struggleは「もがく、取っ組み合う」といった意味ですが、大きくわけると物理的な意味での「もみ合い、取っ組み合い」といった形で使われるケースもあれば、比喩としてもがきながら前に進んでいくようなイメージでも使われています。日本語の「もがいている」が本当にもがいている動作をしているのかどうか、と似ています。ここではstruggle(ストラグル)の使い方を整理しています。
struggleの意味と使い方
名詞では「取っ組み合い、揉み合い」、動詞では「取っ組み合う、揉み合う」といった物理的な動作を意味します。発音は以下の音声を参考にしてください。
struggle【strʌ́gl】
これはボクシングやカンフーのようにパンチをよけたりジャンプしたりといった戦い方ではなく、相撲やレスリングなど二人の人間が互いに抱き合うような形で力と力を目一杯ぶつけ合うような戦い方を表します。
The police arrived and broke up the struggle.
警察が到着して、揉み合いを仲裁した。
The hero and villain struggled on top of a burning building.
ヒーローと悪役が燃えるビルの上で揉み合った。
「no signs of a struggle」は警察がよく使う言葉で「争った形跡はない」という意味です。
Police think the victim was poisoned because there were no signs of a struggle.
警察は被害者は毒殺されたと考えている。なぜなら争った形跡がなかったからだ。
悪戦苦闘する、もがく
比喩的な意味で「悪戦苦闘する、もがく、あがく、苦労して進む」なども表現できます。順調にはいっておらずに、もがきながら進んでいるようなイメージなので、以下の例文を雰囲気の参考にしてください。
「struggle to 動詞」で「~するのをもがく」といった意味です。
He struggled to finish his homework.
彼は宿題を終わらせるのにもがいていた。
She struggled to fit in her old pants.
彼女は古いズボンを合わせるのに悪戦苦闘した。
The refugees struggle to reach Europe.
難民はヨーロッパにたどり着くのに苦労している。
struggle withの使い方
「struggle to 動詞」ではなく、そのまま「struggle with 名詞」で「~にもがく、苦労する」といった意味でも使えます。
As a child I struggled with math.
子供のころは算数に苦労した。
I always struggle with pronouncing Spanish names.
いつもスペイン語の名前の発音に苦労する。
ただし、この表現は本当に物理的に誰かともみ合っているケースも考えられます。
He struggled with the burglar.
彼は窃盗犯ともみ合っていた。