wrap(ラップ)の意味と使い方

wrap(ラップ)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2021.07.8

wrap(ラップ)に関連する日本人に馴染みがある言葉といえば、ギフトなどの「ラッピング」、あるいは食べ物の残りを包む「サランラップ」のような使い方かもしれません。

英語でも同じような使い方ができますが、もう少し意味が広く包むようなもの、包む行為全般に対して使える言葉だといえます。

包むような動作から「wrap up」で「終わる」といった使い方もされます。また映画業界、ショービジネスの用語として「That’s a wrap!(終わり!)」といった使い方も見られます。

wrapの意味と使い方

wrapの意味と使い方

動詞でwrapといえば何かを曲げて、ほかの何かの周りをぐるりと囲むことで、動詞で「包む、くるむ、巻きつける」などを意味します。必ずしもギフトやプレゼントであるとは限りません。

ラップミュージックの「rap」とは字は違いますが同じ発音の同音異義語になります。

例文

She wrapped the chocolate in paper.

彼女はチョコレートを紙に包んだ。

例文

I wrapped a string around my finger to remember something important.

私は何か重要なことを思い出せるように、糸を指に巻いた。

例文

The staff wrapped my gift for free.

スタッフが無料でギフトをラッピングしてくれた。

wrap upの意味と使い方

wrap upは動詞で「終える」、名詞で「終了」の意味です。よく映画の撮影で使われます。

次の項目で説明していますがupをつけずに、wrapで「終える」を意味するのは映画などの業界用語の使い方です。

例文

We wrapped up the meeting with a Q & A session.

私たちはQ&Aのセッションをしてミーティングを終了した。

例文

Let’s wrap up for today.

今日は終わりにしましょう。

That’s a wrap!(スラング)の意味

That’s a wrap!(スラング)

wrap upではなく「wrap」だけでも、ショービジネスや映画の世界では「終わる」あるいは名詞で「終わり」の意味で使われてきた業界用語、業界スラングの側面があります。

普通の人はあまりwrapだけで「終える」の意味では使いません。

例文

Filming of the show wrapped early.

その番組の撮影は早く終わった。

例文

The cast had a wrap party in a fancy New York restaurant.

キャスト達はニューヨークの華やかなレストランで打ち上げをやった。

wrap partyは打ち上げパーティーであり、撮影が終わった後のパーティーを指します。

That’s a wrap!で「おしまい!終了!撤収!」のような意味になります。

例文

That’s a wrap!

おしまい!

これも前提としては雰囲気は映画業界、ショービジネスの用語であって、普通の人が使ってはダメだというわけではもちろんありませんが、映画監督をまねたジョークやネタとしてといった側面が出てきます。

名詞でのwrapの使い方

名詞でのwrapの使い方

名詞では体を包む布を表します。包むようなもの全般なので広い意味があります。すでに書いたようにwrapを「終わり」の意味で使うのは業界スラングです。

例文

She wore a beige wrap skirt.

彼女はベージュの巻きスカートを着ていた。

例文

She bought a wrap for the beach.

彼女はビーチでまとう布を買った。

サンドイッチのラップ

サンドイッチのラップ

名詞では食べ物の「ラップ」の意味もあります。ラップとは2枚のパンで挟むのではなく、1枚のトルティーヤという薄い皮で巻いて作られた広い意味でのサンドイッチのことです。

例文

I bought a vegetable wrap at the cafe.

私はカフェで野菜のラップを買った。

例文

Bobby Valentine claims to have invented the wrap.

ボビー・バレンタインはそのラップを考案したと主張している。

サランラップ

サランラップ

サランラップはSCジョンソン社(もともとはダウ・ケミカル社)が保有する商品名であり、日本では旭化成が販売を行っています。SONYの商標である「ウォークマン」と同じ扱いです。

固有名詞ですが広く知れ渡っているので、類似品も含めて「Saran Wrap」といっても問題ありません。言葉の正確さが気になる人は「plastic wrap」でも大丈夫です。

もしくは動詞で使ってしまうかです。

例文

I bought some Saran Wrap.

I bought some plastic wrap.

私はいくつかの(サラン)ラップを買った。

例文

I wrapped the leftover chicken.

私は残り物のチキンをラップした。

wrapping

wrappingの意味

wrappingとは元はwarpという動詞にingがついたもので「包む行為、包むという動作」を指しています。これもギフト用だとは限らないので、あらゆる包む行為です。

例文

Each purchase at the department store comes with free gift wrapping.

そのデパートでの購入ごとに無料のギフトラッピングがついてくる。

例文

Natto makers ferment the beans in straw wrappings.

納豆メーカーは豆を藁のラッピングで発酵させる。

例文

We took the precaution of wrapping the furniture in cloth before moving it.

私たちは家具を布でくるむ安全策を、動かす前にとった。

例文

Wrapping is the hardest part of giving Christmas presents.

ラッピングはクリスマスプレゼントをあげる上でもっともむずかしい部分だ。

しかし辞書によってはwrappingをラッピングをする「紙」の意味で紹介しているパターンもありました。

例文

Her wrapping was very nice.

(紙? 包む動作?)

上の場合は彼女の「ラッピングした紙がナイス」と「ラッピングする動作がナイス」の2つの解釈が可能です。スティーブはこれだったら「行為・動作」で受け止めると言っていました、

よりラッピングの紙を明確にしたい場合にはもっとはっきり書くとわかりやすいです。

例文

The wrapping paper was very nice.

そのラッピングペーパーはとてもナイスだった。

カナダ人のスティーブが日本でちょっとした手伝いをして謝礼をもらったそうですが、その時に現金を包んでもらったことを不思議がっていました。

普通に財布から現金を取り出すのではなく、和紙か何かでお札を包んでいたので「なんのためにお札を包んでいるのか?」と質問された経験があります。

日本では謝礼や報酬のような性質のお札を財布から出して直に渡すのは失礼で生々しいものだとみなされるので、包んで謙虚さ、奥ゆかしさを出していると説明したような記憶があります。

あまりそんなことを考えたこともありませんでしたが、外国人には不思議に見える日本の習慣なのかもしれません。



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