英語で西暦(年代)の読み方

西暦
 

公開日: 最終更新日:2022.02.25

西暦の読み方・発音については習慣的なルールがありますが、人によって読み上げ方が異なるケースもあります。英語圏でも論争があるようですが、今回は一般的と思われるものをネイティブの意見を交えながらまとめています。

読み方の要点としては「thousand(千)」「hundred(百)」を使うかどうかにあります。カナダ人のスティーブに意見をもとめましたが、彼の見解を以下の簡単な記号でまとめています。

「◎」が最も一般的な表現の仕方です。

「○」は特に変ではなく◎ほどではないですが使う人もいる一般的な表現です。

「✕」は普通のネイティブスピーカーならばまずこの言い方はありえないだろう表現。

年代の読み上げ方

1900年代などの近代はわりと統一されていますが、2000年代に入ってからと古い時代になると意見が少しわかれます。

基本的にthousandを使うのは2000年以降だと思って間違いないと思います。

1979年

ちょうど真ん中で区切るのが1900年代の西暦を発音する一般的な形です。

例文

◎ nineteen seventy-nine

(ナインティーン・セブンティーナイン)

✕ nineteen hundred seventy-nine

✕ one thousand nine hundred seventy-nine

2001年

2000年に入ったゼロ年代は一番上の表現が最も一般的です。ただし、2番目の言い方もされます。

例文

◎ two thousand one

(トゥー・サウザンド・ワン)

例文

○ twenty-o-one

(トウェンティー・オー・ワン)

例文

✕ twenty hundred and one

年代に限った話ではありませんが大きな数字を言うときにオーストラリアの英語では途中に「and」を入れる傾向があるそうです。

この場合だと「トゥー・サウザンド・アンド・ワン」みたいな言い方ですが、これは一種のオーストラリ系の英語の例外、方言のような扱いなので今回は横に置いておきます。そういう言い方もあるという話です。

2011年

最近の年を表現しています。上の2つが同じぐらいの頻度で使われています。

例文

◎ two thousand eleven

(トゥー・サウザンド・イレブン)

例文

◎ twenty eleven

(トウェンティー・イレブン)

✕ twenty hundred eleven

1289年

近い年代ではhundredは絶対に使いませんが、いわゆる「大昔」のことを指す場合はhundredを使って表現するようになります。

例文

◎ twelve hundred eighty-nine

(トウェルブ・ハンドレッド・エイティ・ナイン)

例文

○ twelve eighty-nine

(トウェルブ・エイティ・ナイン)

✕ one thousand two hundred eighty-nine

1832年

意見がわかれるのが1832年のように「大昔」とはいえないけど「最近」でもない微妙な年代です。

1900年代ではhundredは使いませんが、1800年代ではhundredを使っても、使わなくても、どっちも同じ感覚になるそうです。

例文

◎ eighteen hundred thirty-two

(エイティーン・ハンドレッド・サーティ・ツー)

例文

◎ eighteen thirty-two

(エイティーン・サーティ・ツー)

✕ one thousand eight hundred thirty-two

827年

3桁年代になると逆に絶対にhundredを使って表現することになります。

例文

◎ eight hundred twenty-seven

(エイト・ハンドレッド・トウェンティ・セブン)

✕ eight twenty seven

1000年

基本的にthousandを使うのは2000年以降の話ですが、例外的に1000年ないし1000年代はきりがいいのでthousand使う人が多いです。

ただし根本的なところで、日常会話で1000年頃の話はそう話題にならないので、人によって違うかもしれないという話です。

紀元前(BC)と紀元後(AD)の表記

紀元前・紀元後を表す時にBC(before Christ)/AD(anno Domini)という表記もあります。

BC(before Christ)
AD(anno Domini)

ADはラテン語ですが、英語ではin the year of Our Lord(我らの主の年)を意味するので、イエス・キリストの誕生を基準に考えられた、どちらも非常にキリスト教色の強い表記だといえます。

そういった背景もあって特定の宗教の色合いがでない、キリスト教中心的なニュアンスをなくした中立的表現として「BCE」「CE」表記も使われています。

BCE(before the Common Era)とCE(Common Era)がそれぞれ紀元前と紀元後を表しています。

以下の項目にも関連しますがBCに対応するBCEはたまに見かけるものの、ADそのものがレアなのでそれに対応するCEになるとかなり見かける頻度は低くなります。

BC & ADの使い方

基本的なルールとしては、文法書や文法系のウェブサイトによればBCは年数の後ろに、ADは年数の前に置くことになっています。

例文

This is the year AD 2022.

今年は西暦(紀元)2022年だ。

例文

Julius Caesar was born in 100 BC.

ジュリアス・シーザーは紀元前100年に生まれた。

ピリオドを打つかどうかは個人によります。スティーブはピリオド打たない派だそうで、理由は文章の終わりと混同してややこしくなるからです。

例文

This is the year A.D. 2022.

Julius Caesar was born in 100 B.C.

(ピリオドはどちらでもOK)

特に「AD」はわざわざ使うケースは少ないです。書く必要がないからです。

例文

This is the year 2022.

今年は2022年です。

例文

This is the year AD 2022.

(あまり書く理由がない)

書くとすれば0年をまたぐようなケースぐらいです。

例文

Augustus Caesar lived from 63 BC to AD 14.

アウグストゥス・シーザーは紀元前63年から紀元14年まで生きた。

ADと書くケースがレアなこともあって、正式にはADを年数の前におくルールを知らない人が大半です。

例文

Augustus Caesar live from 63 BC to 14 AD.

(厳密なルールでは間違い)

上のような表記も多く見かけると思いますが厳格な文法ルールに従えば間違いといえます。しかし、その間違いに気がつく人も、指摘してくる人も珍しいです。

だいたい1年~1100年ぐらいまではADやBCをつけることが多いようですが、いつからつける、つけないは感覚的なものです。あってもなくても間違いではなく正解です。

1600年代、80年代のような言い方

1600年代のような言い方は以下のように表記しカッコ内のように読み上げます

17th century
= the 1600s (the sixteen hundreds)

ただし、まれにthe 1600sと書くと1600年のゼロ年代、つまり1600年~1609年を指すケースもあります。

その場合、混同をさけるために「the 1600s decade(1600年~1609年の10年間)」とわかるようにdecadeを入れます。

これはゼロ年代にのみ起こる混同で、それ以降は普通に以下のように書きます。

1610s / sixteen tens
1670s / sixteen seventies

1700年代になるとまた同じ問題に遭遇しますが、同様に扱ってください。

1900年代以降

1900年代以降はnineteenの部分を省略できます。これは日本語も同じで、1980年代とするか80年代とするかの問題です。日本語で80年代といえば普通は1980年代を指しています。

1910s = the ninteen tens
1940s = 40s = the forties
1990s = 90s = the nineties

2000年代はしばしば以下のように発音されます。

2000s = “the two-thousands” (2000年~2009年)
上の場合もthe 2000s decadeとしたほうが誤解がありません。

2010s = “the two-thousand tens.”(2010年~2019年)



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