species(種・スピーシーズ)の意味と使い方、kindとの違い

speciesの意味と使い方、kindとの違い
 

公開日: 最終更新日:2021.07.6

speciesとは動物や植物の分類で使われる「種」のことであり、科学的な用語だといえます。日常では「種類」の意味でのkindが使われますが少し違いがあります。

置き換えて問題のないケースもありますが、このページではkindとの違いも含めたspeciesの使い方を例文にまとめています。単数形と複数形が同じでどちらであってもspeciesとなります。

speciesの単数形と複数形

speciesの単数形と複数形

speciesは生物学的な観点での「種」になります。科学的な用語だといえます。専門的には類(genus)の下位概念にあたるそうです。speciesの発音は「spíːʃi(ː)z」なのでスピーシーズあたりが近いです。

species【spíːʃi(ː)z】

例文

Several species of bird can be found in the garden.

いくつかの種の鳥が庭で見つけられる。

上の例文ならば遺伝子学においての分類での鳥のいろいろな種類という意味です。

例文

Many animal species have been wiped off the face of the Earth.

多くの動物の種が完全に消え去った。

例文

Scientists fear thousands of species will become extinct due to climate change.

科学者は何千もの種が気候変動のために絶滅することを恐れている。

例文

This species is a survivor of the last ice age.

この種は先の氷河期の生き残りだ。

例文

The blue whale and chimpanzee are both endangered species.

シロナガスクジラとチンパンジーはどちらも絶滅危惧種だ。

例文

This is an indigenous species of plant.

これは原産の植物種です。

例文

Pollution killed off several species of fish.

汚染は数種の魚を全滅させた。

チャールズ・ダーウィンの有名な『種の起源』は英語では『On the Origin of Species』となっています。1995年に公開されシリーズ化されている映画で『スピーシーズ 種の起源(原題:Species)』などもありました。

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speciesの単数形と複数形

speciesは単数形と複数形が同じ形、発音も同じです。

例文

There is only one species of that animal.

あの動物の1つだけの種がいる。

例文

Many species live in the forest.

多くの種が森に住んでいる。

以下のように三単現のSがつくかどうかで単数形と複数形が判断できます。

例文

The species has a distinctive red spot.

その種(単数形)は特徴的な赤い点がある。

例文

The species have different colored spots.

その種(複数形)は異なる色の点がある。

kindとspeciesの違い

kindは形容詞で「親切な」といった意味でよく知られている言葉ですが「種類」の意味もあります。kindとspeciesはどちらでも「種類」を意味することができるので違いを見ていきます。

kindは一般的に同じ特質、特徴を持つあらゆる人々、あるいは物事を指し、以下のように使われます。

例文

What kind of drink would you like?

どんな種類の飲み物がいい? 

Something fruity.

フルーティーなのがいい。

一方でspeciesは生物学的な観点での「種」になります。

例文

Several species of bird can be found in the garden.

いくつかの種の鳥が庭で見つけられる。

遺伝子学においての分類での鳥のいろいろな種類という意味です。

しかし上の文章は以下のようにkindで表現することも可能です。

例文

Several kinds of bird can be found in the garden.

いくつかの種類の鳥が庭で見つけられる。

色が同じだったりサイズが同じだったりといった識別できる同じ特徴を持つグループに属するという意味でkindに置き換えることができます。

種類なのか? 種なのか?

以下、本当に細かな差なので、あまり気にしないでください。kindは両方の意味で解釈できるケースもあります。

例文

What kind of snake did you see?

I saw an inland taipan.

どんな種類の蛇を見たの?

ナイリクタイパンを見たんだ。

例文

What kind of snake did you see?

I saw a long brown one.

どんな種類の蛇を見たの?

長い茶色いのを見たんだ。

上の2つの例文のkindは「生物的な種」と「種類」のどちらでも解釈できるので、上のような「特定の種の名前で答える」と「特徴を伝える」の両方の答え方ができます。

しかし、speciesは「生物的な種」を質問しているので、特徴で答えるのは少し変です。

例文

What species of snake did you see?

I saw an inland taipan.

どんな種の蛇を見たの?

ナイリクタイパンを見たんだ。

例文

What species of snake did you see?

I saw a long brown one.

どんな種類の蛇を見たの?

長い茶色いのを見たんだ。

種を質問されて種の名前で答えるのは問題ありません。しかし、生物学的な種を尋ねられているのに形や色の特徴を伝えるだけの答え方は趣旨が違うといった意見でした。

以下のような答え方であれば可能です。

例文

What species of snake did you see?

I don’t know, but it was long and brown.

どんな種の蛇を見たの?

わからないけど長くて茶色かった。



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