英語ではくじ引きの規模によって少し言葉を変えることができます。日本でいう公営の宝くじ、ロトなどは「lottery」と呼ぶことができます。
drawing(draw)は抽選・抽選会のような意味になるので、街の商店街の抽選やパーティーでのくじ引きから、コンビニくじ、スポーツ関係の抽選会なども含めて広く指せます。
raffleは教会などで慈善目的で行われるようなくじ引きで、あまり日本ではなじみのない感覚です。ここでは例文と共に使いわけを記載しておきます。
lotteryの意味と使い方
ロタリーは「くじ引き」の中でも政府関係の公的な機関が運営する、現金が当たるような規模が大きいものを指して使われます。日本でいう年末ジャンボのような「宝くじ」です。
番号を自分で選ぶ方式、スクラッチ方式など特に形態は問わずにロタリーと呼ぶことができます。
lottery【lɑ́təri】
I never play the lottery.
宝くじを買ったことがない。
The US has high taxes on lottery winnings.
アメリカでは宝くじの賞金に高い税金がかかる。
宝くじに当たる、当選するは「win」が一般的です。
There isn’t even a remote possibility that I will win the lottery.
宝くじに当たるわずかな可能性もない。
A:I just won a million dollars in the lottery!
B:No way!
A:宝くじで100万ドルが当たったんだ!
B:まさか!
日本語だと「宝くじを買う」となりますが、英語ではplayを使います。
I play the lottery every week.
毎週、宝くじを買う。
もしbuyを使うならば目的語をticketにします。
I buy lottery tickets every week.
毎週、宝くじを買う。
そのままbuy + lotteryだと宝くじ(の運営組織)を丸ごと買う感じになってしまいます。
アメリカでは「パワーボール」と呼ばれる有名な宝くじがあり、日本のロト6に近い形態です。2016年に15億ドル(約1800億円)の過去最高の当選が出ました。
宝くじに当たって不幸になってしまう人の話は有名ですが、イギリスであった事件と高額当選してしまった場合の対処方法なども記事にしました。
draw / drawingの意味と使い方
drawは規模としてはそこそこのもので、当たると「賞品・品物」が贈られるケースが多いようです。運営は商店街、お店や企業がやっているようなものです。
日本では商店街がやっているガラガラ抽選会みたいなものがドローに当たると考えられますが、けっこう大規模なものをdraw / drawingと呼んでも問題はないので規定はありません。
またスポーツ関係のトーナメントやリーグ戦の振り分けもドローです。
draw【drɔ】
「a draw」または「a drawing」のどちらでも名詞で使えるという判断です。
If you buy a box of cookies, you can enter a draw to win a TV.
クッキーの箱を1つ買えば、テレビが当たる抽選に参加できます。
They held a draw to determine the playoff positions.
プレーオフのポジションを決める抽選会があった。
日本のコンビニエンスストアでワンピースやドラゴンボールなどの関連商品が当たる500円ほどのクジ引きをやっていますが、あれは「lottery」「draw」のどちらでもいいのではないか? という判断です。このあたりの判断は人によってわかれそうです。
raffleの意味と使い方
raffle(ラッフル / ラフル)は規模が小さく、教会などが慈善事業として行うようなくじ引きです。賞品にはケーキがもらえたりするみたいです。
またチャリティーイベントなどで行われる抽選会などもこちらに含めてもいいと思います。あまりムキになって燃えるようなタイプのクジ引きではありません。
raffle【rǽfl】
I entered a raffle at my local church.
地元の教会のくじ引きに参加した。
She won a frying pan at the raffle.
彼女はくじ引きでフライパンが当たった。
flip a coin
くじ引きではありませんが、コインの裏表で決めるものです。flipは動詞で「はじく」です。
行う際には「I’ll flip you for it.」「Let’s flip for it.」などと表現します。
rock-paper-scissors
日本語でいう「ジャンケン」ですね。初めてやると、どこで出していいのか海外方式のタイミングの取り方にとまどいます…。
「ジャン・ケン・ポン」と同じ3カウント目の「ロック・ペーパー・シザーズ!」で出す場合と、4カウント目の「ロック・ペーパー・シザーズ・シュート!」などがあります。
特に3カウント式だと声に出して「シザーズ」といっているので、チョキを出さないといけない感じもするんですが、3カウント目で自分の決定した手を出さないといけません。
今も行われているかは不明ですがジャンケンは世界大会も行われ、100万円ぐらいの賞金が出ています。