arm(腕・武器)の意味と使い方

arm
 

公開日: 最終更新日:2021.03.6

arm(アーム)といえば真っ先に人間などの「腕(うで)」が思い浮かびますが、英語ではもう少し幅広い意味で使われています。

他にもよく登場するのが主に複数形の「arms」で「武器」といった意味があり、これは動詞での使い方も存在しています。

特に難しいわけではありませんが、カタカナのアームより幅が広いので使い方を整理してみました。

腕(うで)

arm(アーム)といえばまず人間の「腕」があります。hand(手)はarmの先についているものです。

例文

My son drew an alien with four arms.

息子が4本の腕がある宇宙人を描いた。

例文

I put sunscreen on my arms.

腕に日焼け止めを塗った。

例文

There is a painful burn on my arm.

腕に痛みをともなうやけどがある。

例文

My arms hurt from that exercise.

腕はあのエクササイズで痛めた。

例文

He held up his arms and cheered for his team.

彼は腕を持ち上げてチームを励ました。

arms(武器)

arm

通常、複数形のarmsで「武器」を意味します。特に銃器に限定されたものではなく、斧や剣もアームの一種だといえます。

確かに銃1丁ならan armと単数形で表現できないことはないため単数でも見かける可能性があります。

例文

The country banned the sale of arms.

その国は武器の販売を禁止した。

例文

Arms are prohibited in this area.

武器はこの地区では禁止されている。

例文

The rebels took up arms to fight the government.

反乱者たちは政府との闘いのために武器をとった。

firearm(銃火器)

firearmといえば一般的に銃器、拳銃、ピストルなどを指します。銃火器です。

例文

He was arrested for carrying a gun without a firearm license.

彼は銃火器のライセンスなしでピストルを運んで逮捕された。

武器を与える、武器を供給する

動詞でもいくつかの使い方があり、1つは武器を与えるです。

例文

He armed me with a gun.

彼は私を銃で武装させた。

例文

The country is accused of arming terrorist groups in the region.

その国はある地域においてテロ組織に武器を供給したことが非難されている。

例文

After my wife was attacked she armed herself with a knife.

妻は攻撃にあった後で、ナイフで武装した。

armed

armedはarmの過去形・過去分詞であり、形容詞で「武装した〇〇」といった使い方ができます。

例文

She witnessed a robbery by muggers armed with knives and riding mopeds.

彼女はナイフで武装して原付自転車にのった強盗犯による強盗事件を目撃した。

またarmed forcesといば「軍隊」を指します。

例文

A lot of people enlist in the armed forces for a better education.

多くの人々はより良い教育のために部隊に入隊する。

日本語でも同じ感覚になりますが、比喩として武器に近いもので武装するといった意味になります。

例文

Nowadays, students are armed with smartphones and tablets to do their studies.

近頃、学生たちはスマホやタブレットで自分の研究をするために武装している。

スマホやタブレットなどを使ってうまく武器にしている、活用しているといった意味合いになります。

(武器の)準備をする

装填

また武器を使える状態にする、作動可能にすることも意味します。銃器なら「装填する」などの意味になりますが、爆弾やミサイルに対しても使うことができます。

例文

He armed a bomb and placed it next to the building.

彼は爆弾を準備して、建物の横に置いた。

例文

They launched a nuclear warhead but luckily it wasn’t armed.

彼らは核弾頭を打ち上げたが、幸いなことにそれは作動可能ではなかった。

上の例文だと少し曖昧で「そもそも核弾頭を載せていなかった」と「載せていたけど稼働しなかった」の両方の解釈が可能です。

disarm(武装解除させる)

arm(アーム)には「腕」と「武器」の意味があるので、そこからdisarmで「武装解除させる、武装解除する」です。

相手の武器を捨てさせたり無効化することです。細かいやり方、手段までは触れていません。

例文

The store owner disarmed the robber and called the police.

店のオーナーは強盗に武器を捨てさせ、警察に電話した。

例文

The police are trying to disarm the suspect without harming him.

警察は容疑者を傷つけることなく武装解除させようと試みている。

これは爆弾にも使います。爆発しないようにすることです。

例文

He had only ten minutes to disarm the bomb.

彼は爆弾を解除するまでに10分しかなかった。

なだめる、怒りを鎮める

またdisarmは比喩として怒っている人や敵対している人をなだめるような行為にも使えます。

例文

Her soft voice often disarms angry customers.

彼女のやわらかい声はしばしば怒った客をなだめる。

例文

The president’s honesty completely disarmed his critics.

大統領の正直さは完全に批評家たちをやわらげた。

組織の部門

戦闘部隊や組織のある部門を指して「arm」と呼ばれることもあります。

例文

He was in charge of the gambling arm of the mafia.

彼はマフィアのギャンブル部門の責任者だった。

例文

The political arm of the terrorist group is in contact with diplomats.

テロ組織の政治部門は、外交官と接触している。

この使い方は普通の会社組織でも使うことができますが根本的なイメージを理解しておくと使いやすいです。

arm(腕)のように伸びた、組織の外側で動くような部隊、別動隊を意味します。departmentはあくまで組織の内側にある部門をイメージさせます。

branch(ブランチ・支店・部門)と同じような意味ですが、木の枝は無数に分かれているため、多くの支店または数多くある支店の1つを連想させます。

armはもともとが腕なのでせいぜい2,3ある外部組織・部門の中の1つをイメージさせます。

そういった根本的なイメージの差があるので、合うものを使ってください。

NO.2のポジションにある人は「右腕」か?

日本語では「彼は社長の右腕だ」のようにトップの人の右腕のように、自在に動くサポートするような重要な地位、頼れるような存在、だいたいNO.2を指して使うことがあります。

英語ではこれは「right-hand man」といった表現がされます。

例文

He was Steve Jobs’ right-hand man.

彼はスティーブ・ジョブスの右腕だった。

例文

She was his right-hand woman.

彼女は彼の右腕だ。

この使い方はちょっと古臭くなってしまった感じもありますが一般的な表現として存在しています。他にもNO.2といった表現も可能です。

例文

He was Steve Jobs’ No. 2.

彼はスティーブ・ジョブスのNO.2だ。

どちらにしろ、この表現も時代感覚的に古臭くなっている感じはします。

underarmとarmpitの違い

どちらも「脇の下」ですが、underarmのほうが丁寧なので、状況にあわせて言葉を選びます。

例文

〇 This product is meant for your underarms.

△ This product is meant for your armpits.

この製品は脇の下用です。

広告などのビジネスシーンではunderarmが使われることが多いです。

例文

There were stains in his armpits.

There were stains in his underarms.

彼の脇の下に染みがあった。

上のように何も状況がわからないならば、どちらでも意味は同じです。



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