affordは「~する余裕がある」の意味ですが「買う余裕がある」として金銭的な余裕に対してよく使われる言葉です。
動詞ですがあまり動詞っぽくない感じがしてしまうのと、日本語の「買える」「余裕がある」「大丈夫」といった考え方を混ぜ合わせたような雰囲気もあって少し混乱する要素があるかもしれません。
ここではaffordの使い方や、類義語のgiveやprovideとの違いなどを例文にまとめて整理しています。
この記事の目次!
affordの意味と使い方
基本的には「余裕がある」「買う余裕がある」「買うための十分なお金がある」みたいな意味です。形容詞っぽい感じもしますが動詞です。
I can’t afford a new PlayStation.
新しいプレステを買う余裕がない。
I’m saving up until I can afford a car.
車を買える余裕があるまで、お金を貯めている。
I can afford a new computer.
私は新しいコンピューターを買う余裕がある。
affordそのものは「金銭的」「時間的」「心理的」な余裕を表現できるはずですが、金銭面の問題だと解釈される可能性が高いです。
以下の例文では子供に対してなのでもちろん「買う」ではありませんが、それでも理由については強く「金銭的な事情によって持てない」をにおわせています。
We can’t afford another kid.
もう一人、子供を持つ余裕はない。
「afford to buy」と「afford」の違い
次に紹介する「afford to」の形にもなり「~する余裕がある」みたいな意味になります。結果的に見出しの「afford to buy」と「afford」が同じ意味になります。
I can afford a new computer.
I can afford to buy a new computer.
新しいコンピューターを買う余裕がある。
基本的には同じ意味です。しかし厳密には「afford」は余裕があるとしかいっていないことになります。
I can afford a car.
私は車に対する余裕がある。
上の「車に対する余裕」は普通は「買う余裕、金銭的に買える余裕」だと判断されます。しかし言葉の上では「買う余裕」「借りる余裕」「組み立てる余裕」などさまざまな解釈ができます。
I can afford a car.
= I can afford to rent a car.
= I can afford to buy a car.
= I can afford to build a car.
etc
(いろんな意味を含める)
これを誤解されるケースがあるならば、はっきりと「〇〇する余裕がある」とto doの形で伝えてもいいかもしれません。
affordとgiveの違い
affordには「~を提供する、~を利用可能にする」といった意味もあり、文型がgiveと同じです。
ネイティブスピーカーに意見を聞くとgiveよりも「provide」のほうがニュアンスとしても近いそうです。
My vacation afforded me time to practice painting.
休暇は私に絵の練習をする時間を与えてくれた。
This location affords easy access to public transportation.
この場所は公共の交通機関に便利なアクセスを提供してくれる(近い)
他にもallowあたりと置き換えても問題ありません。
My vacation allowed(=provided) me time to practice painting.
This location allows(=provides) easy access to public transportation.
(似たような意味になります)
giveとの比較でいえばaffordは少し華やかな感じもするので、日常の小さなことにわざわざ使うかといえば、別に無理に使う必要もない言葉です。使う理由があるならばaffordでもいいんじゃないでしょうか。
△ She afforded(= gave) me a chocolate.
(間違いではない)
afford toの意味と使い方
affordは金銭的・時間的な余裕のほかにも、心理的な余裕に対しても使われます。afford to doの形でよく見られ、辞書には「~しても差し支えない」とありました。
The Yankees can afford to lose the next game.
ヤンキースは次の試合を負けても差し支えない。
現在1位で次の試合に負けてもまだ大丈夫だといった感じの状況で使える表現です。
She can afford to miss this practice.
彼女はこの練習を飛ばしても差し支えない。
彼女はうまいのでやらなくてもいいといった意味です。
背景にあるのが何かのリスクをとれるといった意味です。失敗や危険、悪いことがあったとしても、それでも耐えられるぐらいの状況です。
can’t afford to
これがよくcan notやnotと組み合わさって「割りに合わない」「リスクに見合わない」といった意味合いで使われます。罰則・代償が大きすぎてリスクをとれない、といった使い方です。
In Japan, an actor can’t afford to do drugs.
日本では、俳優がドラッグをやるのは割に合わない。
President Obama can’t afford to be caught cheating on his wife.
オバマ大統領が浮気をして見つかるのは割りに合わない。
これらも結局のところ「買う金銭的な余裕がない」と「割りに合わない」の2つの意味でとることができます。
In Japan, an actor can’t afford to do drugs, because they will lose their careers.
日本では、俳優がドラッグをやるのは割りに合わない。なぜなら、キャリアを失うからだ。
In Japan, an actor can’t afford to do drugs, because drugs are too expensive.
日本では、俳優がドラッグをやる金銭的な余裕がない。なぜなら、ドラッグが高すぎるからだ。
下段の例文は事実ではありませんが、文章としてはこの意味で使えます。
affordableの使い方
持っているお金で買うことができる状況を表し「入手可能な、手頃な」といった意味になります。
He was looking for an affordable apartment in the city.
彼はその都市で手頃なアパートを探していた。
The new law will make medicine more affordable.
その新しい法律は薬をより手に入れやすくするだろう。