駅や病院などに車椅子用の傾斜がありカタカナでは「スロープ(slope)」と呼びますが、英語では「ramp(ランプ)」が一般的です。
ramp(ランプ)とは主に乗降などを目的とした用途がある傾斜のことです。特に目的がないものも含んだ傾斜・坂を全般にスロープ(slope)と呼びます。
rampは「ramp up」や「ramp down」のように動詞でも使われるので、一通りの使い方や違いをまとめています。
ramp(ランプ)の意味
ramp(ランプ)とは高い場所に行く、低い場所におりるといった目的がある傾斜に使われます。カタカナでいうスロープのほとんどはrampと呼んで問題ないと思います。
駅や病院などで見かける車椅子用やベビーカー用、あるいは荷物搬入用の傾斜はすべてです。魔法のランプは「lamp」なので字が違います。発音は以下の音声ファイルで確認してください。
ramp【rǽmp】
lamp【lǽmp】
移動式や固定されているものといった区別はなく、モノやヒトを上げたり下げたりする目的がある傾斜です。
The bus driver got a ramp to help the person in a wheelchair.
バスの運転手は車いすの人を助けるためにランプを手に入れた。
They slid the boxes down a ramp.
彼らは箱をランプにそって滑らした。
This building has lots of ramps.
この建物は多くの傾斜がある。
上の例文は荷物搬入用か障害者用かはわかりませんが、何かを上下させる目的で作られた傾斜が建物に多くあるという意味です。
slope(スロープ)の意味
いっぽうのslopeは「坂、傾斜」のことです。スロープは人を上げ下げするような目的があるわけではない、坂・傾斜全般に使われます。
Japan has many world-famous ski slopes.
日本は多くの世界的に有名なスキーのスロープがある。
The floor is on a slope, the left side is lower.
そのフロアは傾斜がある。左側がより低い。
Nagasaki has lots of slopes.
長崎は多くの坂がある。
英語で考えた場合には病院や駅にある傾斜(先に紹介したramp)もslopeの一種ではあるので理屈としては間違いではありません。しかし、病院や駅にある傾斜は目的があるので普通の感覚ではrampを使うという話です。
ramp upとramp downの意味と使い方
rampは動詞でも使われ、ramp upの形でボリューム、量や割合などを「増やす」といった意味で使われます。
Let’s ramp up production.
生産量を増やしましょう。
逆にramp downは「減らす」の意味です。
We had to ramp down production due to strong competition.
激しい競争のために、私たちは生産量を減らさないといけなかった。