クラッシュ

crash / clash / crushの違い

「crash」と「clash」は混同しやすいですが意味も発音も違います。

「crash」と「clash」に共通するのはモノなどがぶつかり合うことなので確かに間違いやすいですね。

「crush」は押しつぶすなので、この中でいえば「crush」だけ別グループになるかなといった雰囲気はあります。

カタカナにすると全部「クラッシュ」になってしまうのも非常に混乱させる要素です。

以下、ネイティブの意見も交えて例文を記載していきます。大きな焦点はダメージがあるかないかです。

crash

crash

crash

衝突する、墜落する、崩壊するなどの訳があてられますが、何かがぶつかって壊れる、ダメージがあるという意味を含んでいます。発音も確かにややこしいです。

crash – crashed – crashed(発音:krǽʃ)

以下のような例文が成立します。

The car crashed into a tree.
(車が木に激突した)

A plane crashed when the engines stopped working.
(エンジンが停止して飛行機は墜落した)

物体が壊れるイメージを伴うのが「crash」です。

ちょっとイメージから外れるのがフリーズしたり動かくなくなったりの「パソコンのクラッシュ」で、この場合はモノがイメージ的に壊れる感じからcrashが使われています。

My computer crashed.
(パソコンがクラッシュした)

ニュース文の実例では以下のように使われていました。おそらくこの飲酒運転の人の車はぶっ壊れたのだと想像できます。

Donald Middleton of Huston Texas was handed a life sentence after crashing his car into a truck while driving drunk.
(テキサス州ヒューストンのドナルド・ミドルトンに終身刑が言い渡された。飲酒運転中に車をトラックに激突させた後のことだった。)

crash(押しかける)

crashには「パーティーなどに強引に押し入る、押し掛ける」といった意味もあります。

crash
= go to an event you are not invited to
(招待されていないイベントに行くこと)

crashは「衝突する、~をつぶす」といった意味もあるので、呼ばれてないイベントに参加してイベントを破壊するような印象がありますが、そこまではいっていません。

呼ばれてないイベントに参加して、勝手に飲み食いなどをして、ちょっと雰囲気を悪くして帰っていくぐらいです。

My sister’s ex-boyfriend crashed her wedding.
(私の姉妹の元カレが彼女の結婚式に押しかけてきた)

clash

clash

こちらも衝突する、ぶつかる、特に明確なダメージがない拮抗した状態の対立のイメージを伴います。これはモノ同士だけではなく意見などにも使えます。

clash – clashed – clashed(発音:klǽʃ)

辞書には「ガチャンとぶつかる音」「不調和・対立・衝突」といった訳ものっています。

His sword clashed against my shield.
(彼の剣が私の盾にぶつかった)

The armies clashed for days.
(軍隊が数日間、衝突した)

上の表現は明確なダメージはないものの、交戦状態になれば損害は多少は出ていると思いますが、それでもどちらの軍が優勢というわけでもなく、拮抗している状態を指します。

また物理的な衝突だけではなく「服の色があっていない」「意見が対立している」といったことにも使えます。

His red shirt really clashes with his green shorts.
(彼の赤いシャツは緑のショートパンツにあってない)

ニュースではフランスでのブルキニ(イスラム教徒用の水着)を巡って政府と地方が対立しているニュースで登場しました。

State and local governments have been clashing over the issue of women wearing full-body swimsuits.
(州と地方の政府が女性が着る全身の水着をめぐって衝突している)

crush

crush
crushは2つの衝突ではなく、何かを押しつぶすこと、粉砕された状態を指します。押しつぶす、砕くといった訳です。

crush – crushed – crushed(発音:krʌ́ʃ)

先に紹介した上の2つは「衝突する、ぶつかり合う」といったニュアンスが含まれますが、これは一方的な行為です。

The cookies in my bag are crushed.
(カバンの中に入れていたクッキーが押しつぶされている)

He crushes his cans before throwing them away.
(彼は投げ捨てる前に缶を潰す)

クッキーを壁に投げつけて粉々にしたらcrashでも意味は成立しますが、普通はcrushのほうです。カクテルなどに使うクラッシュアイスなどもこちらです。

My computer is crushed.
(パソコンが押しつぶされた)

フリーズしたり動かなくなったりのパソコンのクラッシュはcrashのほうですが、本当に岩か何かでパソコンがぺちゃんこになったらcrushが使えます。

ニュースでは以下のような感じで登場しました。

“Crush Christmas” demo held in Shibuya
(渋谷で「クリスマス粉砕」デモ敢行)

これは毎年、ネタ気味に行われている「クリスマス粉砕デモ」の様子を報じたニュースの見出しです。

また車の事故の場合は多くは、最初の飲酒運転のようにどこかに衝突するの「crash」が用いられますが、以下はcrushが用いられたケースです。

The victim was driving along a stretch of road in Oonan, Shimane, when her car was crushed in a landslide caused by strong winds.
(この犠牲者は島根県の邑南(おおなん)町の道を車で走っていた時に、車が強風によって引き起こされた山崩れに押しつぶされた)

島根で起こった痛ましい事故ですが、道路を運転中に山崩れによる落石にあって車が押しつぶされる事件がありました。この場合は岩によりcrushされたとなります。

ゲームのタイトル

「クラッシュ」はゲームのタイトルにも多く使われているので、気になったので調べてみました。

・クラッシュ・オブ・クラン(Clash of Clans)

通称クラクラと呼ばれるスマホゲームでclan(一家、一族など)の衝突という意味のゲームになっています。各クランにわかれて、戦争を行うゲームです。続編の『クラッシュ・ロワイヤル』(Clash Royale)も同じです。

・キャンディークラッシュ(Candy Crush Saga)

こちらも人気のパズルゲームで上から落ちてくるキャンディを消すスマホゲームです。英語版には正式名称でSaga(冒険物語)が入っています。確かにキャンディを押しつぶしているように見えないこともありません。

・クラッシュ・バンディクー(Crash Bandicoot)

プレステで人気になったシリーズで身体をぶつけて壊していくゲーム性からだと思います。バンディクートはネズミみたいな動物です。

こうやって見ると、ちゃんとゲーム性にあわせて使い分けがされているんだなと感じますね。

発音確認用に順番に読み上げたものを置いておきます。

crash(krǽʃ)-clash(klǽʃ)-crush(krʌ́ʃ)

into

一緒に使われることも多いintoには「衝突する、ぶつかる」の意味と「中に入っていく」の両方の感覚があります。

She walked into me while she was walking into the supermarket.
(彼女がスーパーに入ろうとしたときに、私にぶつかってきた)

他にもgo into,jump into,drive into,fly into,crawl intoなど組み合わせは無数にありますが「~で入っていく」かまたは「~してぶつかる」などの意味になるケースが多いです。

どちらをとるかは文脈で判断してください。

有名なジョーク

A man walks into a bar and says ‘Ouch!

前半部分を普通に読むと「男が飲み屋(バー)に入っていく」となって、どんな話になるのかなと思います。

ところが、実は「棒、棒状の物(バー)に衝突した」という意味で「イテッ!」という、2つの意味を使った読み違えのジョークでした。

walk intoをどのように解釈するのかという問題です。

有名な一休さんの「このハシ、渡るべからず」のように橋と端をかけた言葉遊びに近く、他の言語に面白みを伝えにくいジョークですね。

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