moralとmorale、motivation違い

moral(モラル)とmorale(モラール)は発音もスペルも似ているけれど(おそらく)関連のない言葉だそうです。

私達がカタカナで使う「あいつはモラルがないよな~」がどっちを指すのか? という問題にもつながります。

moral【mɔ́(ː)rəl】モラル

発音はカタカナにすると「モーラル/モラル」でしょうか。

名詞では「教訓、格言、金言」の意味があります。

形容詞では「道徳的な、教訓的な、道徳上の、善悪の判断に関する、良心の、精神的な」の意味があります。

おそらく私たちが使っている「モラル」は道徳意識みたいなことなので、こっちの意味が近いはずです。

①The moral of the story is: Do not steal.
(この物語の教訓は「盗むな」だ)

このように名詞で使うと「教訓」みたいな意味になってしまいます。カタカナのモラルとは意味がずれている感じがします。

②He is a moral person.
(彼は道徳的な人間だ)

②は信号無視をしない、ポイ捨てをしないといった道徳意識が高いような人を指します。形容詞だとカタカナに意味が近くなります。

氷室京介と布袋寅泰のBOOWYに『MORAL』というわりと歌詞がとんでもない曲がありました。

日本語と同じ感覚でモラルが「ある/ない」や「高い/低い」で使うと、いろんな意味でちょっとずれているような感じがします。

morale【mərǽl】モラール

発音も違いますがアクセントの位置も違います。

カタカナにしてしまうと限界がありますが「モラール」が近いです。

ニュースで使われているのはこちらです。

名詞のみ存在しており辞書では「(同じチーム・組織などに属する人たちの)やる気、気力、士気、モラール」とあります。

Morale is high in the company after the dress code was loosened.
(服装の規則がゆるくなった後は、会社の士気は高い)

We need to do something to improve morale.
(我々はやる気を改善するために何かする必要がある)

Motivationとは違うのか?

カナダ人のスティーブと「Motivation(モチベーション)と一緒じゃないの?」と話していましたが、明らかに別だそうです。

彼の言葉をそのまま使うと以下のとおりです。

Motivation is low.
=People aren’t working hard enough.

Morale is low.
=People aren’t happy.

Moraleのほうがもっと全体的で土台にあるような感じのものだそうです。

例えばアップルの下請けで会社で、台湾のFoxconnという会社があります。ここは重労働で自殺者が多くでていることがニュースになりました。

こういう状態の会社は、従業員は働く気(Motivation)はあるけれど幸せだとは思っていない(Morale)といった状況です。

極論するとムチでビシビシ叩いて「働け~、働け~、聖帝様のために働け~」と脅した場合に、従業員は「働かないと殺される…」と思って働きます。

これはある意味で「Motivationを高めている、Motivationが高い」ともいえます。働く気を起こさせており、実際に働かないといけないと思っているからです。

しかしこういう人達は「Moraleが高い」とはいえません。自分たちを幸せだとは思っていないからです。

日本語でモチベーションが定着してしまっているので、英語の単語を感覚で理解するのが非常に難しいです。

例文に登場する主な単語と熟語
moral 道徳の 道義
morale 士気 意気込み
loose 放たれた 自由な
improve 改良する 改善する
motivation 動機 やる気

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