old peopleとolder peopleの違い

何かの集団を示すときに比較級が使われることがあります。

例えば「younger users」「older groups」といった具合です。

別に「young users」「old groups」でも良いのですが、この表現が用いられる理由が2つほどあるのでご紹介します。

広い範囲をさせる

1つは比較級を用いることで、より広い範囲をさせるためです。

①Old people don’t like rap music.

②Older people don’t like rap music.

「年齢が高い人々はラップ音楽が好きではない」といった意味ですが、①は70代ぐらいの印象を与えてしまいますが、②は中年から老人といった漠然と広い範囲を指すことができます。

このように言葉が与えてしまうイメージがあるので、ちょっとぼかしたような表現になります。

丁寧・婉曲の表現

もう1つの理由が②のほうが、より丁寧な表現に感じるからです。

カナダ人のスティーブがいうには上の①は書き方として「strong」だといっています。

つまりold peopleと書くと、表現として少しきつい感じがするそうです。「年寄りはラップを聞かない」とちょっと失礼な表現です。

そのような印象を避けるため比較級が用いられます。

他にも例を見てみましょう。

This roller coaster is dangerous for shorter people.
(このローラーコースターは身長の低い人には危険です)

In America the right lane is for slower drivers.
(アメリカでは右側のレーンは遅いドライバー用です)

上の例文でもshort people(背が低い)でも意味は通じますが、より広範囲を指せるのと、語気を和らげて丁寧になるので用いられています。

日本語でも「背が低い人はジェットコースターに乗れません」と遊園地で書かれていたら、それが事実であっても少し言葉として強い印象があるかもしれません。

このあたりは日本語にぴったり訳しにくい部分なので、感覚としてつかんでみてください。

否定的な意味での比較級

これらの比較級の使い方はネガティブな意味を伝える時に、同じ理由で語気を和らげるために用いられることがあります。

unfortunate = less fortunate
(不運な、不幸な=幸運が少ない)

unintelligent = less intelligent
(知力のない、頭の悪い=より知的ではない)

uneducated = less educated
(教養のない、無学の=より教養を受けていない)

unfortunateは「不運な、不幸な」の意味ですが、要するに「貧しい(人々)」などに対する婉曲の表現です。

「貧しい人々」を率直にいえばpoor peopleなどになりますが、さすがに表現としては直球なので、スピーチなどではやはり言葉を選びます。

生まれた国や環境など様々な要因で「不運(unfortunate)」だったために、貧しい生活をおくっていると考えることもできます。

ここから「不運な、不幸な(unfortunate)」と表現するよりも、「より幸運に恵まれない(less fortunate)」と表現するほうが、さらに婉曲の婉曲となり柔らかくなります。

There are many less fortunate people in the world.
(この世界には多くのより恵まれない人々がいる)

同じ貧しい人々を表現するのでも「poor」「unfortunate」「less fortunate」など使う言葉によって印象が変わってきます。

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