as well asの意味と使い方

as well asの意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2022.06.21

as well asは大きく分ければ2つの意味・使い方に分類できます。

1つは「AもBも、AおよびB」で意味としては「and」に近い使い方です。ただし「andとは違う」といった意見もあったり、使い方についてはいくつか論争があるのでネイティブスピーカーでも意見が分かれる表現だといえます。

もう1つが「同じぐらいにうまい」「同程度に良い」といった意味です。どちらの意味で使われているかネイティブでも混乱するケースがあるぐらいです。

このページではネイティブスピーカーに「as well as」の使い方を例文にまとめながら、率直な意見を聞いてみました。

as well asの意味と使い方

as well asの意味と使い方

as well asは「AもBも、BだけでなくAも」を意味しますが、単純にいえば「and」とほぼ同じ意味です。

例文

He is strong as well as fast.

彼は強くて速い。

例文

She will have coffee as well as a sandwich.

彼女はコーヒーとサンドウィッチを食べるだろう。

例文

I like cake as well as cookies.

私はケーキもクッキーも好きです。

別に無理にas well asを使わなくてもよいことになります。andでも似たような文章を作ることができます。

例文

= He is strong and fast.

= She will have a coffee and a sandwich.

= I like cake and cookies.

(andでも同じ意味になる)

A as well as Bはどちらに重点があるのか?

A as well as Bはどちらを強調しているか?という問題に関しては、他のサイトを見ると「A as well as B」だとAを強調している、Aに重点があるといった意見がありました。

先に登場した例文「I like cake as well as cookies.」でいえば「cake」が好きだという部分が強調されている理屈になります。

これについては海外サイトでも同様の指摘があり、as well asとandを同じ意味で使うのは間違っているといった意見が見られます。

As Well As: Meaning, Comma Usage & Example Sentences(study.com)

study.comの動画でも「人々は間違えてas well asとandを同じ意味で使っている」「教科書さえも間違えている」「as well asとandは意味が違う」と指摘しています。

しかし、周囲のアメリカ、イギリス、カナダのネイティブスピーカー5人ぐらいに質問してみましたが、as well asとandは基本的にはどちらも同じだという意見になりました。少なくともどちらかを強調する意図はないといった話です。

言葉の何に重きを置くのか言語観みたいな部分が問われますが、個人的には多くのネイティブスピーカー(英語の教科書さえも)がas well asとandを同じ意味で使っているならば、もう割り切ってコミュニケーションの上では同じものだと考えてもいいんじゃないかと思います。

しかし、受験英語の訳文の問題としても取り上げられる表現なので、もしこれを読む人が受験生ならば学校で習ったことに従うのが無難だと思います。くわえてアカデミックな文章や繊細な法律関係の文章を書く人などは、as well asにはこういった論争があるといった部分には留意してもいいかもしれません。

そういった受験生あるいは専門家を除けば、少なくとも日常会話レベルでandとの違いに関してはこだわりすぎる要素ではないように感じます。

ただ、言葉のリズム感の問題以外でも、次の項目で紹介していますがandよりもas well asを使ったほうが明らかに良い状況は存在しています。

as well asを使う理由

上に紹介したstudy.comでも触れられていますが「A and B」はAとBが同等の扱いになりますが、「A as well as B」では区別ができる、違いを出せるといった点には確かに同意できる要素があります。強調はしないけれど、区別はできるといった考え方です。

例文

I like cookies, cake, chips, and fries.

I like cookies and cake and chips and fries.

私はクッキーとケーキとポテトチップスとフライドポテトが好きだ。

上のような書き方でもわかりますが、クッキーとケーキは甘い食べ物ですが、ポテトチップスとフライドポテトは塩辛い食べ物です。系統をわける意味でas well asを使うことができます。

例文

I like cookies and cake, as well as chips and fries.

私はクッキーとケーキ、そしてポテトチップスとフライドポテトも好きだ。

上の例文のように「甘いもの」と「揚げた塩辛いもの」の2系統が好きだとよりはっきりします。

以下は東京オリンピックの種目が決定したニュースからです。東京オリンピックの種目の特徴としては「男女混合種目」と「若者にアピールする種目」が増えたことです。

例文

There will be an increase in mixed-gender events like team judo and mixed doubles table tennis, as well as the addition of 3-on-3 basketball and BMX freestyle to appeal to a younger audience.

