possession(ポゼッション)が「所有(という行為)」や「所有物」を表し、違法所持に関連したニュースでは見かける単語です。動詞がpossessで「所有する」となります。
日常会話では日本語の「所有」「所有する」といった言葉の雰囲気に近く、have(持っている)などでも十分に伝わるのであえてpossessを使わないといけない理由がありません。
possessionも「所有物」を指せますが、カバンならカバン、スマホならスマホといえば話がはやいため、注意書きや堅い文章、サッカーのボール支配率などで見かけることはありますが、あえて声に出す機会はそんなに多くはないかもしれません。
possessionの意味と使い方
possession(ポゼッション)は大きく2つの意味に考えてもいいかもしれません。1つは「所有」「所有するという行為」を指します。
この言葉が単数形で「所持、所有」として登場した場合は、犯罪としての違法所持を意味しているケースが多いです。
possession【pəzéʃən】
He was arrested for possession of two hundred kilograms of shark fin powder.
彼は200キロのサメ軟骨粉の所持で逮捕された。
She was arrested for possession of an assault rifle.
彼女はアサルトライフルの所持で逮捕された。
所持・所有や所有物を意味する言葉で、自分が持っているもの全般に対して使えますが、あまり見かけません。
犯罪以外で単数形で見かけるとしたらサッカーでのボール支配率を表すball possessionや注意書きの文章などでしょうか。
犯罪用語としては「所持」であって違法売買になるとtrafficking / dealingが使われます。
possessions
複数形のpossessionsで所有物全般を指すので、持ち物と考えてもいいと思います。
I lost my possessions in the fire.
私は火事で所有物を失った。
I have many possessions.
私は多くの所有物がある。
あまり日常で使われにくいのは名詞で所有物として「所有物を失くした」といった感じで使った場合に「所有物ってなんだよ?」といった疑問につながります。少し漠然としているため、最初からカバンや車のように具体的にいったほうが話がはやいです。
しかし「所有物すべてと共に夜逃げした」のように個々に具体的にいう必要がない場合、そこが重要な情報でないケースには使われます。このあたり日本語の「所有物」という単語と雰囲気は似ています。
in the possession of
「in the possession of 〜」で「〜が所有する」の意味になります。
The port city of Yokosuka is attempting to make use of an untapped financial resource: US dollars in the possession of Japanese nationals.
港町、横須賀が潜在的な金融資源:日本人が所有している米ドル、を活用しようと試みている。
possessionは古いホラー映画のタイトルにもなっているので検索すると、そちらの関連でよくヒットします。
possess(動詞)の意味と使い方
動詞はpossessで「所有する、所持する」です。三単現のSがつくと「possesses」となるのでややこしいです。
possess【pəzés】
普通のモノを所有していることに使うケースが多く、その場合は手に持てているような物体に使われる傾向があります。大きなモノや心、知識のような形のないことにも使えます。
I possess a smartphone.
私はスマホを所有している。
I possess a good heart
私は良い心を所有している。
動詞・名詞ともに日常会話であまり使われないのは、日本語でも「所持・所有する」や「所有物」という言葉を発声する機会が少ないのと同じ感覚です。
持っている(have)などで十分に伝わるので、あえて「所持・所有する」を動詞で使う理由があまりありません。