expandとextendの意味と違い

expandとextendの意味と違いについて

言葉のイメージとしてはexpandが「拡大する、拡張する」といった意味で全方向に広がっていく感覚です。一方のextendが「伸ばす、引き伸ばす、広げる」ぐらいの意味なので線などが伸びていくようなイメージです。

これらは道路やビル・建物といった物体の話だけではなく、営業時間やビジネスの拡大、助成金の適用範囲の拡大といった意味でも使うことができます。

明確な差が出て片方が間違いになるケースもあれば、置き換えてもほぼ問題がないどちらでもいけるケースがあります。1つ1つの事例を取り上げて例文を作ってもらいました。

expandとextendの違い

extendとexpand

道路や建物のようなモノ・物体の場合を考えてみると、expandは何かを全方向に向かって「大きくする」「広げる」「拡大・拡張する」です。面で広げると考えてもいいと思います。

extendは「伸ばす、延長する」なので何かを「長くする」「伸ばす」ことです。より線・直線なイメージ、線をのばす感じです。

例文で違いを確認してください。

例文

The city has expanded to the ocean.

その都市は海まで広がっていた。

例文

The highway was extended to the ocean.

高速道路は海まで伸びていた。

例文

She extended her arm to reach the cup.

彼女はコップに届くように腕を伸ばした。

例文

She expanded her arm to reach the cup.

(変な表現です)

腕をすべての方向に広げていくイメージ、手を拡張している感じになり奇妙です。

営業時間・ビジネス・適用範囲の「拡大・拡張」

道路や建物といった物体の話だけではなく、営業時間のような期間・時間や、助成金の適応範囲のような概念にも両方が使えます。

これらは意味が重なっている部分もあるので以下のように置き換えても問題ないケースもあります。

例文

Kindergarten expanded to 2-year-olds.

Kindergarten extended to 2-year-olds.

幼稚園は2歳児まで拡大した。

今までは幼稚園は3歳からで2歳児は対象外だったけれど、今後は2歳児まで幼稚園に預けられるように拡大・拡張・広げた・伸ばしたと考えることができます。

どちらでもいけるケースも多いですが自然な文章という意味では少しだけ違いが生まれます。

例えば「ビジネスを拡大する」といった場合にはexpandを使う人が多いと思います。今までやっていなかったジャンルや地域に拡大するという意味です。

例文

◎ Lawson will expand their business to India next year.

〇 Lawson will extend their business to India next year.

ローソンは来年にはインドに進出する予定だ。

一方で営業時間を延長するといった場合にはextendを使う人が多いとは思います。

例文

〇 The store will expand their business hour to 10 pm.

◎ The store will extend their business hour to 10 pm.

そのお店は営業時間を夜10時まで延長する予定だ。

上の例文ではexpandもextendも、どちらでもOKであり、かなり小さな差だといえます。

「拡張コンテンツ」のような場合

最近はダウンロードコンテンツや拡張コンテンツといった機能が、ゲームの本体データとは別に追加で販売されたりします。

だいたい追加でプレーできるステージが増えたり、選べるキャラクターが増えたりといった拡張機能、追加データです。

アドオン(add-on)などとも呼ばれますが、追加することでゲームが拡大・拡張されますが、なくても遊ぶことはできます。しかし逆にいえばアドオンは追加機能であって、アドオンのみでゲームやソフトウェアを使うことはできません。

ゲームで考えてみるとそのまま「expand / extend」を使うと少し誤解が生まれます。

例文

This add-on expands the game’s stages.

このアドオンでゲームのステージが拡大する。

例文

This add-on extends the game’s stages.

このアドオンでゲームのステージが伸長する。

上の例文を書くと、今まで遊んでいたステージがさらに広がったり、長くなったりするイメージで伝わると思います。

レースゲームのマリオカートでいえば、同じピノキオサーキットの1周が広くなったり長くなったりするだけで、新規のステージが増えるともいっていない感じです。スプラトゥーンでいえば既存のアロワナモールやホテルニューオートロが広くなる、長くなるといったイメージです。

ではこういった場合にどういえばいいのか? は日本語の「拡大」「拡張」にとらわれずに「増やす(increase)」「与える(give)」などと「ステージの数(the number of stages)」といった組み合わせで表現可能です。

例文

This add-on increases the number of stages in the game.

このアドオンでゲーム内のステージの数を増やす。

例文

This add-on gives the game more stages.

このアドオンはゲームにさらなるステージを与える。

例文

This add-on increases the number of playable characters.

このアドオンはプレー可能なキャラクターの数を増やす。

expandの意味と使い方

以下はexpandの細かな部分での使い方になります。

expandを使う場合は「変化」や「動き」があったときです。「拡大する、大きくする、広げる」で変化があった場面を表す言葉だと考えることができます。

逆にいえば変化がない状態(すでに変化が終わったものなど)にexpandを使うと少し奇妙な感じがします。expandはあくまで動き・変化を表す言葉であって、今の状態を表すには不向きだという話です。

例えば「この前の春から幼稚園で2歳児まで受け入れ可能に拡大した」といったケースでは「3歳児から可能 → 2歳児から可能」に変化したことです。

例文

The government expanded kindergarten to 2 years old.

政府は幼稚園の対象を2歳児まで拡大した。

例文

Kindergarten was expanded to 2 years old.

幼稚園は2歳児まで拡大された。

今まで3歳からだったものを2歳にある時(この春)から拡大したという意味です。

例文

× Kindergarten now expands to 2 years old.

(変化があったわけではないのでこの表現は使えません)

上の例文のように今、現在の状態は拡大し終わった後なので、そこを表すにはexpandだと変です。

extendの使い方

一方でextendについては「伸ばす、引き伸ばす、広げる」という動き・変化がある場面と「延長されている」の両方に使えます。

例文

The government extended kindergarten to 2 years old.

政府は幼稚園の対象を2歳児まで拡大した。

例文

Kindergarten now extends to 2 years old.

幼稚園は今、2歳児まで広げている。

上の例文は対象範囲が2歳児に及んでいるということです。2歳児を受け入れている状態、現在の対象年齢についての話なので、変化があったわけではありません。この場合extendであれば可能です。

   


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