annoyとbotherの意味と使い方の違い

annoyとbotherの意味と使い方の違い
 

公開日: 最終更新日:2020.09.26

「bother」「annoy」はどちらも共に「困惑させる、悩ませる、イライラさせる」などの意味で似た言葉です。全体としてやや「annoy」のほうが程度が強く、そこに怒りを感じさせます。

基本的には同じ使い方ができますが、否定文、リクエストなどでちょっとニュアンスが違うケースもあるので例文で比較しています。あわせてannoyingとannoyedの違いについても整理しました。

annoyとbotherの基本的な違い

annoyとbotherの基本的な違い

辞書で調べるとbotherが「悩ます、困らせる、困惑させる、邪魔をする」ぐらいの訳がのっています。一方のannoyは「イライラさせる、いらつかせる」などで掲載があります。

bother【bɑ́ðər】悩ます、困らせる
annoy【ənɔ́i】イライラさせる

基本的には程度の差であり、annoyのほうがより強い感じがします。またannoyは怒りの感情があることをにおわせます。

例文

That ringing phone is annoying me.

That ringing phone is bothering me.

電話の音が私をイラつかせている。

botherだと「うっとうしいな~」ぐらいの邪魔された感じがしますが、annoyが邪魔されてその音に怒りを感じているようなニュアンスがあります。

例文

I’m bothered by aggressive salespeople.

I’m annoyed by aggressive salespeople.

攻撃的なセールスマンに困惑させられている。

これもannoyedのほうがやや表現としては強いです。不愉快な思いをした、イラっとしたことに違いはありませんが、annoyedのほうが怒りを感じさせます。

ただし、これらはニュアンスの差なので実際のところはわかりません。個人差もあると思います。

否定文でのannoyとbotherの違い

これも同じことがいえ否定文では「いらっとしないよ」「困惑しないよ」の意味になりますが、ちょっとニュアンスに差がでます。

例文

I’m not bothered by heavy metal music.

I’m not annoyed by heavy metal music.

ヘビメタは嫌いじゃないよ / 嫌な思いはしないよ。

botheredだとヘビメタは嫌いではないし、ひょっとしたら好きかもしれないぐらいのニュアンスです。

annoyedだとヘビメタを嫌ってはいない、だからといって好きだともいっていないぐらいです。

リクエストでの使い方

botherは遠回しなお願いでも使うことができます。

例文

Can I bother you for a cigarette?

タバコを吸ってもいいですか?

直訳すると「タバコであなたを嫌な思いにさせてもいいですか?」です。一般的な丁寧な表現、遠回しなリクエストです。

例文

▲ Can I annoy you for a cigarette?

(この表現はしない)

annoyはさすがに言い過ぎ感があります。馬鹿正直すぎる感じで、ジョークや大げさな表現で使う分にはありだそうです。

annoyingとannoyedの違い

annoyingとannoyedの違い

これは「boringとbored」や「excitingとexcited」と同じ関係になるので言葉の意味が違います。

annoyingはイラっとさせている張本人、原因となっているモノに使う言葉です。一方でannoyedはイラっとさせられる側に使う言葉です。

例文

I’m annoyed by aggressive salespeople.

強引なセールスマンにイラっとさせられている。

例文

Aggressive salespeople are annoying.

強引なセールスマンはイラっとさせる。

形容詞と考えるか、現在進行形と考えるかの差はありますが以下のように書くこともできます。

例文

That salesman is really annoying.

あのセールスマンはイラっとさせる。

例文

That salesman is really annoying me.

あのセールスマンは本当に私をイラっとさせている。

botheringとbotheredの違い

botherも基本的には同じですが少し注意点があります。

例文

I’m bothered by aggressive salespeople.

強引なセールスマンに困惑させられている。

これを主語を変えて書き換えるには bothersome(煩わしい、厄介な)を使います。

例文

That salesman is really bothersome.

あのセールスマンは本当に煩わしい。

例文

That salesman is really bothering.

(これは間違いです)

もしbotheringを使うならば以下のように動詞の進行形で考えます。

例文

That salesman is really bothering me.

あのセールスマンは本当に私を困惑させている。

もう少し例文を書いておきます。

例文

There is an annoying mosquito in the room.

イラっとさせる蚊が部屋にいる。

例文

There is a bothersome mosquito in the room.

邪魔な蚊が部屋にいる。

例文

There is a bothering mosquito in the room.

(これは間違い)

bother toの意味と使い方

bother toには「わざわざ~する」の意味があります。

例文

He doesn’t bother to brush his teeth every day.

彼はわざわざ毎日、歯を磨いたりはしない。

例文

Why bother to cook dinner when you can buy it?

買えるのになぜわざわざ夕食を作るの?

without bothering to

without bothering toも「(わざわざ)~せずに」となります。

ニュアンスとして「本来はすべきことをしなかった、本当はしないといけないことをせずに」といった意味があります。

例文

She got in the car and drove off without bothering to fasten her seatbelt.

彼女は車に乗り、シートベルトを締めずに走り出した。

例文

He left without bothering to say “goodbye.”

彼は「さよなら」もいわずに立ち去った。

本当はシートベルトをすべきだし、別れの挨拶ぐらい言うべきところを、それをしなかったという意味になります。



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