「have in mind」「keep in mind」「bear in mind」はどれも心の中に持っている、考えているという意味では似ていますが少しニュアンスや使い方が異なります。
それぞれの動詞の意味がそのまま反映されている感じもしますが、ここでは意味やニュアンスの違いや、使う状況などを取り上げています。
使い方についてはネイティブスピーカーに作ってもらった例文を参考にしてください。全体的に類似の表現も多いので、これらを絶対に使わないといけない感じでもありません。
have in mindの意味と使い方
直訳すると「心の中に持っている」なので、つまり「~のことを考えている、~を考慮している、~の心当たりがある、~を覚えている、~を計画している」といった意味になります。
英語で説明すると「be thinking about a possibility(何かの可能性について考えていること)」になります。
What do you have in mind for our new logo?
私たちの新しいロゴについて、何か考えてる?
I didn’t have anything in mind.
何も考えてなかったなぁ。
keep in mindの意味と使い方
こちらは「忘れない、覚えておく、心に止めておく」といった意味です。英語では「don’t forget something(忘れるなよ)」が近いです。
Keep me in mind when you’re choosing a new president.
新しい社長を選ぶ際には、私のことを忘れないでね。
The teacher told us to keep all of the rules in mind at all times.
先生はすべてのルールをいつも心に留めておくようにと私たちに告げた。
bear in mindの意味と使い方
こちらは「念頭に置く、考慮にいれる」といった意味です。
英語では「don’t forget something when making a decision(何かを決断するときに忘れないでいること)」です。
bear in mindは単純に忘れるなという話だけではなく、何かを決断できる当事者に対して使われます。
自分が参加する、決定権があるなど、考慮にいれることによってアクションや判断が変わったりするケースに用いられます。
Before you agree to race, bear in mind that I’m faster than you.
この競争に同意する前に、私がお前より速いってことを考慮にいれておけよ。
She did an amazing job, bearing in mind that this is her first day.
彼女はすごい仕事をやってのけた。まだ初日ってことは考慮にいれるべきだよ。
職場の同僚の話などで「ベテラン社員の仕事のほうが業績の数字として上かもしれないけど、出勤初日だということを考えると大きな仕事をやった」といったニュアンスです。
「たいした金額を売り上げてないじゃないか」「いや、まだ出勤初日の新人ってことを考慮にいれろよ」など、今後の彼女への評価、見方に大きな影響を与えることが予想されます。
単純に忘れるなという話ではなく、当事者となってその先の行動や考えを念頭においた表現になっています。