「preschool(プレスクール)」と「kindergarten(キンダーガーテン)」はどう違うのだろう? と思ったり、外国人と話をしていて「小学校は英語でエレメンタリースクール? プライマリースクール?」と、各国の教育システムの名称については混乱していました。
整理したかったのもあってナレーションを担当してくれているスティーブ(カナダ)とダン(イギリス)に確認してみました。
年齢はぴったり対応しないかもしれませんが小学校以下の各国の名称です。便宜的に「日本名」「アメリカ名」「イギリス・カナダなど」にわけました。
お断り:勝手に聞いて調べただけなので間違っていたらすいません。アウトラインを把握する参考程度にお考えください。
特にイギリスの教育制度が日本とは違いすぎて混乱するので改めて整理したいと思います。
この記事の目次!
そもそも学校の制度が違う
各国によって幼稚園、小学校だけでなく、それ以降の中学校などの名称が違うのでいつも混乱します。アメリカ式、イギリス式、名称はイギリス式を採用しているカナダなど、非常にややこしいです。
日本のような6-3-3-4制とは限りませんが以下は日本の制度に当てはめたものです。
kindergarten(幼稚園)
elementary school(小学校)
junior high school(中学校)
high school(高校)
university / college(大学)
しかし以下のようなまったく名称が違う仕組みも採用している国もあります。
年齢から考えると()の日本の名称に相当すると判断してもいいと思います。
kindergarten(幼稚園)
primary school(小学校)
middle school(中学校)
secondary school(高校)
post-secondary school(大学)
小学校以前の名称
おおよそまとめると以下のような感じになります。おそらく国内でも地域差なども十分に考えられるので、あくまで目安程度に考えてください。
保育園
日:保育園
米:preschool , nursery school
英加:preschool , kindergarten
「preschool」または「nursery school」とは一般的に3歳~5歳ぐらいの児童が通う「私立」の保育園です。幼稚園(キンダーガーテン)にあがる前の準備をしようという話で、私立なので義務教育ではありません。
ただし、イギリスでは「プレスクール=キンダーガーテン」とほぼ一緒みたいで国によって名称の使い方に差が見られます。
幼稚園
日:公立の幼稚園
米:kindergarten
英加:preschool(?) , kindergarten
アメリカでカナダのシステムではプレスクールを終えた児童が通うのが「キンダーガーテン」です。義務教育なので公立の幼稚園が近い存在でしょうか。
日本では「幼稚園」と「小学校」は別の建物で別の運営体型ですが、キンダーガーテンでは建物が同じ敷地にあったりします。
スティーブ、アメリカ在住のライターのKumiさんが共に言うのは「小学校の中にキンダーガーテンというクラスがある」と考えたほうが近いそうです。
イギリス人のダンは先に書いたように「キンダーガーテン=プレスクール」はほぼ一緒だといったのですが、公立・私立の区別などあるのかイギリスの仕組みは不明です。
小学校
日:小学校
米:elementary school
英加:primary school
小学校にあたるのがアメリカ名が「エレメンタリースクール(elementary school)」、イギリス名が「プライマリースクール(primary school)」です。
注意したいのはカナダは「イギリス連邦に所属しているけどアメリカに近い北米にある」という特殊な条件です。
カナダ全般に言えることで、スティーブが言うには会話表現ではアメリカ式のエレメンタリースクールを使うけど、正式な書類や案内にはイギリス式のプライマリースクールと書いてあるそうです。
学校制度や何かの「単位」などもそうですが、日本はアメリカ英語を採用しているし、アメリカが非常に影響力の強い国なのもあって「アメリカ標準=国際標準」と勘違いしてしまいがちですが、全体を見渡せば「そんなの使ってるのアメリカだけだろ」みたいなことがけっこうある印象ですね。