heads-upとは文字通り「頭を上げる」ことで、ここから「注意喚起、警告」といった意味でも使われます。英語では「notice / warning」などと同じです。
下を向いていたら何も気が付きませんが、顔をあげることによって、何か危険なものに対して注意を払うことを意味します。
実際に頭をあげているかはあまり重要ではありません。例文を記載するので使い方の参考にしてください。
heads-upの使い方
使い方は以下のように「注意勧告」「警告」の意味で、名詞として用いられるケースが多いです。ビジネス英会話などでもよく見かける表現です。
ちょっと日本語にしにくいですが以下のように使ってください。
Hey, I just want to give you a heads-up that the show starts in ten minutes.
なあ、忠告なんだけど、10分後にショーがはじまるよ。
If you see the boss coming, give me a heads-up.
もしボスが来たら、知らせてくれ。
Thanks for the heads-up!
忠告をありがとう!
上は名詞で使っていますが、下は動詞で使っています。
Heads up!
= Look out!
= Watch out!
気を付けろ!
名詞で使う場合でもハイフンのあるなしはあまり重要ではなく、そもそも話し言葉ではハイフンが入っているかどうかはわかりません。
1単語として見やすいという意味で名詞で使う場合にはハイフンを入れた方が読みやすいと思います。
また「Heads up! (気を付けろ!)」と誰か一人に対して言った場合でも複数形になるのが一般的です。こういう表現だからだそうで、名詞として忠告の意味でたった1つだけ忠告しても、やっぱり複数形の「heads-up」になります。
単純に頭をあげる動作でもあるので、ゴルフや野球でも打つ瞬間に、頭があがってしまう動作を指しても使われている言葉です。
率いる、進む
headを動詞で使うと「~を率いる」といった、自分が頭になっているといった意味にもなります。この動詞で使った場合にはhead upを見かけるかもしれません。
I’m heading up the new project.
=I’m heading the new project.
私は新しいプロジェクトを率いている。
この場合のupは別になくてもよくて、アメリカ英語に見られるあまり意味のないupの使い方です。
同様にheadには「~に向かう、進む、行く」の意味もあるため、この動詞で使った場合でもhead upが見られます。
I’m heading up to New York.
=I’m heading to New York.
ニューヨークに向かっています。
こちらの場合も同じく「up」はなくても意味は通じるので、あまり意味のないupだといえます。
ヘッドアップディスプレイ (HUD)
もう1つheads-upを見かけるとすれば「Heads-up display(ヘッドアップディスプレイ)」といった表現です。略してHUDともいわれます。head-upの単数形でもOKです。
ヘッドアップとは文字通り顔を上げた状態ですが、その状態で見ることができるディスプレイ、視線を落とさずに人間の視野でそのまま見れるディスプレイを指します。
最近では一部の車でフロントガラスにスピード等が表示されますが、あれがHUDです。視線を外す一瞬でも命取りになるような戦闘機などに採用されています。
The fighter jet has a heads up display for pilots to constantly watch their radar.
戦闘機にはパイロットが常にレーダーを確認できるようにヘッドアップディスプレイがある。
Some luxury cars have a heads-up display.
一部の高級車にはヘッドアップディスプレイがある。