season(シーズン・季節・味付けする)の意味と使い方

season(シーズン・季節・味付けする)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2021.12.10

season(シーズン)といえば大きく2つに考えてもいいかもしれません。1つは季節としてのシーズンで春夏秋冬の四季のほかにも、英語でも行楽シーズン、就職活動のシーズンのような使い方があります。

もう1つが動詞で使った場合の「味付けをする」といった意味です。語源としては果物が特定の時期になると美味しくなることに由来するとされています。

seasonedで日本語でいう熟練した感じを表す「脂ののった」に近い表現ができます。ここではseasonに関連する英語の使い方をまとめています。

動詞でのseasonの意味と使い方

動詞でのseasonの意味と使い方

動詞でのseasonは塩やスパイスなどを使って風味を加える、味付けをするといった意味があります。過去形・過去分詞は「seasoned」となります。

seasoning(シーズニング)で香味料、薬味、味付けすることの意味があります。料理好きなら普通に使っている用語かもしれません。

例文

I seasoned my French fries with salt.

私はポテトフライを塩で味付けした。

例文

That restaurant seasons their food too much.

あのレストランは料理を味付けしすぎる。

例文

That restaurant uses too much seasoning on their food.

あのレストランは料理に香辛料を使いすぎる。

春夏秋冬の季節との関係でいえば、ある果物が特定の時期になると熟して美味しくなることとつながっています。より美味しくなる状態(季節)にするような行為がseasonという言葉です。

独特の塩のふりかたで有名になったトルコのSalt Baeとして知られるシェフがいます。彼の塩をかける行為もseasoningです。参考:塩振りおじさん(Wikipedia)

flavorにも似たような意味がありますが、flavorが少し人工的・ケミカルな感じで味付けするのを感じさせるのに対し、seasonはもうちょっと自然な調理の雰囲気があります。

seasonedの意味と使い方

先に紹介した「味を加える」からの意味で、スパイスが付け加えられていることで「風味を加えた、味付けをした」などを意味します。

例文

I used seasoned dough to make my pizza.

私はピザを作るために味付けをした生地を使った。

例文

She enjoys a sandwich seasoned with rosemary.

彼女はローズマリーの風味を加えたサンドウィッチを楽しむ。

熟練の・脂がのった

経験のあること、「熟練の、年季が入った」といった意味もあります。

これも先に紹介した果物がある季節になると最も美味しくなることから日本語でいう「脂が乗る」と非常に近い感覚です。日本だと海鮮由来で、英語だと果物由来になっている感じですね。

例文

Even a seasoned engineer would have trouble with this project.

たとえ熟練の技術者であってもこのプロジェクトには手を焼くだろう。

例文

Although he is an older boxer, the seasoned champ is still expected to win the next fight.

彼はより高齢のボクサーだけれども、その熟練のチャンピオンはまだ次の試合で勝つと期待されている。

季節・時期としてのシーズン

季節・時期としてのシーズン

seasonには春夏秋冬のようなシーズン・季節の意味がもちろんあります。

例文

Japan has four seasons.

日本には四季がある。

例文

This is the prime season for strawberries.

いちごのための最高の季節だ。

seasonは日本語の「季節」と同様に、2つの視点から考えることができます。

自然界に存在する四季としてのシーズンと、「就職活動のシーズン」「プロ野球のシーズンが開幕」「行楽シーズン」のような人工的な期間、人間が勝手に決めたシーズン、時期です。

英語でも両方の使い方がありますが、感覚的に人工的なシーズンに対しては「open / start」や「close / end」の両方が使えます。

例文

The job-hunting season opens in May.

The job-hunting season starts in May.

就職活動のシーズンは5月に始まる。

例文

Deer hunting season closed last week.

Deer hunting season ended last week.

鹿狩りのシーズンは先週に終わった。

一方で四季に由来する自然のシーズンには「open / close」を使いません。

例文

The cherry blossom season usually starts in March in Kanazawa.

金沢では桜の季節はたいてい3月に始まる。

例文

The mating season of the deer ended last week.

鹿の交尾の季節は先週に終わった。

例文

The cherry blossom season usually opens in March in Kanazawa.

The mating season of the deer closed last week.

(この使い方が変です)

テレビ番組のシーズン

アメリカのテレビドラマなどは通常は9月に始まって5月頃に終わるのが伝統的なシーズンでした。

1つの季節よりも長く続くので「シーズン」と呼ぶのはおかしいとスティーブは言っていますが「ハリウッドには季節は1つしかない(いつもハリウッドは陽気で熱い)」というジョークもあるようです。

例文

The third season of that show was terrible.

あの番組のシーズン3はひどかった。

例文

This will be their final season.

これが最後のシーズンになるだろう。

例文

Over a million people watched the season finale of Game of Thrones.

100万人をこえる人々が、『ゲーム・オブ・スローンズ』のフィナーレを見た。

例文

That show’s theme song changes every season.

あの番組のテーマソングは毎シーズン変わる。

夏の間は再放送などをしていましたが最近はネットフリックスの登場や、ミドルシーズンといった概念の登場で伝統的な区分けがなくなりつつあります。

日本では春夏と秋冬で番組が変わり「クール」と呼ばれますが、テレビ番組のシステムがかなり違うため「春のクール」「秋のクール」にふさわしい英語がありません。

日本のテレビを扱ったニュースではアメリカのテレビのシーズンを表す「television season」と、本当の春という季節を表す「spring season」のいずれとも区別できるように「spring television season」「fall television season」と表現しました。

例文

They totally revamped NHK business English program in the fall television season.

彼らは秋のテレビシーズン/秋のクールでのNHKビジネス英語のプログラムをすっかり改編した。

旬の / 季節外れの

最後に紹介している「seasonably / unseasonably」のほかにも「in season」で「季節の、季節に合った」といった意味になります。食べ物につかえば「旬」になります。

例文

Cherries are in season now.

さくらんぼは今が旬だ。

例文

Oysters are in season now.

牡蠣は今が旬だ。

notを付ければ旬ではない、季節はずれとなります。out of seasonでもOKですが、not in seasonのほうが一般的だろうという意見です。

例文

Oysters aren’t in season yet.

Oysters are still out of season.

牡蠣はまだ時期じゃない。

例文

Cherries aren’t in season now.

Cherries are out of season now.

さくらんぼはまだ時期じゃない。

スティーブと話していましたが英語圏は日本ほど食べ物の「旬」という概念が希薄で、あまりこだわっていない感じがするといった意見でした。

また、これらは食べ物などに使うのであって人間に対しては使わない表現です。

例文

Ichiro was in his prime in 2014.

2014年のイチローは絶頂期だった。

例文

Ichiro was in season in 2014.

(この表現をしない)

seasonably / unseasonably

seasonablyが「季節にあっている、季節にぴったりの」といった意味です。

天候や気温などの描写につかわれることが多いですが、服装などに使っても間違いではありません。

例文

It was seasonably cool today.

今日は季節にあった涼しさでしたね。

例文

It’s seasonably rainy this week.

今週は季節通りの雨だ。

例文

She was dressed quite seasonably.

彼女はまさに季節にぴったりの服を着ていた。

その逆がunseasonablyで「季節にそぐわない」といった意味です。

例文

The leaves fell from the trees unseasonably early this year.

今年は季節にそぐわないはやくに、木から葉が落ちた。

例文

We have been having unseasonably warm winters in Canada recently.

最近、季節にあわない暖かさがカナダであった。



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