シェイビングクリームやシェイバーといった言葉がカタカナでも聞かれるようにshaveは「剃る」といった意味の動詞です。どこを剃るという指定がない場合には「顔の髭」と判断されることが多いです。
そこから何かの量を少しだけ減らす「薄く削る」といった意味にもなります。close shaveは「深剃り」の意味ですが、危機一髪のような意味合いで使われる熟語です。ここではshave(剃る)の使い方を例文にまとめています。
髭の英語については『英語での「髭(ひげ)」の種類と言い方』をご覧ください。
shaveの動詞での使い方
shaveは毛などを「剃る」という意味です。過去形・過去分詞はそのままshavedです。発音は以下の音声ファイルを参考にしてください。
shave【ʃéiv】
He shaved his head when he joined the military.
軍隊に入るとき、彼は頭を剃った。
Pro-wrestlers often shave their chests.
プロレスラーはしばしば胸を剃る。
「どこを剃る」という指定がない(目的語がない)場合は普通は顔の髭だと判断されます。
I shave every morning.
毎朝、髭をそる。
He really needs a shave.
彼は本当にひげそり(顔を剃ること)が必要だ。
剃刀などを使って剃る行為がshaveなので、美容系のレーザー脱毛やクリームによる脱毛、ピンセットで毛を抜いたりするのは脱毛(hair removal)であるとはいえますがshaveには入りません。
~を薄く削る
そこから「~を薄く削る」といった意味でも使えます。shave offで削って切り離す行為なので「削り落とす」ぐらいの意味です。
He shaved off a slice of ham.
彼はハムを薄く削り落とした。
The cake is decorated with shaved chocolate.
そのケーキは削られたチョコで飾られている。
あるいはちょっと量を減らす、削減するといった意味での削るも使えます。
Usain Bolt shaved a few milliseconds off his best time.
ウサイン・ボルトは数ミリ秒の自己ベストタイムを減らした。
close shaveの意味
ここでのcloseは「閉める」ではなく、近いという意味での「クロース」です。
したがって「肌に近い剃り」なので「深剃り」の意味ですが、イディオムで「危機一髪、冷や汗もの、間一髪」みたいな使い方をします。
Many are calling the Biden victory a close shave for America.
多くの人々はバイデンの勝利はアメリカにとって危機一髪だったと言っている。
She has a close shave while driving to work. A car suddenly cut her off.
仕事への運転中に彼女は危機一髪になっている。車が突然、割り込んできた。
一説によると、床屋の見習い店員が髭剃りを担当すると、もう一方で肌を傷つける深剃りをやってしまったことに由来するそうです。
もちろん本当の意味での「深剃り」でも使えます。
I like these razors because they give me the closest shave.
このかみそりが好きだ。なぜなら最も深剃りだからだ。
危機一髪も髪の毛一本ほどのわずかな違いで危険に追い込まれるといった意味なので、共通する部分もあります。
shaverとrazor
シェイバーはカタカナの感覚と同じで「電動のカミソリ」を指します。一方でrazorは「カミソリ」のことです。
I got a new shaver for Christmas.
私はクリスマスに新しいシェイバーを手に入れた。
I need a new razor.
新しいカミソリが必要だ。
I use a razor instead of a shaver.
私は電動カミソリではなく、カミソリを使う。