仕事を意味するjob(ジョブ)とwork(ワーク)の違い

仕事

job(ジョブ)とwork(ワーク)は基本的には同じ意味でどちらも「仕事・職業」を意味することができます。これは生活の糧となるような仕事だけでなく、家庭のちょっとした作業も含みます。

同じ意味ですがそれぞれに使い方や意味の特徴があるため、置き換えて使えるケースもあれば、置き換えると意味が異なったり変になったりすることもあります。

このページではjobとworkの基本的な違いをまとめて、それぞれのニュアンスや使い方をまとめてみました。

jobとworkの基本的な意味の違い

jobとworkはどちらも仕事、職業をあらわすことができます。共通の意味や同じ使い方もあるので置き換えても問題ないケースもありますが、片方にしかない意味もあるため単純に置き換えられないケースもあります。

細かなルールのようなものはありますが基本的には近い意味の言葉で、日常英会話レベルではどちらでも誤解や意味の取り違えが起こるほどの深刻な差ではありません。

最もわかりやすい違いはworkは名詞で「仕事・職業」と動詞で「働く」の両方の使い方があります。

しかし、jobは動詞で「働く」の意味がありません。

例文

I work at the Apple Store in Namba.

私は難波のアップルストアで働いている。

例文

I job at the Apple Store in Namba.

(動詞でjobを使うのは間違い)

しかし、名詞で「仕事・職業」の意味で使った場合には置き換えても問題ないケースもあります。

例えばカタカナでもよく聞かれる「Good job!(グッジョブ!)」は「Good work!」といっても間違いではありません。Good job!のほうが一般的ですが、Good work!も聞かれる表現です。

例文

I have to go to (my) work today.

= I have to go to my job today.

今日は仕事に行かないといけない。

例文

His job is teaching.

= His work is teaching.

彼の仕事は教えることだ。

例文

This is a difficult job.

This is difficult work.

これは難しい仕事だ。

ニュアンスの差としてはjobが文脈によっては短期的な仕事をイメージさせやすい点があります。

例文

My students have trouble choosing work.

私の生徒達は仕事を選ぶのに苦労している。

例文

My students have trouble choosing a job.

(OKですがバイトのような短期の仕事をイメージさせる)

また言葉の相性で決まり文句になっている言葉、「job interview(仕事の面接)」などがあったり、文法上の扱いでいくつかの違いは確かにあります。

たとえば「What is your job?(仕事はなんですか?)」は普通の表現ですが、これを「What is your work?」とはあまり言わないといったことです。

workは複数形にならない

workとjobの大きな違いとしてあげられるのはworkは「仕事・職業」という意味では不可算名詞なので1つ、2つと数えることができません。

例文

× He has two works. He is an accountant and a lawyer.

(2種類の仕事があってもworksとはならない)

例文

He has two jobs. He is an accountant and a lawyer.

彼は2つの仕事・職業がある。会計士と弁護士だ。

当然、不可算名詞なので1つの場合は「a」がworkにはつきません。同様にworkは複数形にもなりません。

例文

I got a job.

I got work.

仕事を手に入れた。

例文

I have a lot of jobs to do today.

I have a lot of work to do today.

今日はやらないといけない仕事がたくさんある。

workには作品の意味がある

「仕事・職業」の意味ではworkは複数形にはなりません。

しかしworkは作家などが作り出す「作品」という意味では数えられるためworksと複数形になります。

例文

The painter made 20 works in his life.

その画家は生涯で20の作品を作った。

例文

He has two jobs.

彼は2つの仕事がある。

例文

He has two works.

彼は2つの作品がある。

他にも「花火」を意味する「fireworks」なども複数形になります。

例文

They set off fireworks in the park.

彼らは公園で花火を打ち上げた。

job(ジョブ)の意味と使い方

ジョブ

jobはかなり幅広い言葉で、仕事・職業の意味から日々の日常的な作業まで意味します。以下の例文のように使ってください。

例文

I have to go to my job today.

今日は仕事に行かないといけない。

例文

I quit my job after only two days.

たった2日で仕事をやめた。

例文

Checking patients is the job of a doctor.

患者をチェックすることは医者の仕事だ。

例文

△ I got a job.

(短期・一時的な仕事の印象を与える可能性がある)

例文

▲ In my 20-year-job at this company I was never late.

(変な表現でたった1つのプロジェクトが20年続いたかのような印象)

jobとworkは、専門的なプロとしての「仕事」以外に、日常の手間のような仕事、作業にも使えるので、意味の幅が広くとれます。

例文

Cleaning a microwave is a tough job.

電子レンジの掃除は大変なジョブだ。

例文

I have a lot of jobs to do today.

今日はいっぱいやることがある。

上の例文のやることは、犬の散歩だったり、洗濯だったり、なんでもかまいません。

例文

He has two jobs.