男女混合種目が増えており、柔道の「団体」や卓球の「ミックスダブルス」などだ。若者の観客にアピールするバスケットボール3人制や自転車BMXのフリースタイルも追加された。

as well asを使うことで「柔道と卓球」と「3人制バスケットボールとBMX」のそれぞれのペアを区別でき、わかりやすい文章にすることができます。前者は「男女混合種目」、後者は「若者にアピールする種目」とそれぞれくくりが違うということが明確になります。

また名前に「and / &」が入っている「fish and chips」のような商品では混乱するケースがあります。これは音の響きの問題でもあります。

例文

I like cookies & cream as well as green tea ice cream.

私は「クッキー&クリーム」と「抹茶アイスクリーム」が好きだ。

ここでは「cookies & cream」がアイスにクッキーが入った1つの商品名、アイスの種類の1つです。これをas well asを使わずにandだけで以下のように書くと混乱します。

例文

I like cookies and cream and green tea ice cream.

I like cookies, cream, and green tea ice cream.

(どこに区切りがあるのか混乱する)

as well asの動詞をどう扱うか?

as well asを使った場合に、動詞と人称の問題が出ます。基本的には「A as well as B」ならば「A」を主語として動詞をとります。

3人称単数ならばbe動詞はis / wasで動詞にSが付き、2人ならばare / wereになる中学校で習う原則です。

例文

My sister as well as I was invited to the party.

私の姉と私は、パーティーに招待された。

例文

My sister as well as I were invited to the party.

(間違いとされるがよく見かける)

例文

My sister and I were invited to the party.

私の姉と私は、パーティーに招待された。

この場合はandを使うと2人が主語になります。「A as well as B」ならば「A」のみが主語になり、その動詞もwasとなります。

ただし、これも文法的な正確さと、言葉の響きの問題のバランスだといえます。

例文

He as well as we was woken by the sound.

彼と私たちは、その音で目覚めた。

(文法としては正しいがすごく奇妙に聞こえる)

例文

He as well as we were woken by the sound.

(文法としては間違いだが自然に聞こえる)

この場合は耳にすると「we was」と続きます。これが間違った風に聞こえる、奇妙に聞こえるため、正しくとも使う人は少ないだろうといった意見でした。逆に間違いではあるけれどもwe wereと続く形が好まれます。

as well as(同じぐらいに良い)

as well as(同じぐらいに良い)

またas well asは「同程度に良い」「同じぐらいにうまい」ことも意味します。「Tom is as tall as Jayne(トムはジェインと同じぐらいの身長だ)」といった文章と同じ構造です。

例文

He plays tennis as well as I do.

彼は私と同じくらい上手にテニスをする。

as well asは同じレベルであることを意味するので、先に紹介した「~も、~も同様に」とときどき混乱するケースがあります。

例文

He speaks Japanese as well as Chinese.

(2つの意味で解釈が可能)

上の例文は2つの解釈が可能で「日本語も中国語も話す」とも「日本語と同じレベルで中国語も話す、同じぐらいうまい」と読めます。

もう1つ例文を書きます。これも2つの意味で解釈が可能です。

例文

She eats with chopsticks as well as a fork.

(2つの意味で解釈が可能)

単に「お箸とフォークを使って食べる」という意味なのか、「フォークを使って上手に食べるのと同じくらいお箸も上手に使って食べる」という意味なのか、はっきりとはわかりません。

スティーブは上の例文だとほとんどのネイティブスピーカーが「as well as」を「and」と解釈すると思うと言っていますが、誤解をなくすためには「just」を付け加えるのがベストな方法です。

例文

He speaks Japanese just as well as Chinese.

(同じレベルで日本語も中国語も話すの意味に確実になる)

例文

She eats with chopsticks just as well as a fork.

(彼女はフォークを使って上手に食べるのと同じくらいお箸も上手に使って食べる)

as wellの意味と使い方

as wellだけだと「too(~も)」と同じ意味です。

例文

He is strong and fast as well.

= He is strong and fast too.

彼は強いし速くもある。

例文

She will have a coffee as well.

= She will have a coffee too.

彼女はコーヒーも飲むだろう。



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