アメリカの自動車事情

自動車
 

公開日: 最終更新日:2019.12.5

アメリカに住んでいる私から見ると、日本のようにあらゆる交通機関が構築されている環境であれば、車は不要なのではないかと思うのですが、実は日本でもまだまだ発達が行届いていない地域があるため、「危ないから運転しないで欲しい」という周囲の意見に対して「唯一の移動手段がなくなる」という高齢者の反発の声が無くならないのだそうです。

一方で、若者の車離れも進行しているという事実を考えると、身1つで自由に動ける若者と高齢者の違いなのかなと感じます。

田舎に行けば車が必然な状況もあるのかもしれませんが、私が在住(米西海岸)している街では、電車は何となくあるものの日本の比ではなく、全米で見ても交通機関なんてあって無いようなものです。典型的な車社会です。

よって90歳くらいの座ってるのがやっとに見えそうな高齢者が異常に遅いスピードで運転してるシーンは珍しくなく、「あそこらへんは年寄りが多いから違うルートで行く(渋滞に巻き込まれるので)」なんて会話もよくあります。

深刻な超高齢化社会の日本では、高齢者による運転が増加、同時に高齢者が自動車事故の加害者となるケースも増加しているそうで度々問題に取り上げられています。

州によって微妙な違いはありますが、今回は私の経験を元に日本とアメリカの車事情の違いをお話しします。

1.車線が逆

アメリカの自動車

何よりも大事なポイントですね。日本は左ですが、アメリカでは右車線走行です。帰国して慣れるまでの間、右折や左折する時ボーっとしてると反対車線に入りそうでヒヤヒヤします。

2.試験の違い

日本では筆記と路上テストをパスして本免許を取るまで運転することは出来ませんが、アメリカでは1度筆記テストに受かって仮免を取った時点で運転できます(ただし本免許を持っている人が同車すること)。

そして路上テストには自分で車を持ち込むので(レンタカーは不可)、家族、恋人、友人なんかの車を借りて練習して、本番も慣れた車で受けることが出来ます。

更に日本は25万円程かかるようですが、私の州は一発で受かると全部で$70(8000円程)です。私は日本の免許を持っていないので、帰国時は1年間有効の国際免許を持っていきます。

といっても日本の交通ルールを勉強させられるでもなく、ただ$20程で証明写真を撮られてサインして終わりです。

3.アメリカは前向き駐車

試験で縦列駐車はやらされますが、実生活では住宅街でなければほとんど縦入れで、しかも前向きが一般的です。買い物の荷物をトランクに入れやすいという理由もあると思いますが、そもそもスペースが広いので、頭から1回で入れられてバックもしやすいことから、わざわざ後ろから駐車する理由がないようです。

前向き駐車しやすいようにスペースが斜めに並んでいる所も多いです。日本の駐車場はとにかくどこにいっても狭くて困ります。しかも皆後ろ向きで停めているのでついつい頭から入れると違和感が残ります。

4.赤信号で右折OK

アメリカは前述したように右車線走行です。赤信号で一時停止して安全を確認すれば右折して構いません(“No Turn On Red”と表示されている所を除く)。左に曲がる一方通行も一時停止すれば左折することも可能です。

日本に帰るとおそらくこの違いが一番不便に感じ、周囲に何もない状況の赤信号でただ待つのが煩わしくなります。「安全なら行けばよい」といういかにもアメリカの合理的主義なルールです。

5.独特な標識

信号が無い交差点によくあるのが “All Way Stop”です。この標識がある所では、4方向どこから来た車も必ず一旦停止し、最初に一旦停止していた車が先に交差点内に進入します(同時に2台以上一旦停止した場合は右方優先)。

従って自分が止まりながら先にいた車をチェックしておく必要があります。

停電や信号の故障でシグナルが無くなっている場合は暗黙の了解でこのルールが適用されるので、緊急時など3-4車線もある大きな交差点でも皆混乱することなく順序良く進みます。

日本ではこういう時警察の誘導が出るまで待つのかどうするのか分かりませんが、アメリカのこのシステムはなかなか良いと思います。

6.複数人乗って優先レーンへ

高速道路に “Carpool” または “HOV(High Occupancy Vehicle)Lane” と呼ばれる、2人以上(2人か3人かでまだ区分される)乗車していると優先的に走行できるレーンがあり、渋滞を回避できます。

特に朝職場や学校に向かい夕方に帰宅する際、同僚や友人とカープールしていくという手段はよくあり、車を置いていける駐車場などが高速道路の降り口に隣接されています。それほど車の数が多いということです。

6.多種のドライブスルー

ファーストフードやカフェなんかは当然ですが、銀行や薬局などでもドライブスルーがあります。郵便ポストも道路脇や駐車場の一角に設置されていて、車を停めることなく色々な用足しをする事ができます。

このサイトでも自動車に関連する用語や記事が多くなったので1つにまとめています。



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