彼は2つの仕事がある。

この例文だと2つの解釈があり「2つの職業を持っている」として弁護士と司法書士や、喫茶店の店員と国家公安委員会のように2種類の職があると考える。もしくは「今日は書類整理と清掃業務がある」のように2つの作業があると判断するかは結局は文脈次第であり、短い文章だと判断がつきません。

job(スラング)

仕事のほかにスラングで「robbery(強盗)」のような犯罪行為の意味があります。物理的に押し入って行う強盗と、ハッキングのようなデジタルの世界で侵入してデータを盗む行為を指しています。

他にも隠語としてのjob(行為、仕事)として使われるケースがあります。

例文

He was known for pulling off several bank jobs around California.

彼はカリフォルニア周辺でいくつかの銀行強盗をやってのけたことで知られていた。

jobを強盗、犯行の意味で使った言葉はいくつか存在しています。

cowboy job(素人の下手な強盗)
smash-and-grab job(ショーケースを叩き割って金を掴んで逃げる強盗)
inside job(内部・身内の犯行)

また映画のタイトルでも『The Bank Job(2008)』『The Brink’s Job(1978)』『The Italian Job(1969)』などとして使われています。

『The Brink’s Job』は実際にあった強盗事件を元にした映画で、Brinkは分厚い装甲車のようなトラックです。

chore

choreは「雑事、雑用、仕事、作業」などの意味があり、よくjobの類義語、置き換えとして登場する言葉です。発音は【tʃˈɔɚ】です。

これは家事などの毎日行うような作業に対して用いられます。

例文

He does many chores(=jobs) around the house.

彼は多くの家事をしている。

例文

Her chores(=jobs) include getting groceries and vacuuming.

彼女の仕事には日用品を買ったり、掃除機をかけることが含まれている。

しかし、家の外のことになるとjobがよく使われます。

例文

Everyone has their job to do at the factory.

▲ Everyone has their chore to do at the factory.

みんなが工場でやらないといけない作業がある。

choreには面倒な、難しい作業、つまらない作業の意味もあります。

この「面倒な作業」としては家の外でも使えますが以下のような文章だと意味が変わってしまいます。

例文

This problem is a job for the engineering department.

この問題はエンジニア部門の仕事だ。

例文

The problem is a chore for the engineering department.

この問題はエンジニア部門の面倒な作業だ。

work(ワーク)の意味と使い方

ワーク

workはとても一般的な言葉で、ほとんどのケースに使うことができます。広い意味を持つ日本語の「仕事」に近い語感があります。

jobと同様に日常のちょっとした仕事、生活の糧ではない、専門性のないことでもworkは使えます。

例文

In my 20 years of work at this company I was never late.

20年におけるこの会社での仕事で、私は遅刻したことがなかった。

例文

I have to go to work today.

今日は仕事に行かないといけない。

例文

I quit work after only two days.

たった2日で仕事をやめた。

例文

Checking patients is the work of a doctor.

患者をチェックすることは医者の仕事だ。

例文

Cleaning a microwave is tough work.

電子レンジの掃除は大変な作業だ。

こうしてみると「work」が使えない、変な文章になるケースがほとんどないので、やはり多くの意味を持つ日本語の「仕事」に最も近い概念だと考えることができます。

アメリカのガールズグループ「Fifth Harmony」が『Work from Home(在宅ワーク)』みたいな歌でヒットしていました。

夫か恋人かに働きにいかずに家で仕事(たぶん性的な意味で)しようよ、みたいな歌詞でした。

在宅ワークをテーマに恋愛を歌うとか、アメリカ進んでるな、と感じさせる曲です。2016年の最もYouTubeで再生された音楽ビデオに選ばれています。

むしろworkで難しいのは動詞で使った場合のwork atやwork forなどの前置詞との組み合わせではないでしょうか。これは別の記事に詳しくまとめています。

おまけ:人と接する職業、接しない職業

アプリ内のニュースでアメリカの雇用データに基づいた「人付き合いがよくない人々にとって最悪の19の職業」「人付き合いがよくない人々にとって最高の18の職業」という2本の記事を配信しました。

言い換えれば、人と接する職業であり、人と接しない職業です。ニュースからそれぞれ抜粋してみます。

人と接しない職業は他にも「時計修理人」や「木を切り落とすフォーラーとよばれる仕事」「経済学者」「数学者」などがあがっていました。

ニュースより

The three jobs which required the least human interaction or pleasantness were: hunter; farm worker; and creative writer, poet, or lyricist. Jobs involving art or factory work appeared frequently in the list.

人間的な交流や楽しさが最も低い3つの職業は「ハンター」「農場労働者」「クリエイティブなものを書く人、詩人や作詞家」だった。芸術や工場に関わる仕事は頻繁にこのリストに登場していた。

一方の人と接する職業は以下のようなニュースです。

例文

The three occupations requiring the most human interaction were “special ed teacher,” “transportation ticket agent,” and surprisingly “slot machine supervisor.”

人間的な交流が求められる職業のトップ3は「特殊学校の教師」「交通機関のチケット切符販売」そして驚くことに「スロットマシーンの管理者」だった。

他には「スパのマネージャー」「美容師・ヘアスタイリスト」などの接客業やスポーツ選手など、他人のために感じの良いことを要求される職業があがっていました。

この上位のスロットマシーンの管理や交通機関、学校の先生、医療関係もそうですが、不満を持つ人の相手をするクレーム対応の多さが原因になっていそうです。

   


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