宝くじで高額当選した場合の対処方法

宝くじ
 

公開日: 最終更新日:2019.12.7

イギリスで17歳で2万ポンド(約3億円)の宝くじに当選して29歳で亡くなってしまった億万長者の話を取り上げたことがあります。

Stuart Donnelly was found dead at the age of 29 in his remote luxury cabin of unknown health issues. The years leading up to his death were believed to have been in depression staying indoors and on the internet.
(29歳のスチュワート・ドネリーが、不明な健康問題が原因で高級別荘で死亡しているのが見つかった。彼を徐々に死へと至らしめたのは、長年家にこもってインターネットをしていたことによる鬱だと信じられている)

At age 17, Donnelly was one of the youngest lottery winners in Britain when he took a 2 million pound share of a 25 million pound jackpot.
(17才の時、ドネリーは2500万ポンド(約37億円)の大当たりの分け前として200万ポンド(約3億円)を受け取り、イギリスで最も若い宝くじ当選者の1人となった)

当選後、彼は故郷を離れ、小児麻痺だった父親を亡くすまで面倒を見ていたそうです。父親が亡くなってからは、ドネリーさんはますます隔離された生活を送るようになり家から出ることはなかったそうです。

宝くじで不幸になる人たち

事件そのものは少し古いですが、宝くじに当選して巨額のお金を手にした人々が不幸になる話は沢山あり、このストーリーもその1つと言えます。

お金を使い果たして自己破産、身内他人関係なくお金をせびられる日々による憂鬱や人間不信、ドラッグ、犯罪を犯して刑務所行きなどというのが世界共通の結果のようですが、それに比べると彼の人生はひっそりと幕を下ろした様に見えます。

父親の介護をしたとありますが、他にも遺伝子障害で治療中の弟が通院していた病院に約200万円寄付したり離婚していた母親に家を買い与えるなど、お金を独占しようとするタイプと違って家族思いであったことが伺えます。

若くして偶然に巨万の富を手に入れてしまい、うまくコントロールできずに自分の世界に閉じこもってしまったことには少し同情心が沸きました。

死因は調査待ちとありますが、本当に健康を害しての自然死だったのならば、他殺死体となって発見されるケースよりは救いがあるのかもしれません。

パワーボール

この記事を書いたタイミングで(2016年1月)アメリカの宝くじ「パワーボール」が、過去の最高額だった760億円を大幅に上回る1500億円に到達し大きな話題となっていました。

このパワーボールは当選者が出ないと賞金が繰り越され、桁違いの賞金になることがあるためとても人気があります。

日本のロト6の番号をさらに増やしたもので、1~69までの数字から5つ、1~26までの中から1つ、計6つの数字の組み合わせを選ぶ仕組みで、6つ全ての数字が当たる確率は約3億分の1と言われています。

今回の1500億円は「同じ日にホッキョクグマとグリズリーベアに立て続けに襲われる確率」と同じらしく、大雑把な数字ですが300億円かけて全て買い占めることは理論上可能でも、専用機械を使い全て手打ちで購入しなければならないので現実的には時間が足りず不可能と言われています(機械が無いところはレジで店員から購入可)。

実際、1992年にオーストラリアの組合がアメリカ・バージニア州の宝くじを24億円かけて買い占めようとしましたが、全部で700万通りある組み合わせの中から時間内で変えたのは240万通りのみだったという話があります。

現に、今回の1500億円も1つの端末で買おうとすると9年かかるらしいです。

仮に全て時間内に買うことが出来て、更に一人でJackpotに当たると500億円の純益になりますが、Jackpotが複数でて山分けになると500億円全て手に入るわけでもないということになり、つまりそれに300億円かけるのはリスキーと思うのが大半ではないでしょうか。

機械はスーパーなどの一角に置かれていることが多く決して珍しいものではありません。ジャックポッドが出たら設置していたお店にも配分があるので、お店も置くメリットがあります。

クジ引きなどの抽選に関連する表現を以下の記事にまとめました。

宝くじに当たった場合

「天文学的な数字」というには大袈裟ですが、おこぼれだけでも数億、何十億という単位になるので初めて買ってみたいと私も思いました。

USA Todayでは「当選した時のガイド」として次のことをあげています。

1.弁護士、会計士、財務顧問など的確なアドバイスをくれる「チーム」を即集結せよ。当選事実を発表する前ならなお良い

2.黙ってること。周囲からお金を催促されたくなければ、Facebookなどに書くのは我慢しよう

3.一括受領はやめよう。当選者は全額を一括でもらうか分割して何年越しでもらうか選択できるが、30年間に分けると得をする。分割にする方が大金をどう扱うかよく考え、責任ある決断で賢く使うことができるだろう

4.見せびらかさず、誰も信じるな。仕事を辞めるな、フィジーにも引っ越さない、大邸宅も買わない。少なくともすぐに行動しない。人生における重大な決断は急ぐべきではない

この記事のような悲劇が今後も続くのかどうか、上記のような助言を冷静に聞いて実践できる人が当選すれば良いですね。

The first things to do if you win the $1.4B Powerball windfall(USA today)



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