAD』で2単語でSがついていません。またアメリカのロックバンドBon Joviのアルバムは『Cross Road』で同じく2単語でSがありません。
日米の大御所バンドの人気作品が標準ではないほうの文字を使っていることもあって少し混乱させる要素になっていますが、実際には「crossroads」として1単語でSをつけるほうが広く使われています。