branch(ブランチ)は木の枝、木の幹から分かれた枝のことを指しています。日本語でも同じ感覚ですが、枝分かれしたものといった意味でお店や会社の「支店、支部」などを指して使われます。
また動詞ではbranch outとして「拡大する、拡張する」といった意味でも使われる言葉です。さほど難しい言葉ではありませんが、使い方をまとめてみました。
この記事の目次!
木の枝
branch(ブランチ)といえばまずは「木の枝」の意味があり、このイメージがベースになっています。
朝食(ブレックファースト)と昼食(ランチ)を兼ねる遅い朝食は「brunch」でカタカナにすると一緒になってしまいますが字も発音も異なる単語です。
branch【bræntʃ / brɑntʃ 】木の枝
brunch【brʌ́ntʃ】朝食と昼食
The cats was stuck on a branch.
猫が枝の上で動けなくなった。
He climbed onto a branch and it broke.
彼が枝に登ると、折れた。
支店、支部、支社
そこからお店や会社などの「支店」「支部」といった意味になります。木のように枝分かれしたものといった感覚です。反対は本社、本部の「headquarters(ヘッドクォーター)」です。
I work in the New York branch of Toyota.
私はトヨタのニューヨーク支店で働いている。
The company has over 100 branches all over the world.
その会社は世界中に100以上の支社がある。
She will transfer to another branch next month.
彼女は来月に別の支店に移るだろう。
He was responsible for the administration of the western branches.
彼は西部の支店の管理に責任があった。
The store had branches in Tokyo and the surrounding area.
その店は東京とその周囲の地域に支店があった。
My favorite restaurant just launched its first overseas branch in Taipei.
私のお気に入りのレストランはちょうど台北に初の海外支店を立ち上げた。
以下のように軍隊の部門などに対しても使うことができます。
The “armed forces” is a catch-all term for all branches of the US military.
「アームフォース(国軍)」はアメリカの軍隊のすべての部門に対しての、全部含めた用語だ。
お店に関していえば「location」「outlet」にも意味が重なる部分もあるので完全にイコールではありませんが文脈によっては置き換え可能です。
branch outの意味と使い方
branch outは動詞で「商売の手を広げる、拡張する」という意味で使われます。これも枝がのびていくイメージです。
Many car companies have branched out into robotics.
多くの自動車会社はロボット工学に手を広げている。
Shidax branched out to the Karaoke business in the 90s.
シダックスは90年代にカラオケビジネスに手を広げた。
いちおう緩いルールとして「拡張する」なので、元の事業と関連のある事柄に使われます。
Eminem branched out into acting.
エミネムは俳優業に手を広げた。
▲ Eminem branched out into space travel.
エミネムは宇宙事業に手を広げた。
「歌手」と「俳優」のエンターテインメントつながりなど、何かしら関連がある事業に対して使うので「拡張する」のイメージが近くなります。
エミネムと宇宙旅行は関係がないのであまり使いません。しかし、ある歌詞の一部が星空を歌っているなど強引に関連づけることは可能なので、ルールとしてどこまでというラインはありません。