varyの意味と使い方、changeとの違い

vary
 

公開日: 最終更新日:2022.10.15

varyは言葉としては「various(さまざまな)」と同じ語源です。「変わる、変化する、異なる」の意味ですが、ちょっと使い方に注意が必要で捉えにくい言葉です。

辞書には「変わる(自動詞)」と何かを「変える(他動詞)」の使い方がありますが、この「〇〇を変える」の使い方はあまりしません。

今回は(自分が)変わるとして、varyの基本的な使い方やchangeとの比較をご紹介します。

読み方は【vέəri】ですが【vé(ə)ri】のように(ə)を発音しない方式もあります。そうなるとvery【véri】と同じ同音異義語になってしまいます。

イギリス系の発音では(ə)を入れてくることが多いようなので両方の音声ファイルを置いておくのでご確認ください。

vary【vέəri】

very / vary【véri】

varyの意味と使い方

varyを理解する上でポイントになるのは「diversity(多様性)」です。いろんな異なったものがある種類の多さを表すような言葉だといえます。

またchangeとの比較でいえば以下のように英語で説明できます。

vary = be different
change = become different

どちらも動詞ですがchangeが「変わる」といった瞬間の動作によっている単語なのに対して、varyは「異なっている」といった状態よりの単語です。

基本的には主語になっているものが、それぞれ異なる場合に使います。以下の例文を参考にしてください。

例文

Opinions on parenting vary.

子育ての意見は異なる。

例文

Spanish varies depending on the country.

スペイン語は国によって変化している。

例文

Their personalities vary.

彼らの性格は異なる。

例文

Results may vary.

結果は異なるかもしれない。

似た表現をvaryを使わずに作ることができます。以下、同じ内容で「世界にはさまざまな種類のクッキーがある」「クッキーは世界中で異なる」といったニュアンスの文章です。

例文

Cookies vary in the world.

世界のクッキーは異なる。

例文

There are various cookies in the world.

世界にはさまざまなクッキーがある。

例文

Cookies are different in the world.

世界のクッキーは異なっている。

「〇〇を変える」といった他動詞の用法はあるにはあるのでひょっとしたら見かけるかもしれません。

例文

You should vary what you eat every day.

あなたは毎日食べるものを変えるべきだ。

varyとchangeの違い

この2つは似た意味で使うことが可能です。

例文

His speaking varies with each person.

≒ His speaking changes with each person.

彼の話し方は人によって異なる。

「彼の話し方は人によって異なっている」と「彼の話し方は人によって変わる」といった程度の差で言っている内容は一緒です。

しかし、varyとchangeで明確に意味やニュアンスが異なっているケースがあります。

例文

The clothes in his closet vary.

彼のクローゼットの服は異なっている。

この上の例文ではパンクファッションから民族衣装まで、いろんな種類の服が現在クローゼットの中に入っており、それぞれ異なっているといった多様性を表しています。おしゃれな人です。

例文

The clothes in his closet change.

彼のクローゼットの服は変わる。

この例文になると、春には春の服がクローゼットにあり、夏には夏の服が、冬になるとまた変わるといった、中身が変化していく様子を表します。こちらもおしゃれな人ですが文章が意味する内容が異なります。

仮面ライダーが異なる? 変身する? 変わる?

たとえば以下の文章があります。

例文

Kamen Riders vary.

仮面ライダーは異なる。

「仮面ライダー達は異なる」なので多様性を表しており、1号、2号、アマゾン、BLACK RX、ゴースト、ディケイドなどなど、仮面ライダーはそれぞれ異なっているといった意味です。

例文

Kamen Riders change.

仮面ライダーは変わる。

このchangeを使った場合でも「変身する」の意味には基本的にはならず、仮面ライダーは変わる、つまり仮面ライダーゴーストの次は仮面ライダーエグゼイドになり、その次は仮面ライダービルドになるといった意味で受け止められる可能性が高いです。

もし「仮面ライダーは変身する」と表現したければ以下のようになります。

例文

Kamen Riders change back into humans.

仮面ライダーは人間に戻る。

例文

Humans change into Kamen Riders.

人間は仮面ライダーに変身する。

そもそもの話をすると「仮面ライダー」は変身した後の状態なので、正しくは「人間が仮面ライダーに変身する」もしくは「仮面ライダーが人間に戻る」が正確な表現です。

vary from A to A

いくつか熟語があり「Aごとに異なる、それぞれ異なる」の意味で、状況を考えてschoolやpersonなどの一般名詞がはいります。

例文

Tastes in clothing vary from person to person.

服装のテイストは人によって異なる。

例文

The size of insects vary from species to species.

昆虫のサイズは種によって異なる。

vary in

inをともなった形でもよく見かけ「~の点で違う」となります。

例文

Cars vary greatly in price.

自動車はそれぞれ価格の面でかなり異なる。

例文

My twin brother and I vary in personality.

私と双子の弟は性格の面で異なる。

varying

形容詞で「様々な」という意味です。量、質や様式などにおいて異なっていることです。

下の例文では、月曜日は4時間、火曜日は7時間、と日によって睡眠時間が異なっていることを表します。

例文

I get varying amounts of sleep throughout the week.

私は1週間を通して睡眠量が異なる。

次の文は、色んな人々がそれぞれ違う意見を持っている、という意味になります。

例文

There are varying opinions about the president’s actions.

大統領の活動について様々な意見がある。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私たちのアプリもよろしくお願いします。

新作アプリをリリースしました!

YouTubeのチャンネルはじめました!

リスニングと英語教材のペラペ

記事カテゴリー

おすすめ記事

  1. i’m lovin’ it
  2. 英語学習クイズ!アメリカンドリーム
  3. peace sign
  4. latestとlastの意味の違い
  5. イギリス / イングランド / UK / ブリティッシュの違い

最近の記事

  1. Mon / Mama / Mother「母親」を表す言葉の違い
  2. slip offとslip onの意味と使い方
  3. reticulated / reticulateの意味と使い方
  4. burn upの意味と使い方
  5. extremist / militant / terroristの意味の違い
  6. extreme(エクストリーム)の意味と使い方
  7. restraint(自制、慎み)とrestrain(拘束する、抑える)の意味と使い方
  8. sheriff(保安官)とは何をする人なのか?
PAGE TOP