contentとcontentsの違い、コンテンツの意味は?

コンテンツ
 

公開日: 最終更新日:2020.12.10

ネット用語で「コンテンツ」「デジタルコンテンツ」という単語が聞かれるようになりましたが、英語では「content」とSの抜けた単数形で書くことが大半です。

英語でcontentsと複数形で使われるのは箱の中身などに対してです。多くの例文でカタカナの「コンテンツ」がどれにあたるのかネイティブスピーカーに意見を聞いて調べてみました。

「満足する」という動詞もcontentですが、これは語源や成り立ちが違うので別の単語だと思ったほうが混乱しなくて済みます。

カタカナの「コンテンツ」の大半は単数形のcontent

contents

私がカタカナで「コンテンツ」と呼ぶものの、おそらくほとんどが英語では「content」と書くことになると思います。

したがって発音は【kɑ́ntent】なのでコンテントゥぐらいになります。アクセントが前にあります。

content【kɑ́ntent】

カタカナではデジタル、コンピューターの世界における「中身」という概念のようなもので使われることが多いですが、雑誌や映画の中身に対しても使えます。

文章だけでなく、映像、音楽、イラスト、絵なども含めて「コンテント(content)」だといえます。

例えばカタカナで「コンテンツ」と言う必要がある文章を英語にすると以下の例文になりますが、すべてcontentと書きます。数えられない名詞、不可算名詞の扱いになります。

例文

There is a lot of content on that website.

あのウェブサイトには多くのコンテンツがある。

例文

Wikipedia needs many editors to manage all that content.

ウィキペディアはすべてのコンテンツを管理する多くの編集者が必要だ。

例文

I like that YouTuber because she has quality content.

私はあのユーチューバー好きだよ。なぜなら彼女はいいコンテンツがある。

例文

I have to think of new content for the company website.

私は会社のウェブサイトの新しいコンテンツを考えないといけない。

例文

Netflix has a lot of content.

Netflix has much content.

ネットフリックスは多くのコンテンツがある。

当然、多くあることはmanyのような言葉を使わずに、不可算名詞に使うmuchやa lot ofを使うことになります。

WEB、映画、雑誌などのコンテンツ

上にあげた例文はウェブ系のcontentの使い方ですが、これは映画、雑誌など様々なものに使えます。この場合も「content」の形になります。

例文

This movie has a lot of violent content.

この映画は多くの暴力的なコンテンツがある。

例文

That book was banned for its sexual content.

あの本はその性的な中身で禁止された。

例文

China limits the number of foreign films shown each year and controls what content may be shown.

中国では毎年公開される外国映画の数を制限し、どのような内容の映画が上演されるか管理している。

「中身」みたいな漠然とした言葉なのでシンプルな文章だと「具体的にはなに?」という話になります。

例文

He writes really good content.

彼が本当にいいコンテンツを書く。

例文

They offer exclusive content for platinum members.

彼らはプラチナメンバーに高級なコンテンツを提供する。

上のような使い方では文脈がないので何のジャンルなのかはっきりわかりません。

contentsの意味と使い方

中身

contents(複数形)は主に物体に対して使われます。手にとってさわれるような箱、容器の中身がcontentsとなります。

例文

The contents of that box are fragile.

あの箱の中身は壊れやすい。

例文

The contents of this can may explode if heated.

この缶の内容物は温めたら爆発するかもしれない。

例文

I have to move my dresser and all of its contents.

ドレッサーとその中のものすべてを動かさないといけない。

例文

The contents of this spray can are under high pressure.

このスプレー缶の中身は高圧状態です。

例文

The security guards asked questions about the contents of the man’s bag.

警備員は男のカバンの中身に対して質問をした。

このようにモノとして触れるような中身には複数形を使います。

table of contents(目次)

物体以外で「contents」の形でよく見かけることになるのが目次という意味での「table of contents」です。本などに使われますが、スピーチなど他のものにも使えます。

例文

I check the table of contents for the topic.

私はそのトピックのために目次をチェックする。

例文

The book seemed boring from its table of contents.

目次からすると、その本はつまらなさそうだった。

アマゾンの箱に本が1冊の場合は?

基本的にcontentsを使うのは物体に入っているような中身のことです。

例えばAmazonの馬鹿でかい段ボール箱に本1冊入っている状況でもcontentsなのか?と確認したら、その場合はどっちでもいいかもといっていました。

考え方の問題でたとえ本1冊でも表紙、ページ、領収書、ビニール袋など様々な付随するものがあるので、どうとらえるか次第だそうですが本1冊でもcontentsとしても変ではないそうです。

中身がわかっていない状態で話しているケース、個数がわからない場合には「contents」と複数形になるのが自然だろうという意見です。

また日本語の「中身」という単語にひきずられがちですが、英語ではわざわざ「contents」という言葉を使う必要がないケースが多いです。

例えばアマゾンから巨大な箱が届き、母親から質問されたとします。

例文

What’s in the box?

あの箱の中身はなに?

It’s a mouse.

マウスだよ。

普通の日常会話では上のような会話になり、わざわざ「contents」を使わないケースがほとんどです。無理に使う必要のない言葉です。

content(満足)

contentには形容詞で「満足している」や動詞で「満足させる、満足する」の意味があります。

しかし、「中身」とは成り立ちや語源が違う別の単語であり、異なる単語がたまたま同じスペルになってしまったと考えるのが妥当です。

content【kəntént】

また発音についてアクセントの位置が【kəntént】と後ろになります。中身の意味で使うとアクセントは前にあります。

例文

I’m content with my job.

私は仕事に満足している。

例文

She said she was content playing piano by herself and didn’t want to perform on stage.

彼女は自分ひとりでピアノを弾くのに満足であり、ステージでは演奏したくないと言った。



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