spewは大量に何かが「噴出する、流れ出る」の意味で、ニュースでは火山のマグマが吐き出される状況などで登場しました。何かが大量に吐き出されることです。
人間に対しても使える表現で、人を主語にした場合には「嘔吐する」のような意味になります。これらはspew outの形でも同じ意味です。
また日本語と同じで「嘘を吐く」などのような使い方も英語で可能です。使い方を例文にまとめています。
spewの意味と使い方
大量に何かを外に出すことで「噴出する、流れ出る、ぶちまける」などを意味します。発音は【spjúː】です。
活用はそのまま過去形・過去分詞ともに「spewed」です。ニュースではガス漏れや火山関係の報道で見かけます。
Oil kept spewing from the tanker after it hit an iceberg.
石油は氷山にぶつかったあとでタンカーから流れ出つづけた。
Cash spewed out of the slot machine.
現金がスロットマシーンから出てきた。
spewは他動詞としても使えるので上の2つの例文は以下のように、噴出している物(タンカー・スロットマシーン)を主語にし、噴出されている物(石油・現金)を目的語に取ることもできます。
The tanker kept spewing oil after it hit an iceberg.
タンカーが氷山にぶつかったあとで石油を流しつづけた。
The slot machine spewed out cash.
スロットマシーンが現金を吐き出した。
spew outの意味と使い方
spew outの形もありますが特に違いはなく意味は一緒です。outは一種の強調で「外に出てくる」という部分を表しているだけです。
He spewed his lunch out all over the couch.
= He spewed his lunch all over the couch.
彼はランチをカウチの上に吐き出した。
The factory spewed out smoke.
The factory spewed smoke.
その工場は煙を吐き出した。
基本的にはoutがあってもなくても同じ意味です。
ただし「〜から」の意味でout ofが使われた時には意味が異なります。
The factory spewed smoke out of its chimney.
その工場は煙を煙突から吐き出した。
このout ofと重なって用いられるケースがあります。詳しくはout ofの使い方をご覧ください。
(人間が)吐く
人間が気分などが悪くて「吐く」の意味もあります。
I feel like I’m going to spew!
吐きそうだ!
She spewed all over the ground after getting off the roller coaster.
彼女はジェットコースターを降りたあとに地面一面に吐いた。
「吐く」を表す言葉はいろいろありますが、throw upはかなり広く使われています。
I feel like I’m going to throw up!
吐きそうだ!
She threw up all over the ground after getting off the roller coaster.
彼女はジェットコースターを降りたあとに地面一面に吐いた。
カナダ人のスティーブは自分が育った地域の人々はbarf, puke, upchuck, hurlあたりをよく使っていたと話していました。
また「病気」といったイメージが強いsickも英語ではむしろ「吐き気がする」でとらえられるケースが多いです。
比喩として使う
比喩としても使うことができます。言っていることがさも不愉快だというような発言を言い表す場合に使われます。
People accused the president of spewing lies on a daily basis.
人々は大統領が日常的に嘘を吐くとして非難した。
He was ruining the party by spewing racist remarks at everyone.
彼はみんなに人種差別的な意見を吐くことでパーティーを台無しにしていた。
名詞でspewを使う
名詞で「吐き出されたもの」「噴出物」みたいな意味が辞書には掲載されていますが、この使い方はかなりレアなのであまり見かけません。
使っても間違いではありません。
There is spew all over the street.
道中に吐き出されたものがある。
spitも吐くの意味もありますが、spitは「ペッ」と唾をはくような行為であり、spewは「おえぇぇ」と吐くので種類が違います。