incredibleは「信じられない、とてつもない」といった意味の形容詞として使われています。基本的には良い意味で使われますが、文脈がはっきりしていれば悪い意味で用いられるケースもあります。
その副詞がincrediblyで、「非常に、すごく」といった特定の単語を強調する使い方と、「信じられないことに」のような文章全体を強調する使い方があります。
それぞれネイティブに使い方を確認して例文にまとめてみました。
incredibleの意味と使い方
amazingやunbelievableと同じで「信じられないほどの、とてつもない」を意味します。
言葉を分解すると否定の「in」に、credit(~を信用する、信じる、認める)とable(~できる)の組み合わせなので「信じることができない」です。unbelievableと同じような構造です。
There was an incredible explosion outside my house.
私の家の外でとてつもない爆発があった。
Her work as a scientist has led to many incredible discoveries.
彼女の科学者としての仕事は多くの信じられないほどの発見につながった。
The amount of books in that library is incredible.
あの図書館にある本の量はとてつもない。
Da Vinci’s precision with a paintbrush was incredible.
ダ・ヴィンチの絵筆の精密さは信じられないほどだった。
基本的にはポジティブなことに使う言葉ですが、文脈がはっきりしていれば悪いことにもincredibleは使われます。
The tornado caused incredible damage.
トルネードは信じられないダメージを引き起こした。
文脈的にはっきりしないケースに使うと「ほめている、すごいと思っている」と受け止められる可能性が高くなります。
He was an incredible robber.
彼は信じられない泥棒だ。
上の例文だと「この泥棒はすごい技術を持っている」みたいな尊敬している感じが出ます。
ピクサーのアニメ映画のタイトルにもなっていますが原題は『The Incredibles』で「インクレディブル家」みたいなちょっと特殊な使い方になっています。
incrediblyの意味と使い方
副詞では2つぐらい意味がとれて、1つは程度がすごいことを表す「非常に、ひどく、すごく」です。本来の意味をとるなら「信じられないぐらいに」です。
Orangutans are incredibly strong.
オラウータンは信じられないぐらいに強い。
It was incredibly windy so all the bicycles fell over.
ひどく風が強かったので、すべての自転車が倒れた。
この使い方はveryと同じで「incredibly windy」「incredibly strong」のように特定の単語を強調しています。
信じられないことに
もう1つは「信じられないことに」といった感じの文章全体に対してかかる使い方です。
これは「文修飾副詞」や「文副詞」と呼ばれるもので、特定の単語ではなく、文章全体を「信じられないことに」といっています。
Incredibly, no one was hurt in the explosion.
信じられないことに、その爆発で誰も怪我をしなかった。
I missed the train but incredibly, I was still on time.
私は電車を逃した。しかし、信じられないことに、私はまだ予定通りだった。