スワイプもスマホが普及してからカタカナでも一般的になりました。タッチスクリーンなどの画面を指でなぞるように走らせることです。
今ではスマホの操作としてswipeは頻繁に使われますが、それ以外では変な言葉ではないしたまに聞くけど、そんなに頻繁に使うような感じでもない言葉です。
スラングで「盗む」といった意味での使い方もあるので、基本的な意味も含めてスワイプの使い方をご紹介します。
すっと走らせる動作
スマホなどのタッチパネル式の画面で指を使ってスムーズになぞる動作として今では一般的な用語になりました。活用は過去形・過去分詞が規則変化してそのまま「swiped」です。
Swipe the screen to start the game.
ゲームをはじめるには画面をスワイプしてください。
名詞でも使うことができます。
アメリカの出会い系・マッチングアプリ「Tinder」は次々にカードのように異性の写真が表示され「気に入れば右にスワイプ、気に入らなければ左にスワイプ」のお手軽さがヒットの要因になっています。
お互いに右側にスワイプしたもの同士が「マッチ」することでメッセージのやり取りを行うことが可能になります。
このTinder上で右側にスワイプ(いいね)をされやすい職業つまり「モテる職業」が存在しているといったニュースがありました。
They found that people with certain jobs get more right swipes than others.
彼らはある特定の職業の人々が、他の職業より多く右側にスワイプ(Like)されることを発見した。
ちなみに女性側の人気職業は「Physical Therapist(理学療法士)」「Interior Designer(インテリア・デザイナー)」「Founder/Entrepreneur(起業家)」で、男性側は「Pilot」「Founder/Entrepreneur」「Firefighter(消防士)」が人気でした。
ここからクレジットカードなどを端末にシュっと通すような動作を指すこともできます。言い換えると「move through smoothly」といった感じです。
The cashier swiped my credit card through the machine.
レジ係は機械に私のクレジットカードを通した。
sideswipe
sideswipe(サイドスワイプ)とは動詞でこすって接触するような動作を指し、車で側面を何かに擦ってしまった時などに使うことができます。
車の横っ腹を擦りつけるような行為がsideswipeです。
The car sideswiped a mailbox.
車が郵便受けに擦った。
盗む(スラング)
スラングで「盗む、かっぱらう」といった意味で使われるケースがあります。これもスリを連想させるような動作のイメージからだと思います。
He swiped my pen!
彼が俺のペンを盗んだ!
He swiped my smartphone.
彼が俺のスマホを盗んだ。
このようにスマホを盗まれた表現は少し混乱する要素があります。
swipe(殴る)
スワイプには「殴る」または「殴ったけどからぶりした」みたいな使い方があります。基本的には殴るの意味であたっています。
He took a swipe at my face.
彼は私の顔を殴った。
He swiped at my face.
(こちらの表現も可能)
辞書には「強打、大振りする」といった意味で掲載がありますが、この意味では使わないといった意見です。むしろ強打よりも、かすめるような打撃などを連想させます。
しかし辞書を見ても「(ゴルフなどでの)強打・フルスイング」の括弧書きがあるので、ゴルフなどの限られたスポーツでの専門用語としての使い方だと思います。
あまり普段使いの英語では殴るの意味はあっても「強打」にはならないのでご注意ください。