カタカナの「チャーミング(charming)」は今ではあまり聞かれない古臭い感じの言葉になっていますが英語では普通に「魅力的な」といった意味で使われています。
動詞と名詞がcharmで「魅了する、惹きつける」といった意味や、そのまま「魅了、魅惑」などの使い方ができます。
大昔は魔法や呪文をかけて人を虜にするような言葉だったそうで、今でもそういった魔法のように不思議と心惹かれるような語感が残っている言葉だといえます。
charmの使い方
魅力やうっとりさせることですが、名詞も動詞も同じ形です。意味としては「魅力、魅了」であり、動詞では「魅了する」です。
これも元々は呪文や魔法をかけるようなニュアンスから来ており、自然と心を惹かれていく、惹きつけられるような感じの言葉です。
That movie isn’t the greatest but it has a charm to it.
あの映画は最も偉大ではないが、魅力的だ。
I tried to charm the audience with a magic trick before beginning my presentation.
私はプレゼンを始める前にマジックで聴衆を魅了しようとした。
turn on the(one’s) charmで「急に愛嬌をふりまく」といった意味になります。女性側限定の言葉ではなく、男性側にも使えます。
He always turns on his charm when women are around.
彼はいつも女性がまわりにいると急に愛想をふりまく。
charmの元々の意味
大昔の英語(1300年頃)には存在した言葉で元々は「お守り、魔よけ、~に魔法をかける」といった感じの言葉です。
今でもcharm bracelet(チャームブレスレット)といった言葉もあり、ブレスレットにハート、よつばのクローバーなどの飾りがついたものです。
そこまで真剣に信じている感じでもなく、日本の感覚でいう「縁起物」に近い感じで、運気を引き寄せるようなモチーフをあしらっています。
他にも「lucky charms」といったシリアル(食べ物)があります。これもよつばのクローバーなどの形をした子供用のシリアルです。
ラッキーチャーム マシュマロ入りオーツ麦シリアル ゼネラルミルズ社 General Mills Lucky Charms [並行...
charming(チャーミング)の意味
最近はカタカナではあまり聞かれませんが「チャーミング」も英語では普通に使えます。形容詞で「魅力的な、すてきな」です。
She is a charming young woman.
彼女は魅力的な若い女性だ。
What a charming song that is!
あれはなんて魅力的な曲なんだ!
今の時代に女性に「チャーミングだね」と言うのは誉め言葉になるんでしょうか。ガンダムでアムロ・レイが言っていた記憶しかありません。
しかし、英語圏では普通に使われる言葉で、有名なところではおとぎ話に登場する「プリンス・チャーミング(Prince Charming)」などの言葉があります。
これは物語の登場キャラクターの類型の1つであり、一般的な「白馬に乗ったお姫様を助け出す役割の王子様」を指してPrince Charming(Wikipedia)と呼ばれます。