go to hellはそのまま文字通り「地獄へ行け」となり、拒絶や拒否の反応を表現する言葉の1つだといえます。
日常でこれほど強い怒りを出す場面があるのかは不明ですが、映画などでもよく見かけるセリフです。いくつかバリエーションや「ダメになる」といった意味でも使われます。
一通りの使い方をまとめてみました。アメリカ・ミシガン州にはHellという町もあります。
go to hellの使い方
文字をそのまま読めば「地獄へ行け」ですが、くたばれ、だまれ、しね、など強い拒絶・拒否の表現としても使われます。スラングというかそのままの意味です。
以下の例文を使い方の参考にしてください。もちろん使う相手や状況を見た方がいいのは言うまでもありません。
A: Do you want to go on a date with me?
B: No, go to hell.
俺とデートしてくれない?
やだ。だまれ。
Some guy tried to sell me a fake watch, but I told him to go to hell.
誰かが偽の腕時計を売ろうとしてきたので、そいつに地獄へ落ちろといった。
乱暴な表現なのでもう少し直接の表現を避けることができます。以下の例文は同じですが、少しhellという直接の表現を避けています。
Some guy tried to sell me a fake watch, but I told him where to go.
誰かが偽の腕時計を売ろうとしてきたので、そいつにあっちへ行けといった。
地獄になる
go to hellは「地獄のようになる、ダメになる、崩壊する」の意味で、すごい速さで物事が荒れたり退廃・崩壊したりひどくなることにも使われます。
This town has gone to hell, since the last time I visited.
最後に私が訪れてから、この町は廃れた。
If he becomes the next CEO, this company will go to hell.
もし彼が次のCEOになれば、この会社はダメになるだろう。
go to hell in a handbasket
バリエーションで「go to hell in a handbasket」も未来のことに対して使われます。
If he becomes the next CEO, this company will go to hell in a handbasket.
もし彼が次のCEOになれば、この会社はダメになるだろう。
他にも「in a handcart」「in a handbag」などいくつか手籠に類するものに置き換わるバリエーションが見られますが、基本的な意味は同じで「ダメになる、地獄のようになる」です。由来ははっきりしていないそうです。
To hell in a handbasket(Wikipedia)
raise hell
hellは「地獄」です。トラブルを起こす、問題を起こすといった意味で使われます。また「飲んで馬鹿騒ぎする」「どんちゃん騒ぎする」といったすこし変化した意味でも使われています。
Let’s go out and really raise hell.
出かけて、どんちゃん騒ぎしようぜ!
他にも強調の意味でhellが使われるケースもあります。
What the hell are you doing?!
いったい何をやってるんだ?!
これは別の記事にまとめているのでご覧ください。hellの使い方はいっぱいありますね。
アメリカ・ミシガン州のHell
アメリカのミシガン州にあるヘル(Hell)は人口200人程度の集落で、その変わった名前により知られています。
ウィキペディアによるとヘルを走り抜けるマラソン大会があったり、お金を払えば市長になれる取り組みがあったり、変わった名前を活かして少なからず観光に生かしています。
この町は100ドルを払えばお飾りの市長になることができ、実際にユーチューバーのコメディアンで自身もゲイであるエリジャ・ダニエルさんが市長になっていました。そしてトランプ大統領へのあてつけを行いました。
As of today, August 30th, 2017 I am the legal mayor of Hell, Michigan. This is real. I am the mayor of Hell. pic.twitter.com/J7fuaLnFKV
— LIL PHAG (@elijahdaniel) 2017年8月30日
以下はニュースの概要です。
YouTuber Elijah Daniel paid the small town of Hell, Michigan $100 to become mayor. However, immediately following that he issued a Trump-style decree banning entry to all “radicalized heterosexuals.”
ユーチューバーのエリジャ・ダニエルさんはミシガン州の小さな町ヘルに100ドル払って市長になった。しかし、即座にこれに続いて彼はトランプ風の法令、すべての急進的な異性愛者立ち入り禁止を発行した。
As a homosexual, Daniel said that he was always told he would “go to hell,” but was now worried that straight people were “taking that too.”
同性愛者として、ダニエルさんは彼はいつも「地獄に落ちろ」と言われたと語っている。しかし今は、異性愛者の人々が「町/地獄をとってしまっている(占領)」ことも心配していた。
Shortly after his decree Mayor Daniel was impeached. Nevertheless, he enjoyed Hell very much, saying, “Donald Trump should go to Hell anytime.”
ほどなくして、彼の法令「ダニエル市長」は弾劾された。にもかかわらず、彼はヘルの町をとても楽しみ「ドナルド・トランプはいつでもヘルに行くべきだ」と語っている。
彼の発行した法令は、ドナルド・トランプ大統領が使った法令の言葉を置き換えただけです。そのまま流用することで、トランプ大統領へのあてつけになっています。
第二段落の部分は少しジョークとして理解しにくい部分がありますが、厳格なキリスト教の価値観を持つ人からはよく同性愛者である彼は「Go to hell」とののしられてきたので、実際にヘルに行ってみたことをかけています。
ヘル(地獄)は同性愛者が集まる場所と言われてきたので、実際にヘル(Hell)に行って異性愛者を出禁にしてみた。しかし、すでに町の中は異性愛者に占領されているようなものなので、そこは心配しているといった意味になっています。
町としてのヘルは良い場所のようで、ドナルド・トランプ大統領にもいつでも「Go to Hell」すべきだと語っています。
いちおう公的な書類として発行されますが、発行すると全員が弾劾(追放)される仕組みになっており、あくまでお飾りの記念的な市長です。しかし、公的に市長であることは変わりありません。