access(アクセス)はカタカナでは交通機関の便利さなどを指して「あの建物はアクセスがいい」やコンピューター関連で「アクセスする」といった意味での使われ方がされます。
英語でもこの意味はありますが、もう少し意味が広がり交通機関以外にも何かに近づくことや会うこと全般に対してaccessを使うことができます。
特に動詞でも使うことができるのが特徴的です。ここでは同じ語源で珍しい部類に入るaccessionの使い方もあわせて紹介しています。
名詞でのaccessの意味
「アクセスの良さ」などの言葉があるようにカタカナでは「交通の便」やインターネットなどにつながることを指して使われますが、英語ではもう少し広く、何かに近づく権利・手段、利用する権利などの意味で使われます。
カタカナとそんなに外れているわけではありません。以下のような使い方を参考にしてください。
Only people closest to the president have access to the company helicopter.
社長に近い人達だけが会社のヘリコプターを利用する権利を持っている。
After the divorce, he lost access to his children.
離婚した後で、彼は子供へ近づく権利を失った。
Thousands of people in the countryside don’t have access to high speed internet.
数千の田舎の人々は高速インターネットを利用する機会がない。
I don’t have access to the attic without a key.
鍵なしで屋根裏に入る手段がない。
I know someone who has access to Ryan Reynolds.
私はライアン・レイノルズに会える方法を持つ人間を知っている。
動詞でのaccessの意味
上にあげた名詞の意味を動詞で「~を利用する、アクセスする」として使えます。ただuse(使う)の意味になるものはOKですが、see(会う)のような意味になるものに使うとちょっと変になります。
Only people closest to the president can access the company helicopter.
社長に近い人達だけが会社のヘリコプターにアクセスできる。
Thousands of people in the countryside don’t access high speed internet.
数千の田舎の人々が高速インターネットにアクセスしていない。
I will not access the attic even though I have a key.
たとえ鍵を持っているとしても屋根裏を利用しないだろう。
After the divorce, he cannot access his children.
(この言い方は変です)
I know someone who accesses to Ryan Reynolds.
(この言い方は変です)
accessionの意味と使い方
accessionは「王・大統領などへの就任、即位」といった意味ですが、かなりレアな単語です。語源的には「access」と同じになります。
ニュースにも一度だけ登場しただけで、スティーブもはじめて聞いたといっているぐらいなのであまり見かけない部類の単語です。
今後、天皇陛下の即位のニュースが増えるにつれて登場頻度もあがるのかもしれません。
〇 This holiday celebrates the Queen’s accession to the throne.
◎ This holiday celebrates the Queen taking the throne.
この祝日は女王の即位を祝っている。
throneは「王座、王位」の意味がありますが、スラングで「便器」としても使われます。
accessionそのものがレアですが何か特別なものを手に入れる「取得、継承、相続」などの意味もあります。
〇This painting was the museum’s latest accession.
◎This painting was the museum’s latest addition.
この絵は美術館の最新の取得物だった。
他の言葉でも言い表せるので特に無理して使う感じでもない単語です。successionにも似た意味があります。