feel(フィール)は動詞の「感じる」以外にも、そのまま名詞で「印象」「雰囲気」「感触、手触り」「能力」といった意味があります。これらの意味はfeeling(フィーリング)にも似た意味があり、feelとfeelingの違いが難しい要素になっています。ここでは名詞のfeelの使い方と、feelingとの違いをまとめて整理しています。
feelingについては『feeling(フィーリング)の意味と使い方』もあわせてご覧ください。
印象・雰囲気
名詞で「印象」や「雰囲気」など何かの特徴やスタイルを表します。
This building has a European feel.
この建物はヨーロッパの雰囲気がある。
I love the feel of that director’s movies.
私はあの監督の映画の雰囲気が大好きだ。
feelingも同じ意味で使うことができますが、feelの方がより強く明白であることを表しています。
次の2つの例文のうち、feelを使う上の文は「ヨーロッパのスタイルがある」というはっきりとした意味合いになりますが、feelingを使う下の文は「ヨーロッパっぽい面もあるがそこまで明白ではない」といったニュアンスになります。
This building has a European feel.
This building has a European feeling.
感触、手触り
何かに触れた時に感じる「感触、手触り」という意味でも使えます。
I love the feel of a silk shirt.
私はシルクのシャツの手触りが大好きだ。
I hate the feel of natto in my mouth.
私は納豆の食感が大嫌いだ。
ここでもfeelingを使うことは可能ですが、feelingの方が意味の幅が広く、おそらく感情的なものが多いです。feelの方がより「感触」に近いです。
次の2つの例文のうち、feelを使う上の文は「シルクのシャツの肌触りが好き」なのが明白ですが、feelingを使う下の文は「肌触りが好き」ともとれるし「そのシャツが好きだから着ていて良い気持ちになる」といったニュアンスにもとれます。
I love the feel of a silk shirt.
I love the feeling of a silk shirt.
能力
「理解力、センス、判断力」といった何かをする能力に長けているという意味もあります。
She has a real feel for science.
彼女は科学に対して本物の感覚を持っている。
It takes about a week to get a feel for the job.
その仕事の感覚を掴むのに1週間ほどかかる。
この意味でfeelingを使うのはあまり自然ではありませんが、意味は通じます。
△ It takes about a week to get a feeling for the job.
(意味はわかります)