whereaboutsはだいたいの居場所、おおまかな所在などを意味する言葉でニュースではよく逃走した犯人を追いかけている事件などで見かけます。
日常会話で使うと文脈によりますが初対面の人に対して「Where do you live?」といった具体的な住んでいる場所を尋ねるのを避けた表現としても使えます。
whereaboutsの使い方
whereaboutsは「居場所、居所、所在」と訳されますが、おおよその位置のことを指して使われます。事件関係のニュースでunknownなどの言葉と一緒に使われることが多いです。
発音は【hwέərəbàuts】です。以下の例文のように使います。
Police are looking for information about the suspect’s whereabouts.
警察は容疑者の居場所に関する情報を探している。
The whereabouts of its trailer is still unknown.
トレイラー(トラック)の所在はまだ不明だ。
The whereabouts of the pirate’s treasure is still unknown.
海賊の宝のありかは未だに不明だ。
whereaboutsそのものは別にネガティブな意味はありませんが、どうしても言葉の性質的に「(居場所を)探している、知りたがっている」といったことを匂わせる感じはあります。
単数形か複数形か?
基本的には1人、1個の所在であっても「whereabouts」と常にSがついた形で用いられます。「whereabout」もいちおう存在していますが古臭いのでほぼ使わない単語です。
whereaboutsを主語にした場合にbe動詞などをどうするのかについては、どちらでもOKだという海外サイトの意見がありました。
His whereabouts is unknown.
His whereabouts are unknown.
海外サイトによるとニューヨークタイムスは単数形で扱うスタイルだったり、そのわりには他では複数形で扱われているほうが10倍あったりと、結論としては両方いけるとなります。
参考:Is “whereabouts” singular or plural?(Grammarphobia)
実際のニュースでの使い方
犯罪・事件関係のニュースで見かけることが多いですが、以下のような形で登場しています。
U.S. Marshals have announced a $5,000 reward for any information leading to the whereabouts of 18-year-old Ethan Couch of Texas.
連邦保安局はテキサス州の18歳の少年イーサン・カウチの居場所につながる情報に対して5000ドルの懸賞金が設定されたことを発表した。
以下は人気の絵本シリーズ『ウォーリーを探せ』で統計的にウォーリーがいる場所を解析したお話です。
Wally’s whereabouts were statistically analyzed in all 68 of the pictures throughout seven books.
ウォーリーの居場所が、シリーズ7冊中68の絵を通して統計的に分析された。
ちなみにこのウォーリーの居場所の効率的な見つけ方は以下の通りです。
The conclusion is made that you should start looking in the bottom of the left page, then around the top of the right page, and finally the lower right half of the right page.
結論は「探しはじめは左ページの下から」「次に右ページの上部周辺」「最後は右ページ下の右半分を探す」という順番になっている。
『ウォーリーを探せ』はもともとはイギリス人イラストレーターが1987年に出版した絵本で、原題は『Where’s Wally?』です。
日本はそのまま「ウォーリー」ですが、アメリカではWaldo(ウォールドー)、 フランスはCharlie(チャーリー)となっているので微妙に名前が変わっています。
Whereabouts do you live?
品詞としては副詞でも使うことができwhereと置き換えることができます。
Whereabouts do you live?
どのあたりに住んでいるの?
これは会話表現で特に女性などに「どの辺りに住んでいる?」といったカジュアルで紳士的な質問に使えます。
「Where do you live?」で質問すると、ちょっと初対面の女性などに聞くには率直で、本当に具体的に住所を聞いているようにも受け止められます。
もちろん言い方や相手との関係にもよりますが、話の切っ掛けとして軽く聞いているだけならば、Whereaboutsで聞くことができます。