英語の文章における大文字と小文字の基本的な使い分けについては以前の記事でふれています。
しかし、言葉は移り変わるものなので、このルールからズレてくるものがあります。
それがiPhoneであり、動詞で使う場合のgoogleです。
iPhoneの正しい表記は?
最近はさまざまな例外や表記の崩れがあって代表が「iPhone」です。最初が小文字で、次が大文字です。
スティーブがいうには、iPhoneの単語は非常に英語圏のライター泣かせの言葉で、特に書き出しに来た場合は違和感が顕著だそうです。
書き出しはIphoneが正しいかもしれませんが、これも明らかに変です。
みなさん苦戦するようで英文のライターはThe iPhoneやA new iPhoneのような文章の書き出しにしたり、言い回しを変えて冒頭に来ないようにしたりで、ややこしい問題を回避するようです。
動詞としてのGoogle
ここ数年、googleが「ネットで何かを検索する」の意味を持つ動詞で使われるのが一般的になっています。
日本語でも普通の人は使わないかもしれませんが、ネットにわりと親しみがあってツイッターぐらいやっている人ならば「ググる」と表現します。
動詞でgoogleを使った場合、特に検索エンジンとしてGoogleを使うだけでなく、YahooでもBingでも関係なく「ネット検索する」の意味で用いられているようです。
一般的な動詞で使う場合には先頭をGの大文字にする必要はなく、googleと表記してもかまわないだろうという意見です。
いくつか自然な形で動詞でgoogleを使った場合の例文を掲載しておきます。
Employees must be careful because it is easy for their boss to google them and find out what they are doing.
(従業員は十分に気をつけなければならない。なぜなら上司がネット検索し何をしているのかを見つけ出すのは簡単だからだ)
I didn’t know how to bake a pie so I just googled it.
(パイの焼き方がわからなかったので、ネットで検索した)
Everyone googled Brexit when they heard the results of the referendum.
(国民投票の結果を聞いたとき、みんなが「Brexit」を検索した)
Photoshop, Facebook
他にも固有名詞がそのまま動詞になったものでは、SNSのFacebookで連絡することを意味するFacebookや、アドビの有名な画像編集ソフトのPhotoshopなどです。
画像を編集することを動詞のPhotoshopで表現した場合、先頭を大文字にするかどうかの明確なルールはないので、どちらでも間違いではないし、正解だともいえない状況です。
I photoshopped myself next to Donald Trump.
私はフォトショップで自分のトランプの横に加工した。
Can you Photoshop that guy in the background out of the picture?
この背景にいる男を写真から取り除く加工できる?